- カテゴリ:一般
- 販売開始日: 2020/09/24
- 出版社: 岩波書店
- レーベル: 岩波科学ライブラリー
- ISBN:978-4-00-029664-9
電子書籍
昆虫の交尾は、味わい深い…。
著者 上村佳孝
ワインの栓を抜くように,鯛焼きを鋳型で焼くように――!? 昆虫の交尾は,奇想天外・摩訶不思議.その謎に魅せられた研究者が,時には吸血昆虫を飼育するため自らの血を与え,観察...
昆虫の交尾は、味わい深い…。
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昆虫の交尾は、味わい深い…。 (岩波科学ライブラリー)
商品説明
ワインの栓を抜くように,鯛焼きを鋳型で焼くように――!? 昆虫の交尾は,奇想天外・摩訶不思議.その謎に魅せられた研究者が,時には吸血昆虫を飼育するため自らの血を与え,観察中のメスが受精すれば自分が虫のオスになったように感動しながら,徹底した観察と実験で真実を解き明かしてゆく知的探求サイエンス・エンタメノンフィクション!
目次
- はじめに
- 第1章 オスとは? メスとは? 交尾とは?
- [コラム] そこまでするか! ゲニタリ屋
- 第2章 交尾をめぐる飽くなき攻防
- [コラム] 昆虫の性転換と雌雄モザイク
- 第3章 パズルは解けるか? 長ーーーい,交尾器の秘密
- 第4章 北へ南へ,新たな謎との出会い
- [コラム] 現場をおさえろ! 交尾中の昆虫の固定法・観察法
- 第5章 主役はメス! 交尾器研究の最前線へ
- あとがき
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紙の本
オス、メスとは?
2017/09/24 08:46
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:猫目太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「交尾」という行動に関して、どれくらいの知識をあるだろうか。「子孫を増やす行動」だろうと考えていた。だが甘かった。本書読んで、まず「オスとメス」の定義から始まり、進化と交尾の関係を教えられる。それから、交尾の「奥深さ」と進化の過程で考えられた、オスの「交尾を効率的に行動」とメスの「より良い遺伝子を残す戦略」。両性のせめぎ合いが織りなす行為が「交尾」だと思う。これを徹底した観察と実験で真実を解き明かし、「昆虫の交尾の研究者」として(奇異に見られながら)頑張る著者のおかげで、生物学に疎い一読者でも知ることができる。イグノーベル賞で有名になった「トリカエチャタテ」の研究で吉澤先生とブラジルへの話と「なぜメスにペニスがあるのか」という考察も面白い。(当初、重大な発表だが、生物学に興味のない日本のメディアの扱いは小さかった。受賞後の扱いはあれ)生物学の授業が、この本のように面白ければ、真面目に受けていたと改めて思う。