なつゆきさんのレビュー一覧
投稿者:なつゆき
2021/07/24 01:26
勘違いで
8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
普段あんまり漫画は買わないのだが、うっかり小説だと思って買ってしまった本書。
亡くなった姉の子を引き取り育てる年若い主人公、というありきたりなストーリーなのだが出会った相手が一見人当たりも良くてカッコイイ親切と完璧なのだ。しかしそれは仕事モード、彼も心に傷を抱えて満たされない淋しさで飢えていたのだった。
そんな癖のある攻めと頑張り過ぎる受け、感情を素直に表せない甥。一人では足りないことを二人、三人と集まり、肩寄せあって補い幸せになっていく姿が目に浮かび思わず笑顔になる。
登場人物の内面をしっかりと描いてあるので心に響く良作だと思う。
2021/10/10 13:20
選択
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
このシリーズは受けが中々恋愛方面には向かわなかったけれども3作目にしてやっと自覚が出てきました。
しかしこんなに面白い社畜シリーズが今作で完結だというのは残念でたまりません。
是非ノルベルトが主人公の番外編を希望したいですね。
電子書籍毒を喰らわば皿まで
2021/04/13 21:03
面白い
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
悪役令嬢の父親で悪の宰相に転生。
転生モノの割に前世の知識はゲームのルート関連が少しだけで、知識チートもなく転生モノだと言うのを何時しか忘れて夢中で読んだ。
悪の華とでもいうのか滅びに向かってまっしぐら、安易に自滅させないのもいいい。
正義がごみに感じる話だった。
2021/08/23 18:15
悪はやっぱり悪
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
前作が凄く良かっただけに元悪の宰相・アンドリムがヨルガを番に持ち、落ち着いて優しくなって期待外れになるのかと心配したけれど、そんなこと無いので安心して読めます(笑)
あくどく冷酷に人の弱点を突くアンドリムが番のヨルガにだけは演技ではなく可愛い面を見せエチシーンも沢山です。
電子書籍【電子限定おまけ付き】 あまく濡れる呼吸 【イラスト付き】
2021/02/18 10:10
待ってた
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
20年ぶりの続編です。
ミッフィーこと未紘も30半ばになり照映と穏やかな生活がうかがえる本書ですが、編集者としては多忙な毎日を送っているようで、不規則な生活にストレスが重なり胃を痛めてしまいます。
干支が一回りするくらい共に居る照映と未紘も年を取りこれから万が一のことを考え、慈英と臣のような関係も視野に入れるようになったようです。
慈英や臣におだやかで真面目そうで、気が利いてふつうそうなのにとんでもない度量の広さを持っている、と評されている佐藤くんにカレシが出来た話は慈英や臣に衝撃のニュースだったみたいです。
しかし「夜の佐藤くん」はそのイメージを覆すかのような一面を見せています。
慈英と臣の今後について照映と未紘の会話に出てくるので、その後の話を期待してしまいます、崎谷先生どうかよろしくお願いします。
電子書籍玉の輿に乗ったその後の話 玉の輿ご用意しました番外編【SS付き電子限定版】
2020/11/21 18:32
前作を読んでから
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
玉の輿シリーズ番外編と、その後の印南と青依の話
印南と青依の周りの人はどんな人なのか、彼らがふたりをどう見いるのかが知れて面白い
青依が東京工場の人たちに欠かせない人間として認知されていて嬉しかったし、様々な問題をクリアにして大学進学を決意したので安心した
前三作を読んでないと登場人物のことが全く分からないと思うので、是非読んでからこの話を読むのをお勧めする
電子書籍続・仁義なき嫁13 ~遠雷編~
2020/07/09 23:35
充実
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
佐和紀と周平も結婚して五年目を迎え、身も心も夫婦としてラブラブな生活を送っていた
そんな中、佐和紀が過去に見捨てしまった友人の弟が現れて・・・
一方の周平はやくざの仕事以外の方の友人たちに佐和紀を紹介することに
前の話(本編・仁義なき嫁11)から半年たつと主要人物以外は名前を忘れていて「これ誰だったっけ?」となる事もしばしば、慌てて前作を読み返したよ
あの結婚式からもう五年か、佐和紀の成長ぶりには感慨深いものがある
狂犬がすっかり姐さんになってるもんね
変わったと言えば岡村・・・ 生きろ!
