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- カテゴリ:小学生
- 発行年月:2005.11
- 出版社: 岩崎書店
- サイズ:29cm/31p
- 利用対象:小学生
- ISBN:4-265-04351-8
紙の本
土をつくる生きものたち (ちしきのぽけっと 雑木林の絵本)
野山の草木は元気に育つ。肥料をやらないのになぜだろう? 雑木林の落葉や、動物の死骸、糞などを、土にかえていく生きものたちのはたらきを、精密なイラストとリズミカルな文章で紹...
土をつくる生きものたち (ちしきのぽけっと 雑木林の絵本)
紙の本 |
セット商品 |
- 税込価格:15,840円(144pt)
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- 税込価格:23,760円(216pt)
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- 税込価格:22,000円(200pt)
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商品説明
野山の草木は元気に育つ。肥料をやらないのになぜだろう? 雑木林の落葉や、動物の死骸、糞などを、土にかえていく生きものたちのはたらきを、精密なイラストとリズミカルな文章で紹介。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
谷本 雄治
- 略歴
- 〈谷本雄治〉1953年名古屋市生まれ。著書に「ぼくは農家のファーブルだ」「いもり、イモリを飼う」など。
〈盛口満〉1962年千葉県生まれ。著書に「ぼくは貝の夢をみる」「青いクラゲを追いかけて」など。
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紙の本
「アップ」でも、「全体」としても楽しめる、森の生きものたち。
2009/06/08 16:02
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙の絵は、雑木林の地面を切り取ったところ。土の中に根が伸びてなにか生きものが穴をほり、切り株のある表面には枯葉、その上には虫がいて、キノコが生えている。林の中、土の中の生きものたちを描いた絵本です。「野山の草木は元気に育つ。肥料をやらないのになぜだろう。」と表紙カバーの折り返しに書いてあります。表紙の右に顔をのぞかせているタヌキも、きっと関係しているのでしょうね。
雑木林の地面を鳥のように見下ろしたところや地面すれすれのところから見たところ。大判の、ときには見開き一杯を使った絵は、緻密に書き込まれています。迫力です。花や虫だけでなく、落ち葉や枯れ枝、芽を出しかけているドングリ。昆虫や足の一杯ある虫。得体の知れない塊・・・・。どれも、よーく見ればちゃんとそれが何かわかって書かれていること、がわかるでしょう。
扉の絵では、指でひっくり返した枯葉の下からこっちを向いているダンゴムシの正面顔。拡大された生きものも、こまかいところが「こんなになっている!」と発見をくれます。「アップ」でも、「全体」としても楽しめる絵本です。
絵を描いた盛口さんは「ゲッチョセンセの・・」などというタイトルで、これまでもいろいろな生きものの捉え方を本にしています。ゲッチョセンセの線画は、ここでも一つ一つが良くわかる正確さと、手書きの暖かさがあふれています。
「土をつくる」なので、土の中の生きものも多く、ちょっと苦手な人もいるかもしれません。ダニとかヤスデとか、ミミズとか・・・。そういう生きものもみな、きちんと正確に、時には拡大されて描かれていますから、苦手な人はびっくりしないでほしいところ。でも、よく見れば面白い形だったり、笑っちゃう顔だったり、見たこともないもの(ミミズの卵とか)の絵もあったりして、発見があると思います。説明を読むと、そんな生きものたちも、「土をつくる」というかたちで野山の草木ととても深く関わっていることがわかってくるのでは。
じっくりみていると、いろんなところに、いろんな生きものが描かれている。隠れキャラをさがすような楽しみもあるのですが、難点が一つ。「ちょっと知っている」読み手の性質の問題なのでしょうが、「これはなに?」とそれぞれの名前が知りたくなってしまうこと。絵がきちんと描かれているからこそそんなことを考えてしまうのですが、そこまで書き込んだら煩雑になっちゃいますよね。お父さんがこっそり読んで、こどもに「お父さんよく知ってる!」といってもらうための「副読本(いや、教師用教科書指導解説書?」みたいなのがでたら嬉しいかも、と思っています。
どちらにしても雑木林の中の生きもののつながりを絵で説明していて、楽しくて、ためになる本です。
姉妹編として「森を育てる生きものたち」があります。