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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
都心集中型の歯止めがきかないが田舎にも魅力があることを提唱。どのようにお宝を掘り起こすかヒントを与えている。
紙の本
いわゆる「地域活性化」を実現するには…(その前に、何をもって「活性化」とするのか)
2008/10/12 19:03
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投稿者:快適な生活 - この投稿者のレビュー一覧を見る
意外と悪くなかった。
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商店街を活性させるには。いろいろ方法はあるけど、よく問題に挙るのは「商店街全体の意思統一と意識改革」と「リスクマネージメント」。
この2つを一挙に解決するよいソリューションがある。
それは、「やりたい人たちだけで勝手に始めて、成功のモデルを作る」ということ。
それをみて乗っかりたくなった人は勝手に乗っかればいい。
そのために必要なことは「アンチ・利潤追求主義」と「マクロな範囲で状況をよりよくする意思」を持ったリーダーの存在。
これは、世界最大のインターネット広告企業となったGoogleと酷似している。
ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンという二人の若者が勝手に始めた検索エンジンの新たなアルゴリズム研究。
世界中の情報を整理し、世界をよりよくする、というでっかい理念と、もうけは後からついてくる、という楽観思想のもとで彼らの研究は進み、そして多くの超優秀な人材が彼らのもとに集い、世界最強のブランド力を持った。
それはリナックスなんかとも同じで、広義のオープンソース的な思想に基づいている。Web2.0と商店街の活性化は繋がっている。
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「はっぱビジネス」が取り上げられてたけど、この言葉はどう見ても危険な意味を持ってるようにしか思えない。お兄ちゃんハッパあるよ。
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2008/3
全国各地で地域活性化に取り組んでいる事例を紹介している。正統派のルポタージュで、素直に勉強になる一冊と言える。
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格差と疲弊ばかりが取り沙汰されるなかで、市民と自治体行政がともに知恵を出し合い、新しい「豊かさ」のモデルとなる魅力を発信している地域がある。地域資源の活用、有機農業、商店街の活性化、食育…「いかにして好循環が創り出されたのか」。農山村を中心に各地の新たな胎動をルポルタージュしたのが本書である。
島根県雲南市木次町では、「めざすは独立自営農民」の酪農家を始め、風土(フード)プランメンバーの職人たちが、開かれた地域自給のネットワークを作った。兵庫県相生市では、NPOが運営する「野菜が並ぶ小さな店と食堂」が地域交流の場として商店街を活性化している。徳島県上勝町では、農協の青年による地域おこしの熱意が実り、お年寄りたちの「葉っぱビジネス」が大成功。愛媛県今治市では地産池消と学校給食を結ぶ画期的な取り組みが行われている。
好循環を生み出す各地の共通項は第一産業や生業を大切にしながら新たな仕事に結びつける人々の柔軟な感覚だと著者は語る。民間、自治体を問わず、地域に根づいた、前例にとらわれない発想とセンスを持つリーダーの存在、加えて、関係性の豊かさをもたらす多くのIターン者とUターン者、さらに「自給的な農の担い手」の必要性を説く。(S)
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友人のtu-taさんのブログでこの本を知り、早速購入。
大田区の副区長が「地域力」を掲げていたりと、
なんともタイムリーな表題のように感じて、
早速購入し読みました。(tu-taさんに感謝。)
食育、農業、交通、地場産業など、
地域での取り組みを紹介しています。
「交通」分野では、自分にとっては第2の故郷ともいえる富山のライトレール(路面電車)
の事例も取り下げられています。
(このネタは、最近、本当によく目にしますね・・・)
この本に紹介されている事例で共通にいえることは、
リーダーがいたことです。
リーダーが、知事なのか、一区民なのか、
企業の社長さんなのか、いろいろな立場の方が
いますが、「人を巻き込む力」をもったキーパーソンが
必ず存在するんだなと思います。
