なつゆきさんのレビュー一覧
投稿者:なつゆき
2021/07/24 01:26
勘違いで
7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
普段あんまり漫画は買わないのだが、うっかり小説だと思って買ってしまった本書。
亡くなった姉の子を引き取り育てる年若い主人公、というありきたりなストーリーなのだが出会った相手が一見人当たりも良くてカッコイイ親切と完璧なのだ。しかしそれは仕事モード、彼も心に傷を抱えて満たされない淋しさで飢えていたのだった。
そんな癖のある攻めと頑張り過ぎる受け、感情を素直に表せない甥。一人では足りないことを二人、三人と集まり、肩寄せあって補い幸せになっていく姿が目に浮かび思わず笑顔になる。
登場人物の内面をしっかりと描いてあるので心に響く良作だと思う。
2021/10/10 13:20
選択
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
このシリーズは受けが中々恋愛方面には向かわなかったけれども3作目にしてやっと自覚が出てきました。
しかしこんなに面白い社畜シリーズが今作で完結だというのは残念でたまりません。
是非ノルベルトが主人公の番外編を希望したいですね。
電子書籍【電子限定おまけ付き】 あまく濡れる呼吸 【イラスト付き】
2021/02/18 10:10
待ってた
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
20年ぶりの続編です。
ミッフィーこと未紘も30半ばになり照映と穏やかな生活がうかがえる本書ですが、編集者としては多忙な毎日を送っているようで、不規則な生活にストレスが重なり胃を痛めてしまいます。
干支が一回りするくらい共に居る照映と未紘も年を取りこれから万が一のことを考え、慈英と臣のような関係も視野に入れるようになったようです。
慈英や臣におだやかで真面目そうで、気が利いてふつうそうなのにとんでもない度量の広さを持っている、と評されている佐藤くんにカレシが出来た話は慈英や臣に衝撃のニュースだったみたいです。
しかし「夜の佐藤くん」はそのイメージを覆すかのような一面を見せています。
慈英と臣の今後について照映と未紘の会話に出てくるので、その後の話を期待してしまいます、崎谷先生どうかよろしくお願いします。
電子書籍続・仁義なき嫁13 ~遠雷編~
2020/07/09 23:35
充実
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
佐和紀と周平も結婚して五年目を迎え、身も心も夫婦としてラブラブな生活を送っていた
そんな中、佐和紀が過去に見捨てしまった友人の弟が現れて・・・
一方の周平はやくざの仕事以外の方の友人たちに佐和紀を紹介することに
前の話(本編・仁義なき嫁11)から半年たつと主要人物以外は名前を忘れていて「これ誰だったっけ?」となる事もしばしば、慌てて前作を読み返したよ
あの結婚式からもう五年か、佐和紀の成長ぶりには感慨深いものがある
狂犬がすっかり姐さんになってるもんね
変わったと言えば岡村・・・ 生きろ!
2021/07/24 09:08
凄くいい
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
時系列は『続・仁義なき嫁8~惜春番外地~』と『続・仁義なき嫁10・11~花氷編~』の間。
石垣の留学を前に「ひとりになる」ことを佐和紀に考えさせようと周平は、長崎で待つようにとやや強引に佐和紀をひとり旅に送り出す。
前半は珍しく誰もお供についていない状態の佐和紀が、長崎の街を歩き何かを吸収し考え何かを得る抒情的な作品。
後半の周平と合流してからは落ち着いたふたりの関係がいい。
修羅の道を行く女衒あがりの周平も、狂犬と呼ばれて手の付けられない佐和紀もそこにはいない。
確かな信頼と溢れる愛情に結ばれた周平と佐和紀のふたりだけの旅。
凄くいいお勧め作品となった。(ただしシリーズ未読だと厳しいだろう)
何回読み直してもいいと感じる。(何回目かの感想)
後半で周平が何を考えて佐和紀に「ひとり旅」をさせたのかが語られていて、石垣(たもっちゃん)の渡航を前に揺れる佐和紀に必要な考えるひと時を与えたようだ。
2021/05/01 10:46
短編集第2弾 (11)
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
熾烈を極めた魔物との戦いが終結し、平穏が訪れたドラゴンギルドのキラキラ光る日々が詰まった宝石箱のような短編集。
どの話も笑顔で読める最高に幸せな一冊。
電子書籍続々・仁義なき嫁5 ~雪華編~
2021/04/15 20:58
やっと
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
佐和紀が心を決め動き出す。
一年間という過去を埋めるための時間は無駄じゃなく、直登は自分で歩き始めようと出来るようになり、関西の経済界の重鎮から聞いた母親の情報も最早佐和紀にとって心を騒がせることはない。
佐和紀は新たな自分の役割を全うするべく歩き出した。
心も体も一つになり甘いひと時を過ごす周平と佐和紀。
これが仁嫁だよと、思わずにんまり。
電子書籍【期間限定価格】玉の輿に乗ったその後の話 玉の輿ご用意しました番外編【SS付き電子限定版】
2020/11/21 18:32
前作を読んでから
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
玉の輿シリーズ番外編と、その後の印南と青依の話
印南と青依の周りの人はどんな人なのか、彼らがふたりをどう見いるのかが知れて面白い
