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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2010.11
  • 出版社: 岩波書店
  • サイズ:20cm/308,2p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-00-028364-9
  • 国内送料無料

紙の本

新・日本文壇史 第4巻 プロレタリア文学の人々

著者 川西 政明 (著)

小林多喜二とその恋人である田口タキ、そして妻の伊藤ふじ子。蔵原惟人と中野重治の論争、重治の妹にして恋多き詩人・中野鈴子の人生、壺井栄の恋と徳永直との確執など、プロレタリア...

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新・日本文壇史 第4巻 プロレタリア文学の人々

税込 3,080 28pt

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新・日本文壇史 10巻セット

  • 税込価格:30,910281pt
  • 発送可能日:購入できません

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商品説明

小林多喜二とその恋人である田口タキ、そして妻の伊藤ふじ子。蔵原惟人と中野重治の論争、重治の妹にして恋多き詩人・中野鈴子の人生、壺井栄の恋と徳永直との確執など、プロレタリア文学とその周辺に生きた人々の生に迫る。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

川西 政明

略歴
〈川西政明〉1941年大阪府生まれ。中央大学卒業。文芸評論家。38年間筆一本の評論活動を続けてきた。「わが幻の国」で平林たい子文学賞、「武田泰淳伝」で伊藤整文学賞受賞。

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評価内訳

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紙の本

巻を措くあたわざる諸国文藝裏噺の傑作

2011/03/27 06:38

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あまでうす - この投稿者のレビュー一覧を見る



本巻では小林多喜二、中野重治と妹鈴子、壷井繁治・栄夫妻、徳永直、日本共産党のスパイМ、野坂参三夫妻などのプロレタリア文学関連の挿話がこれでもか、これでもかと盛りだくさんに登場して読者を圧倒します。

マルクス主義者による階級闘争は昭和の初期からだんだん過激の度を強めてきましたが、彼らに対する官憲の弾圧も熾烈を極め、昭和8年2月20日に築地警察署の拷問で惨殺された小林多喜二や中野重治、埴谷雄高など数多くのプロレタリア文学者が鮮血迸る拷問を受けています。

とりわけ小林の拷問は凄惨を極め、バットや木刀で全身をくまなく殴りに殴り、太腿に針や錐を打ち込み、腹の上に靴のまま全体重を掛けて腹を踏まれた内蔵は破裂し、内出血した陰茎や睾丸は二倍に膨れ上がっていたそうですが、当時の革命家はこのような暴力の試練に抗しておのれの思想を死守する覚悟をつきかためていたようで、鉛筆で指をへし折られそうになっただけで弱音を吐くわたしなどは、彼らのような過酷な拷問にあえばたちまち右にでも左にでも転向し、場合によっては味方を売ったりすぐにスパイになったりしてしまいそうです。

ところが本書によれば日本共産党を代表する英雄的存在であった野坂参三は自分の細君と姦通していた親友山本懸蔵をソビエト共産党の幹部に密告して死に至らしめている二重、三重、四重のスパイであったそうですから、人間とはわからぬものです。

もっと興味深い存在は特高の親玉であった毛利係長に拷問されもしないのに、みずからが田中清玄以降の日本共産党の幹部となって、おのれの思想と組織と朋友をすべて敵に売り渡してしまったスパイМこと松村昇こと飯塚 盈延で、これほど興味深い深い人物もそうはいないでしょう。

その他、これまで美しい政治的抒情詩とばかり思い込んでいた中野重治の詩「雨の降る品川駅」の初出形が、昭和天皇の暗殺を示唆する過激な内容を含んでいたこと、彼の妹鈴子や壷井栄がいかに熱情的に男と革命を愛したか、「太陽のない街」の徳永直がいかに女性にだらしないあかんたれであったか、などなど、まさに巻を措くあたわざる諸国文藝裏噺の傑作です。


亡き祖母と生きてる母の念力で豚児のあの絵は売れたと思う 茫洋

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紙の本

ゴシップ満載の日本文壇史。ともかく描かれるのは第一巻からずっと男と女の話、それも身の下三寸のどろどろした話ばかり。正直、飽きました。ま、学校じゃあ教えない文壇史として、雑学が趣味の方にはいいかも、週刊誌感覚で読めます、週刊文壇実話なんてね・・・

2011/12/07 20:49

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

素敵な造本ですが、相変わらず装幀者について記載はありません。褒めたいのに、相手がいないというのは残念無念。いつか、教えて欲しいものです。四巻めにあたるこの巻で扱うのは、最近、何故か流行のプロレタリア文学の人々。それについてカバー折り返しには
         *
昭和八年二月二〇日、プロレタリア文
学の輝ける星、小林多喜二は、殺人に
等しい拷問をうけて、絶命した。虐殺
であった。ロシア革命の影響などから
プロレタリア文学が勃興、「蟹工船」「海
に生くる人々」「太陽のない街」など今日
に読みつがれる数多くの作品が生みだ
された時代であった。多喜二の恋人・
田口タキと妻・伊藤ふじ子のこと、蔵
原惟人と中野重治の論争、重治の妹に
して恋多き詩人・中野鈴子の波瀾万丈
の人生、壷井栄の恋と徳永直との確執
など、プロレタリア文学とその周辺に
生きた人々の実相に迫る。
         *
と書かれています。

