近所の虫の飼いかた ２ スズムシ・バッタ・カマキリほか （虫の飼いかた・観察のしかた）

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：ミオ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

父が「マツムシ」を捕まえて来た。
きちんと飼いたいので、近所の図書館から、本を借りてくるように言われ、
それらしい児童書をあさる。
ところが、スズムシは腐る程あるが、マツムシは、全然見つからない。
小さい頃から色々な虫を見せられて来た為、知らなかったのだが、マツムシは
飼うのは結構難しく、あまり、飼う人はいないらしい。
あまつさえ、知らない人もいる。
当のマツムシは、「チンチロリン」と可愛らしく鳴く、あまり可愛くない虫である。
１０分程、児童書の昆虫コーナーを占領していた私が見つけたのが、
この本である。
他の本でやっと見つけたマツムシの占めるのは、ページの４分の１であるのに、
この本はなんと、２ページもぎっしりと占めていたのだ。
飼育法だけでなく、卵の冬越しの仕方までと、実に、虫の為に、
虫の身になって書かれている本である。
他にも、「カンタン」「カネタタキ」など、日本の秋に色を添える虫達をも詳しく
解説してある。わかりやすい写真、知らなかった事実も豊富で、大人も楽しめる。
自信満々で、父にこの本を手渡した所、「買ってこい」と新たな命を受け、
先日、ｂｋ１で注文させて頂いた。
子供も、大人も、道脇の虫に、興味を示すであろう１冊。