青依が東京工場の人たちに欠かせない人間として認知されていて嬉しかったし、様々な問題をクリアにして大学進学を決意したので安心した
前三作を読んでないと登場人物のことが全く分からないと思うので、是非読んでからこの話を読むのをお勧めする
電子書籍将軍様は新婚中
2020/11/08 22:34
正真正銘生息子
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
『将軍様は婚活中』の続編
あれやこれやのドタバタの末、晴れて結婚が決まった寡黙な将軍・ヒュルケンと可憐な癒し系少年・フィリオだったが、駄々っ子ヒュルケンは『婚礼の儀』までの数十日が待てないと言う
とにかくフィリオが好きで好きで片時も離したくなくて、一時も早く自分の物にしておかなと誰かに取られるんじゃないかと不安になるヒュルケン
初めの寡黙でカッコイイというイメージからどんどん離れていくヒュルケンだった
それでもまだ彼は可愛いところもあるし、極稀にカッコいいところもあったけれどインベルグ王子の下世話な事といったら・・・ 「あれでも王子?」と何度も思った
大丈夫なのか、この国
エメが本当に保護者だったんだね、まさかヒュルケンをエメが拾って来たなんて思いもしなかった
ある意味屋敷にいる子犬や子猫はヒュルケンの兄弟なんだ
どおりでヒュルケンが犬っぽいと思ったよ
コメディかと思うような展開で笑えて明るく肩の凝らないファンタジーだった
2019/10/21 16:37
火竜×魔女 (1)
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
表紙に釣られて前から気になっていた「ドラゴンギルド」シリーズに遂に手を出してしまった
予備知識の全くない状態からなのでドキドキしながらも物語に入り込んでいった
奴隷同然の受けの薄幸さが助けた攻めのカッコよさを際立たせてるし、出てくる竜はみんな美形だし、竜大好き人間としては文句無しの五つ星!
久々にテンションの上がる話に出会ったわ
この本を読む前にシリーズ2作目「黒猫は蜜月に啼く」を読むのをおすすめ
時系列的にもあちらが先でドラゴンギルド誕生当時の事が分かる、約30年前の筆頭バトラーと風竜がメインの話(私は失敗したのでお節介)
電子書籍雪原の月影 満月【イラスト入り】
2022/01/04 23:05
感無量
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
何度読んでも同じところで笑い同じところで泣いてしまう。そして読み終わったと同時にまた読みたくなる。
聡明なエルンストがガンチェのことになると駄々っ子のようになり、大男で武骨なガンチェを可愛いという。
今まで読んだ中で一番愛し合い幸せな二人の話だった。
電子書籍続・仁義なき嫁17 ~短編集4~
2021/11/30 12:06
渡航を前に
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
石垣保の渡航を前に佐和紀とタモツと岡村の三人での「卒業旅行」の前後の話。
往生際の悪いタモツ、絶対佐和紀と一緒に温泉に入らない岡村、納得して送り出した三人での旅行なのに何があったのかなかったのか気になる周平。
今年も夏はビーチ警察な佐和紀。傍迷惑極まりないが佐和紀はご機嫌。
第二部も終わり、タモツとの別れにそれぞれの想いが交差する。
みんな分かっている、だけど寂しい。岡村へとは違った佐和紀のタモツへの愛情と周平の彼らへの愛情が深く沁みる。
これで女好きで打たれ強い能天気なチンピラタカシの抱えている「傷」だけが謎
電子書籍続・仁義なき嫁9 ~短編集2~
2021/11/18 01:40
気軽に
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
軽井沢避暑の「緑陰編」の番外編 軽井沢でのあれこれ。
大滝組若頭&若頭補佐の舎弟一同の慰安旅行編。
宴会での酔った佐和紀の破壊力は企んだ周平の思惑以上のものだったのだろう。
魅力的な佐和紀を見せびらかしたい気持ちと誰の目にも触れさせたくない独占欲。
男ってバカだよね、岡村や三井だけじゃなく被害者続出の熱海の夜でした。
番外編が二編とも少々重たいのでこちらは気軽に読めて気分転換になる。
電子書籍龍の始末、Dr.の品格 龍&Dr.(42) 【電子特典付き】
2021/11/08 15:08
これが本当のフィナーレ!!
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
敵に捕らわれたサメを救出してもらうため、シャチを引っ張り出そうと眞鍋の核弾頭の鉄砲玉根性が炸裂し自ら拉致されようとする氷川。
周囲は当然それを阻止しようとするが…。
白百合がごとき二代目姐の鉄砲玉列伝にはサメ銀団の冷や汗と涙が込められているのだ。
と、最後の最後まで氷川は核弾頭だしサメは芸人魂を貫くし、魔女もリキも京介もショウもその他のメンバー健在で、清和は恋女房一筋の嫉妬深さを見せるしと色々あったがこれで本当のフィナーレとなると寂しい。
いつの日かまた彼らに会える日に、氷川の眞鍋食品会社化計画が実行されていないことを祈る。(あ、眞鍋寺も嫌だww)
2021/09/08 21:42
面白かった
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
松幸センセでお稲荷さん・・・すっかりBLかと思ってしまったが、ちびっ子たちが可愛くて料理が美味しそうでとても素敵な話だった。
名前しか出て来なかった白狐様、本宮にいる白狐様にお出ましされると大事になるとは・・・やっぱり某狐の婿取りの白狐様を思い出させる。
こぎつねたちの可愛さは言うまでもないし、主人公の性格も好感が持てるし、大人の稲荷たちの話も知りたいし、で続巻希望!