数学的にありえない 下

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主人公はギャンブル中毒だが
とてもクレバーな男。

彼には双子の兄貴がいて、精神病院を行ったり来たりしている。

実は、この双子は未来を見ることができる
特殊な才能を持っていた。

確率論、相対性理論、物理学、哲学
いやはや普通なら頭が痛くなるような
そんな話が全編にちりばめられているんだが
それが不思議とすんなり頭に入ってくる。
なんとも秀逸なミステリーである。

著者は子供の頃は視力がなく
朗読テープで多くの書籍をモノにしたらしい。

処女作にして、この力量。
全世界１６カ国で翻訳されたというのも
納得できる。

上下で６００ページ程だがすらすら読めた。
超がつくほど、おすすめ。

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ジェットコースターは走り出した。結末はもうちょっと突っ込んで欲しかったが、伏線があるにもかかわらずひっかかってしまった仕掛けに免じて星三つ。後書きでは「クライトン系のノンストップ・サスペンス」とあるが、まだまだ青い。あと2〜3作は練習してもらわないと。でも、ダン・ブラウンよりは期待できる。

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ありない能力のために囚われる事に。囚われる前に見た脱出するべき未来のために幾重にも張られる予防線。SFだがアクション映画さながらな展開。

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ジェットコースターに乗ってるみたい。
なんて、陳腐なことしか言えないぐらい
あっという間に読み終えてしまった。
脳の世界、意識の世界の果てしなさ、に
興味をそそられてしかたない感じ。
難しそうな専門知識も、この本でなら
勉強してみようかな？って気に、なるｗ
結末が、どこか切なく感じたのは、
どっぷりこの本の世界に浸かっていた証拠。
訳者のあとがきも最後まで読んでほしい。

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主人公の「能力」があまりに強くて、「どうせうまく切り抜けるんだろう」と思ってしまって、物語の緊迫感というかハラハラ度が少々下がった印象。思っていたよりもありえなさすぎたというところか。トヴァスキー教授の正体もちとあざといような…。まあ個人的に謎に振り回される上巻のほうが好きだったというだけで、全体としては楽しかった。謎、知識、アクション、スリルが詰まった、読み応えのあるエンターテインメント。

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上下巻で読み応えたっぷり。次は次はって先が気になってあっという間に読破。なのに、なんなの、この読み終えたあとの虚しさは。人間が薄っぺらいのよ。どんな生い立ちなのか語られても、そこでその人がどう思ったのか、喜怒哀楽がない。確率論など知的好奇心は満足させてくれるのかもしれないけど、小説としてはダメ。

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主人公はとある薬の作用により複数起こる得る未来から自分の好きな(都合の良い)未来を選び取る能力を得る。それを利用する者と主人公の戦い。
視覚的なイメージが強烈に浮かび上がる。上下巻だが一気に読めた。なかなか面白い小説でした。
でも、主人公が複数の未来から自分に都合の良いものを選ぶシーンで、うまくいかない未来を「巻き戻し」ってのはちょっと… 選択肢から選び取るイメージではないな。(図書館)

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●ジャンルはサスペンスかＳＦだかで、主人公は数学者と言う微妙な予備知識だけで読み始めたら、地下カジノとか美人の女スパイとか怪しいマッドサイエンティストとかとかとか、いつかどこかで見たような道具立てがわんさか。にも関わらず読ませるんですなこれが。いい腕だ。　●ＳＦ読者にはおなじみの猫や魔の扱いにはそれほど意表は突かれず、最終的には「えっそっちの方向に行っちゃうのかっ！？Σ(´Д｀;）」的な展開になってしまいますが、まあいいか･･･素直な終わり方ですよ･････。

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ここまで壮大なハッタリじゃないにしても、もうちょっと専門的で高度な知識と理論と嘘で土台を構築してくれないと、ギャップが大き過ぎて、SF的に気持ちよく騙される気になれないでしょう。
まぁそこは最初からファンタジーだったと思うとしても、この設定でなんでこういう展開になるのか全く理解に苦しむな。いくらなんでも映画化を狙い過ぎだろう。
ところどころ面白い着想はあるんだけどね。
でも考えてみたらほとんど反則な叙述トリックが使われているので、映像化も難しいですね。
(2007/10/26)

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数学の天才だが病に悩む双子の脳みそは世界を変える可能性を秘めていた…未来を見通す力を得た？ラプラスの魔とは!?強烈な美女の二重スパイも登場〜面白いです。

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本当に数学的にありえないことが起きます！

下で真相が次々と明らかになります。

量子力学、統計学、確率論を切り口に未来の予測が可能であることをラプラスの魔で説明。

ラプラスの魔とは

もしもある瞬間における全ての物質の力学的状態と力を知ることができ、かつもしもそれらのデータを解析できるだけの能力の知性が存在するとすれば、この知性にとっては、不確実なことは何もなくなり、その目には未来も（過去同様に）全て見えているであろう。

というもの。つまりすべての情報が分かり、処理することができれば何が起こるか全て予測できる。偶然の出会いというものはありえず、すべては必然であると。
これが実際にできないのは、現在それだけの情報を得ることが人間にできないだけである。

ハイゼンベルグの不確定性原理を否定してしまうこのラプラスの魔というのは示唆に富んでいる。

ぜひ一読あれ

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最終的に戦闘ものになった感は否めない。そこまで怪我しててそんなに動けるか？という疑問も残ったが最終的にうまくおさまっている。未来と言うのは知らないからこそ良いのかもしれない。自分が未来を知れたら少しいじくりたい気もするけれど。

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ダビンチ・コードと同傾向。量子力学という専門領域を底辺として繰り広げられるサスペンスには、知的好奇心を大いに刺激させられます。
数学的にありえない現象が次々に起こっていくが、どれももSFじみた現象ではなく、何か必然的な様な印象を与えるところが、この作品の表現の上手いとこでしょう。

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う〜ん。そんなに目新しい設定はなかった。
ネタバレですが、「集合的無意識」を持ち出されるとだいたいのことが説明可能になっちゃうし。
もう少し描写に凝ってほしかったと思う。
ちょっと残念。

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『ダ・ヴィンチ・コード』と比較されることが多いけれど、個人的には、『ダ・ヴィンチ・コード』程でもないかも・・・。

ちょっと読みづらかった上巻に比べ、下巻では一気にスピードアップして、結末へと向かっていきます。
テーマ的には、あまり好きなタイプの作品ではないけれど、サスペンスとしての面白さは認めます。