紙の本
「ぼく」が麻理になった真実が明らかに
2016/11/14 11:23
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぁいn - この投稿者のレビュー一覧を見る
登場人物がほぼ、功・麻里・依の3人で絞られ、閉鎖的な雰囲気漂う演出が光る作品でした。
演出として、結末に「その後」が描かれるケースが多いのが作者の特徴ですが、今回も効果的に使われていると思います。しかしながら内容が内容だけにハッピーエンドを迎えられたことは、読者として喜ばしいです。
紙の本
ちょっと
2016/11/07 17:05
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投稿者:ちーどりぴーや - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作者は、精神や意識の中をテーマにした作品が多いが、こちらの作品も主人公の麻里の成長物語だったようだ。
巻が進むにつれて展開が読めてくるので、最後にどんでん返しを期待してみたが、そういうサプライズもなかったので、ちょっと最後は拍子抜けした感じでした。
全巻一気読みすれば、ちょうどいいのかもしれないけどもう少し話を広grtrもらいたかったかな。
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すごくキレイに終わった。
終わっても続いていく日々、というの好き。
あとほんの少しだけど後書きがあって嬉しい。
著者の普遍的変態性が9冊使って昇華された。
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なんと! 終わってしまいましたよ…まさかここで終わるとは…といった感じなんですけれども、前の巻のお話を完全に忘却しているのでまあ、流れに身を任せて読んで行きました…。
んー…結局、どうなったのかな?? というのが正直なところなんですけれども、「悪の華」とかと雰囲気は基本、似ていますねぇ…なんか意識を入れ替わる? ところなんかアレですね、アニメのエヴァを思わせますし…まあ、どうでもいいんですけれども(!)。
ヽ(・ω・)/ズコー
それにしてもセリフの少ない漫画だなぁ…と思いましたね。あっという間に読めてしまう…絵が上手というか、僕の好みですので(!)飽きもせず読めるんですけれども。
僕も大学に通っていたら小森君のやうな青春だったんでしょうかねぇ…と他人事のように思いながら読みましたけれどもまあ、小森君も小森君でこれでいいんじゃないのか? とも思いましたねぇ…一人の時間がたっぷりあるわけですからまあ、オ○ニーも捗るじゃないですか…。
そんな感想を抱きつつさようなら…。
ヽ(・ω・)/ズコー
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なーるほど……結末を知ってみればこの漫画、実はどこにもトンデモ要素オカルト要素がない。
夢落ちといえば単純な片づけ方になる。
「内側から夢落ちの顛末をミステリタッチで描く」といったところか。
わたしは、すでに死んだ姉の偽物。
ああ、あそこに、わたしと無関係な男がいる。さえない。だめな。でも、あの人はあの人自身だ。
あの人になりきって、あの人の生活を想像。
わたしはあの人に成り代わって、あの人の生活を送る。
あの人はしかし、「わたしのなか」に入り込んできて、わたし(あの人)があの人(わたし)になる。その顛末は塗りつぶしておこう。
つまりはわたし麻理の内面の物語。サイコセラピーともいえる。
押見先生の漫画は、作者自身の自己浄化だからこそ、読者の浄化を促すものでもある。
描画の美しさ。
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はっきり言ってしまうと、麻里のなかに複数の人格が存在していたというオチは全く意外性がないし、麻里の心の中の葛藤にも全く共感できない。話を完結させるため、そういう設定にしたんだなという程度の感想です。
この作品の真骨頂はやはり、男の心が美少女の体に宿ってしまった時の反応がリアルに変態だったところ。爽やかな男女入れ替えラブコメにならないのが、さすがの押見作品です。
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予想はついていた展開だったからか、序盤の変態さがなくなったからか、ドキドキする事はなくなったけれどきれいにまとまって完結でよかった。爽やか→ドロドロの展開になる作品が多いなか全く逆なんですよね。どんどん毒気が抜けて浄化されていく感じ。字が少ないので9巻まであっという間
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作画が綺麗で手にとって、それから全巻一気読み。
とにかく麻里ちゃんの見た目がかわいく、小森くんの見た目も中身もキモかった。終始そんな感じ。
全体のストーリーの完成度は、あまり期待してはいけないかも。よくある、ちょいエロ青年マンガ。設定としてもクラスのマドンナと入れ替わるベタなもの。
それでも、結局一気読みしてしまった。男子としてはいやでも妄想してしまう展開が結構あるのと、やはり、結末が気になってしまったので。。
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あまりにも綺麗な結末……。抑圧と欲望をここまでエンタメに昇華できるのがスゴい。
麻里の家族の問題がどうなったか直接は描かれていないのですが、ほんの1コマ、『写真』が部屋に立てられている様子が描かれるだけで何らかの変化は読み取れて、巧みだ。全ての歪みもその発露も、現実を受容するために必要な道のりであったと思え、少し泣く。
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流石の押見作品。最高でした。クラスでいまいちな女の子を描かせたら一番。一軍に近づきたくても近づけない心情、憧れ、妬み、依がとても魅力的でした。
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最高だった。1〜9巻分の感想文を書いたら長くなったのでnoteのURLを置いておきます。
https://note.com/rikkaring/n/nd4c74981befe
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小森の存在ってそーゆう事だったのか…9巻を通してやっと事実がわかった。多くを語られてスッキリするわけじゃないからこそ、読者が意味付けをする話だと思う。深いなあ
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『漂流ネットカフェ』『惡の華』と、押見修造作品を読んできた。
そしてついに完結した本作。
感想は…みんな同じ。
この作者は女の子の絵が描きたいだけではないのか? そして読者はその女の子を眺めたいだけではないのか?
人の内面をかきあらわそうとしたのかしないのか、分裂したりくっついたり、そんなお話ばかり。
というわけで、まあネタバレはやめておくが、登場する「お父さん」が、いつもの押見作品のお父さんだ。お父さんとかを描きたくねえ〜という雰囲気がプンプンに出ている記号のようなオッサン。そんなオッサンになった僕。
ああせつねえなあ。こういう漫画が売れたりするわけだなあ…。
というわけで文句ばかりいうようだけど、似たようなものが出てもまた読んでしまうと思う。
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怒涛の回収の最終巻で、
全てに納得させられるものの、
やっぱりね、感は否めなかった。
それでも押見修造作品は素晴らしい。
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幼少期に祖母がつけた名前を祖母の死後に母親の意思で改名したことが原因で人格が壊れた、多重人格者の物語だった。ぼくがぼくを受け入るまで、麻里が麻里として、史子が史子として、ひとりの人格になっていった。麻里は幸せになってほしい。男性の漫画家が描いているとは思えないほどに、生理の描写にリアリティがあった。思わずドロドロとした血生臭さが香ってきた。史子のことを聞かれた麻里の母親の表情が豹変するシーンが悍ましく強烈だった。