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新版 パール判事の日本無罪論(小学館新書)
著者 田中正明
敗者ゆえに裁かれた終戦の原点を振り返る。 毎年8月15日の終戦記念日を迎える度に、閣僚による靖国神社参拝が取り沙汰される。問題は靖国にA級戦犯が合祀されていることだ。では...
新版 パール判事の日本無罪論(小学館新書)
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パール判事の日本無罪論 新版 (小学館新書)
商品説明
敗者ゆえに裁かれた終戦の原点を振り返る。
毎年8月15日の終戦記念日を迎える度に、閣僚による靖国神社参拝が取り沙汰される。問題は靖国にA級戦犯が合祀されていることだ。では、A級戦犯とは何か。彼らはどんな罪を犯したのか。第二次世界大戦終結後、このA級戦犯を裁くために開かれたのが極東国際軍事裁判(東京裁判)である。この時、11人の判事の中で唯一人、「被告人全員無罪」を主張したのが、インド代表判事のパール博士だった。博士は東京裁判を「勝者が、敗者だけを裁く急ごしらえの法律をつくり、これを過去に遡って適用した違法裁判である」と断じたのである。
パール判決はその後、世界中で評価され、マッカーサーも「あの裁判は間違いだった」と認めている。ただ日本人だけが、今も自虐史観の中にいる。あれだけの被害と不幸をもたらした戦争が正しかったわけはない。しかし、何もかもが間違っていたという破れかぶれな反省からは、未来への正しい選択は導き出せない。終戦からすでに70余年。日本人はあの戦争をどうとらえ、国際社会でどう生きていくべきなのか。パール判決をもとに、日本の今とこれからを考える百田尚樹氏の書き下ろし原稿を巻末に加える。
※過去に配信済みの文庫版に加筆修正を加えた新書版です。
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日本人が読み継ぐべき本です
2021/09/26 10:27
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:akihiro - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、1963年に刊行された「パール博士の日本無罪論」を、改訂ののち新書化したものです。当時の発言を引用した部分はやや固い表現もありますが、本文そのものは比較的読みやすかったです。パール判事がさまざまな事例を引き合いに出している(ハーグ条約やニュルンベルグ裁判など)ため、当時の法律の感覚についても本書を読みながら知ることができました。
戦後、東京裁判において多くの日本人が戦勝国に裁かれましたが、判事の中で唯一、日本人の被告らを無罪としたのがパール判事でした。東京裁判そのものが国際法に準じておらず、事後法による政治的な復讐であるなど、法律家として数々の問題点を鋭く指摘しています。
パール博士の主張が理にかなっている分、検察側(戦勝国)の主張のいい加減さも感じ取れました。また、裁判後は欧米諸国でもパール博士の主張を支持する声は多く、マッカーサー元帥やキーナン主席検事も反省の意を示しているなど、パール博士だけが奇抜な発想をしているわけではないことがわかります。
欧米では、戦後間もない1950年代にはすでに東京裁判の問題点がメディアなどで取り上げられ、世間でも大いに議論されていたそうです。一方の日本では、議論どころか周知も不十分だと感じます。多くの日本人が本書の内容を知り、客観的に東京裁判について議論できることを願います。