2022/09/17 16:00
シリーズ第3弾
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
相変わらず緻密で繊細なストーリーに引き込まれ一気読み。エロかったりグロかったり切なかったり十分満たされた。
今回の出来事が彼らにどんな今後を運んでくるのか、年長組も中間組も、そしてまだ幼い彼らたちの今後がとても気になる。一日も早く続巻を希望する。
1作目の悪辣さ振りから考えるとすっかり恋人に溺愛甘々なアンドリムだけど、誰かにとっての「悪」であろうが潔く躊躇わず、良識とか正義とかに振り回されない部分が好きだ
電子書籍続々・仁義なき嫁7 ~天狼編~
2022/08/07 21:49
久しぶりに笑顔で
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
長らく鬱々とした展開が続き穏やかな気持ちで読めなかった仁嫁だけどやっと笑顔で読めた。
今回は佐和紀が金属バットを久しぶりに持ったし、周平は相変わらずエロくていい男でゾクゾクするしで大満足。
これから顔ぶれは変わるにせよ佐和紀と愉快な仲間たちがわちゃわちゃしている様子を見られそうなのが嬉しい。そして以前の愉快な仲間たちも帰って来て大人数になって笑い合える日が来ますようにと切に願う。
追い詰められてきた由紀子のあがきが怖いが、佐和紀と周平にはこのまま第3部ラストまで快進撃を続けて欲しい。
2022/02/09 12:44
お受験騒動
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
三歳の誕生日を迎えた美羽は可愛い制服に惹かれて有名私立幼稚園をお受験することに。
オメガだということやその他のことで他人に何と言われても自分を卑下しない千明や、器の大きな大神の含蓄のある言葉になるほどと唸らされる場面があった。
なによりも純、蓮、亮太のお兄ちゃんずが頼もしいこと!亮太もまだ小さいのに美羽を守って立派で成長が著しい。
大神と千明のラブラブ加減は衰えることを知らないし、将来が楽しみなイケメン兄弟たちと甘やかされても決して我がままにも傲慢にもなっていない美羽、優しく慈愛に満ちたおばあちゃん、理想の家族だ。
2021/07/24 09:08
凄くいい
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
時系列は『続・仁義なき嫁8~惜春番外地~』と『続・仁義なき嫁10・11~花氷編~』の間。
石垣の留学を前に「ひとりになる」ことを佐和紀に考えさせようと周平は、長崎で待つようにとやや強引に佐和紀をひとり旅に送り出す。
前半は珍しく誰もお供についていない状態の佐和紀が、長崎の街を歩き何かを吸収し考え何かを得る抒情的な作品。
後半の周平と合流してからは落ち着いたふたりの関係がいい。
修羅の道を行く女衒あがりの周平も、狂犬と呼ばれて手の付けられない佐和紀もそこにはいない。
確かな信頼と溢れる愛情に結ばれた周平と佐和紀のふたりだけの旅。
凄くいいお勧め作品となった。(ただしシリーズ未読だと厳しいだろう)
何回読み直してもいいと感じる。(何回目かの感想)
後半で周平が何を考えて佐和紀に「ひとり旅」をさせたのかが語られていて、石垣(たもっちゃん)の渡航を前に揺れる佐和紀に必要な考えるひと時を与えたようだ。
電子書籍式神見習いの小鬼
2021/06/29 11:29
颯太が可愛い
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
「式神の名は鬼」のスピンオフ。
鬼と人間のハーフで半妖の草太は母親が頑張って育てた甲斐があって人間よりの感性をしている。ただ体は大人になっても実質3歳の彼は圧倒的に経験が少なく社会的な常識がない。だからアホの子呼ばわりされるのはちょっと可哀想な気がする。
陰陽師としてはエリートだけど人間としてちょっとどうかと思うような那都巳でも、純真で素直な草太が可愛く思えるようなので取りあえずは安心していいようだ。
これでこのシリーズはお終いなのが残念だ、本編もスピンのこの二人の話ももっと読みたい。
2021/05/01 10:46
短編集第2弾 (11)
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
熾烈を極めた魔物との戦いが終結し、平穏が訪れたドラゴンギルドのキラキラ光る日々が詰まった宝石箱のような短編集。
どの話も笑顔で読める最高に幸せな一冊。
電子書籍続々・仁義なき嫁5 ~雪華編~
2021/04/15 20:58
やっと
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
佐和紀が心を決め動き出す。
一年間という過去を埋めるための時間は無駄じゃなく、直登は自分で歩き始めようと出来るようになり、関西の経済界の重鎮から聞いた母親の情報も最早佐和紀にとって心を騒がせることはない。
佐和紀は新たな自分の役割を全うするべく歩き出した。
心も体も一つになり甘いひと時を過ごす周平と佐和紀。
これが仁嫁だよと、思わずにんまり。
電子書籍将軍様は新婚中
2020/11/08 22:34
正真正銘生息子
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
『将軍様は婚活中』の続編
あれやこれやのドタバタの末、晴れて結婚が決まった寡黙な将軍・ヒュルケンと可憐な癒し系少年・フィリオだったが、駄々っ子ヒュルケンは『婚礼の儀』までの数十日が待てないと言う
とにかくフィリオが好きで好きで片時も離したくなくて、一時も早く自分の物にしておかなと誰かに取られるんじゃないかと不安になるヒュルケン
初めの寡黙でカッコイイというイメージからどんどん離れていくヒュルケンだった
それでもまだ彼は可愛いところもあるし、極稀にカッコいいところもあったけれどインベルグ王子の下世話な事といったら・・・ 「あれでも王子?」と何度も思った
大丈夫なのか、この国
エメが本当に保護者だったんだね、まさかヒュルケンをエメが拾って来たなんて思いもしなかった
ある意味屋敷にいる子犬や子猫はヒュルケンの兄弟なんだ
どおりでヒュルケンが犬っぽいと思ったよ
コメディかと思うような展開で笑えて明るく肩の凝らないファンタジーだった