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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2006.8
- 出版社: 岩波書店
- サイズ:20cm/182p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-00-023423-4
紙の本
人文学と批評の使命 デモクラシーのために
著者 E.W.サイード (著),村山 敏勝 (訳),三宅 敦子 (訳)
人文学の危機が現代にもつ意味とは何か。人文学的価値観はいかにデモクラシーに寄与しうるか−。人文主義者を体現したエドワード・サイードが、人文学の真の目的をここに論じる。人文...
人文学と批評の使命 デモクラシーのために
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商品説明
人文学の危機が現代にもつ意味とは何か。人文学的価値観はいかにデモクラシーに寄与しうるか−。人文主義者を体現したエドワード・サイードが、人文学の真の目的をここに論じる。人文学再生にむけたサイード最期のメッセージ。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
E.W.サイード
- 略歴
- 〈E.W.サイード〉1935〜2003年。エルサレム生まれ。アメリカ・コロンビア大学教授(英文学・比較文学)を務めた。著書に「オリエンタリズム」「文化と帝国主義」「パレスチナとは何か」など。
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孤独が最後には残る
2007/04/26 17:39
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:わたなべ - この投稿者のレビュー一覧を見る
サイードの生前最後に刊行された著作で、BBCのラジオ講演をまとめた『知識人とは何か』の続編的内容。こちらのほうはコロンビア大学での連続講演を基にしている。ひろく一般的に「精神の危機」がいわれる現代において、著者の専門領域である人文学の持つ「意義」とは、人類の共有する遺産であるところの優れた著作を読むこと、そして正しく読むために歴史を学ぶこと、みずからが所属する共同体の外部の知性へのまなざしを持つこと、などの実践によって、人間が作ったこの世界を理解し、批判し、作り直すための「学び」にある、という話で、そのための具体的方法の一つとして文献学的方法をあげ、その例としてアウエルバッハの『ミメーシス』を分析する。もちろんいつものように知識人・作家の公的役割についてのポレミカルな文章もある。ヴィーコについての文章がなかなか新鮮だった。それと、やはりアドルノ的な孤独が最後には残るという話が最後にほんのちょっとだけ出て来るのだが、むしろそれこそが本音だったのではないかという気がした。