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商品説明
頻発する異常殺人事件。それは人類への仮借なき懲罰なのか。迫り来る死の予兆と快楽への誘惑。漆黒の闇から今、天使が舞い降りる。現代社会の病根を抉り出す、前人未到の超絶エンタテイメント。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
貴志 祐介
- 略歴
- 〈貴志祐介〉1959年大阪府生まれ。京都大学経済学部卒業。生命保険会社勤務を経て、作家業に入る。著書に「十三番目の人格」「黒い家」など。
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紙の本
時間と快楽
2002/06/21 13:06
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くゅずにえ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「時間と快楽」取るとしたら、人間はどっちをとるのか?
人間の快楽を追求したホラーであるが、私はこの作品には
作者の密かな思惑があるように思えてならない。
それは、この作品を快と取るか、不快と取るか、読者を
困惑させようとする作用である。
私は最初の質問に後者を取るが、それは皮肉なことに
時間の流れの中で変わっていくのかもしれない。
紙の本
虫が体を這ってくるようなざわざわとした恐怖
2002/02/27 07:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みんみん - この投稿者のレビュー一覧を見る
読後の感想は、虫が体を這ってくるようなざわざわとした恐怖と人の死について考えさせられたことだった。死恐怖症(タナトフォビア)の男性に取り付いて死に到らせたもの達は、人の一番弱い部分につけ込んできて、死に追い込む、そういう部分にものすごい恐怖を感じた。
著者が頭がよすぎるせいなのか、所々に能書きが長い部分があったが、それも真剣に読めばかなりの知識がつくのではないかと思う。著者のものすごい博学ぶりに驚いた。
紙の本
怖いというよりもえぐい
2002/02/10 13:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かけだし読書レビュアー - この投稿者のレビュー一覧を見る
ジャンルはホラーだけれど、怖いというよりもえぐかった。特に終盤のとあるシーンなどは壮絶。凄いと感じたのは細部のリアリティ。特にネットに関する描写は思わずニヤリとさせられました。美少女ゲームにはまる青年なんて妙にリアルなんだよなぁ。ただ序盤からぐいぐいと引き込まれる要素はあるのだけれど、中盤、説明が饒舌な部分もあったかな。間違っても食事をしながら読む類の本ではございません。この作者の本なら個人的には、クリムゾンの迷宮」をおすすめ。
紙の本
怖くはない、ただ切ない。
2001/10/18 09:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:呑如来 - この投稿者のレビュー一覧を見る
前知識がまったく無いままに読んだため、非常に楽しめた。やっぱりミステリーは無垢な心でその世界に接するに限る。というわけで何はともあれまず読みましょう!
このストーリーで恐ろしいのは、自殺の方法の凄まじさや脳の異様な肥大などではなく、一番親しかった人がそれまでとまったく異なる人格となり、単なる脳線虫の乗り物と化してしまうこと、それ以外に無い。「利己的遺伝子」という言葉も流行し、人間の行動が遺伝子に乗っ取られていることは周知の事実となった今だが、貴志裕介は、“食べたり、セックスしたりすることは自由意志とはまったく関係がない”ということをより強調したかったのかもしれない。「自分の恋人が脳線虫に侵されてもあなたは彼(彼女)を愛せるのか?」 と読者に問うているようにも感じられる。
続き
紙の本
限界を超える描写
2000/08/04 00:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:村野松子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
頻発する異常自殺事件。
どこからか聞こえてくる「囀る」ような声。
「ISOLA」とも「黒い家」とも、これまた違った恐怖。
著者は、いつも違った恐怖を与えてくる。
病も含めた「見えない敵」が迫る恐怖、自分の体が自分のものでなくなるような恐怖が怖い。
そして、吐き気をもよおすような表現。読んでいるのも苦痛になる描写が怖い。
それでも読んでしまう自分も怖い。
紙の本
暑い夏におすすめ。怖いよ。
2001/09/07 04:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:takumi_y - この投稿者のレビュー一覧を見る
ホラーなので基本的にあまり夜中に読むのはおすすめしない。何気なく書かれている文章の一文一文の読後感がとても不気味なので、読んでるととても不安になる。ということはホラー小説としては成功していると言えるのでしょう。最後は結構あっさりしていてそれでいいのか?! と思うんだけど、これからなにが出てくるんだろうというイヤなどきどきがずっと持続している。
民族的な伝承が仕掛けなので、とても原始的な恐怖を覚えます。なんて言うのかな、人間よりも夜の闇が怖い感じなんだけど。しいて言うなら人間の制御できないものに対する恐怖なのかな。
文章も構成もしっかりしているので読ませる本ですね。昆虫とか寄生虫とか苦手な人は覚悟が必要。