目次を写しておけば

第十九章  小林多喜二の愛と死
      小林多喜二と小樽/田口タキ(瀧子)との出会い/瀧井孝作と純潔を失った女 ほか
第二十章  中野重治と鈴子の愛と青春
      「草のあをい監獄」/頼子の実像/父藤作と台湾、朝鮮/兄耕一の死 ほか
第二十一章 忘れられた作家たち
      十七歳少女の右足切断/藤村操の自殺/素木しづの処女作「松葉杖をつく女」 ほか
第二十二章 壺井栄の恋と徳永直との確執
      遅れた文壇デビュー/黒島伝治への失恋/舞台装置家大塚克三への失恋 ほか
第二十三章 「雨の降る品川駅」と中野重治の下獄
      朝鮮語訳の詩の復元/小説家中野重治の誕生/現行の行方/生江健次の自白
第二十四章 スパイM・N
      特高の鬼毛利基/陰の存在小曾根勢四郎/松村昇スパイになる/組織を創り組織を壊す ほか

です。読んで思ったのですが、小林多喜二の行動をみていると、飛んで火にいる夏の虫というか、彼だけじゃなく、特高につかまった共産党関係者みんなに言えるんですが、無防備です。この本を読んでいる限り、まともに身を隠すというよりは、曝している。いや、挑発しているといってもいいのですが、そこまで深い考えがあったかどうか。正直いうと、愚かではないか、と思います。

実はそれは男女関係にも言えて、例えば中野重治の妹鈴子なんて殆どニンフォマニアではないか、って思えるほどです。中野家はどうなっているのだろうと首を捻ったのは、重治が東京で勝手なことをしないように、20歳にもならない妹の鈴子を監視役に送り出すという父親の判断です。てっきり年上の人間、母親か兄が(兄は既に亡くなっているので無理ですが)、叔父のような人間を出すのかと思ったら妹です。それでなくても遊びたい盛りの十代の娘に兄の監視役が勤まるはずがありません。子供も子供なら親も親、これじゃあなあ、って思います。

「第二十二章 壺井栄の恋と徳永直との確執」の栄と直いや、栄の妹・壺井シンと徳永直の話が笑えるんです。徳永直には美人といわれる妻・トシヲと4人の子供がいますが、最愛の妻を終戦間際に亡くします。17歳、15歳、12歳、10歳の子供を抱えた直は途方に暮れ、栄に「僕は女房を探している」という手紙を出します。これに対して、まず栄の反応が面白いというか笑える。ちょうど自分には39歳の未婚の、しかも処女を守り通してきた妹がいる。

売れ残っているには理由があって、かなり容貌に問題があるらしい。ちなみにトシヲの写真は本に掲載されていますが、普通の顔であえて美人というほどではありませんが、栄にとれば美人だそうです。それに対してシンの写真はない。ただし、かなり凄いらしい。相手が困っているんだから、取り敢えず妹を押し付ける、これが文学者の考えることかと思うのですが、実際に妹を押し付ける。

以上はこの本に書かれていること。まさに週刊誌ネタです。で、私が読んでいて引っ掛かった点がいくつか。「第二十章  中野重治と鈴子の愛と青春」の最後に、金龍済に伊藤信吉が謝罪の手紙を出します。でも、伊藤がそんなに悪いことをしたという気配が、川西の文章からは読み取ることができません。

確かに伊藤は金を共産党に入党させ、それによって金は投獄される。でも、それ以上のことが描かれているわけではありません。では、なぜ伊藤が昭和63年になって50年近く前のことを謝罪するのか。もっと悪いことを金に対しやっていたのではないか、私はそう思うのです。少なくとも川西の筆は十分ではありません。

それについて言えば、その直前に中野鈴子が朝鮮に金龍済を訪ねて行って、そのまま金との愛欲生活を送る場面があります。
              *
 鈴子と龍済は日夜愛欲に耽った。しかし京城で、就職し、龍済との実質的結婚生活に入るという鈴子の夢は露と消えてしまった。
 京城で三週間同棲した後、鈴子は空しく引き上げることになった。
              *
です。どのように鈴子の目論見が外れて空しく帰る羽目になったかを川西は全く書こうとしません。金龍済の妻はどうしたのか。鈴子の就職はどうだったのか。どれだけ努力したのか、それらに筆を割かずに唐突に「空しく引き上げることになった」って、いったい何だろう、この本は単なるゴシップの寄せ集めで、何も調べていないのではないか、なんて思ったりします。

詳しく書きだせばきりがない、それは分かります。しかし、物事には始めと終わりだけではなく、その中間に経緯というものがあります。これを描かずに、ただこうなりました、ではこの本の趣旨に反する、私はそう思うのですが。

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