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  • 発売日:1958/06/25
  • 出版社: 岩波書店
  • レーベル: 岩波文庫
  • サイズ:382ページ
  • ISBN:978-4-00-325263-5
文庫

紙の本

赤と黒 上 (岩波文庫 赤526-3)

著者 スタンダール (著),桑原 武夫 (訳),生島 遼一 (訳)

赤と黒 上 (岩波文庫 赤526-3)

税込 1,177 10pt

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みんなのレビュー39件

みんなの評価3.7

評価内訳

紙の本

陰鬱な激情をリアルに描ききる作品

2001/06/28 23:57

4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:R4DIOHE4DZ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 主人公ジュリアン・ソレルの、打算的で野望に満ち満ちたダークな側面と、宗教の儀式や恋にすぐに感動してしまうといった純粋な側面という二つの顔が印象深い。自意識過剰で陰鬱な彼のキャラクターは、今の若者・青年にとっても非常にリアルだ。複雑に転回していくストーリーを背景に、上述の如き二面性に引き裂かれるジュリアンが生きていく様は、読んでいて非常にスリリングである。悲しいくらいにすれ違いつづけるジュリアンと「他者」「世界」。後半の息を呑むような展開は、まさに本を置くことが出来ず、ひたすらページをめくり続けるしかなかった。
 名作と聞くと読む前から萎えてしまう事が多いが、本書は一気呵成に読み終えることができる。生島遼一氏の秀逸な訳・解説も必読。もし同じスタンダールの『パルムの僧院』と比べろといわれたら、主人公ジュリアンの陰鬱で分裂症的なキャラクターが気に入ったので本書をお薦めする、と答えよう。

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紙の本

名作

2022/12/27 15:02

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:鎮文修 - この投稿者のレビュー一覧を見る

19世紀のフランス小説によくみられる(と思われる)描写の厳密さは、堅苦しくて正直あまり好きになれなかった。主人公の性格を好むかどうかでも評価は分かれるだろう。
しかしながら、フランス文学を代表する作品であることは疑いようがない。

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2005/04/23 07:04

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2005/10/25 03:01

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2006/01/18 17:11

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2006/07/14 05:45

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2006/07/16 23:47

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2006/07/19 19:26

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2006/07/25 03:42

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2006/08/02 01:03

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2007/10/13 00:29

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2006/09/21 11:46

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2007/02/06 08:53

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2007/02/14 15:26

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2008/03/12 17:34

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