「地域の力=人」ですね。
自分も地域で活動していますが、
「巻き込み上手」なヒトって必ずいますと思います。
そして、その人望というか、
人柄に引きよされて活動する人達(仲間)がいる。
当の自分はというと、前者ではなく、後者ですね・・・。
(もしかしたら、そのどちらでもないかもしれませんが・・・)
自分の周りの「巻き込み上手」な方がもしかししたら
将来、こういった本に紹介されるヒトになるのかも・・・
と思ったりもしました。
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学部のゼミで。まちづくりの手法を学ぶ一環として。
人間にフォーカスしてまちづくりを活写するというジャーナリズムの王道。ほどよい周辺状況の整理もよいと思う。
が、こうした地域の取り組みをどう体系化していくのかがこうしたジャーナリズムの次に来なくてはいけないし、
そのためにはこの本で見られるような「小泉改革批判」「WTO反対」へと一足飛びに進むやり方ではうまくいかないような気がする。
一か所だけ、小泉「改革」をほめている(p117)あたり、およそ正当な政策評価や要因分析がされた本とは言えない。
会えて整理するなら、地域リーダー(個人、もしくは組織)と、その間にとり結ばれるネットワークを詳細に記述し、比較できる本、
といった評価が可能だろうか。
新書・教養と科学的分析とのかい離を垣間見る意味でも考えさせる本ではある。
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農業について勉強しようと思って手に取った本。
衣食住の中で、生きる中で一番大切なのは食ではないだろうか?
と考える。
食をよりよいものにするために、
たくさんの人に食べてもらえるように
と品種改良とかしてなんとか生産を増やそうとしていたのが
いつの間にか
消費社会の中で、儲けを考えるようになってしまったのだろうか。
儲けだけではなく、食料自給率の低さが目立つ日本の国としての
プライドを守ろうとしたのだろうか。
農家の人が儲けだけを考えてるとは考えたくないけど、
もっともっと大切な部分を見失わないようにしたい。
人とのつながり
自然とのつながり
やはりつながりを大切にしてこそ、
何事もうまくいくのだろうか・・・
と取りとめもなく考えたのでした。
地域の力。大事にしていかなきゃ。
色々考えるなー
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地域での様々な取り組みを事例を挙げてで紹介している.
興味ある農林業関連の話題が多くて(交通の話とかもあったけど)良かった.
ここで取り上げたそれぞれの地域が成功しているのは,活動的で熱心な「人」の力が大きいのかなと思いました.
その地域の人+外部からの人→地域の魅力を再発見し,今までにない新しいやり方(というか運動というか)を生み出すことができる.
地域特有の魅力を発見し,その魅力をどのように活かしていくのかというのが大事だなと思った.それが難しいのだろうけれど,この本で紹介されている人たちはそれがうまいのかなとも思う.
自分も将来はそういう人になれたら.
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ルポですね^^
とってもおもしろかったです。
今あるもので、何ができるのか。を考えなくちゃね。
「生産」の段階は終わったと思う。
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「地域」という文字に目を惹かれてふと手に取った本。
読んでみたらルポ形式。
利益を重視せず、生きがい的なものに重点を置いた暮らしをする人々の姿が描かれてる。
また、地域の良さを発見し、うまく活用するあたりの描写はビジネス書としても捉えられると思った。
わくわく出来る本。
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日本経済の工業化と外部資源依存がつづき、地域社会や一次産業の疲弊が指摘されている。
地域社会や一次産業の疲弊というとき、内外生産物の価格格差や後継者不足がなにより注目される。
いっぽうで健闘している農漁村や、地域おこしの活動もある。むしろ増えている。そこのところに着目しながら、やはり重要な点は国内生産の国内消費、モノつくりの観点なのか。
本書は、そうした視点を各地の取材を通じて提示しているように、みえるのだが。
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[ 内容 ]
格差と疲弊が広がるなかで、市民と自治体行政がともに知恵を出し合い、魅力を発信している地域がある。
好循環はいかにして創り出されたのか。
地域資源の活用、有機農業、林業、商店街の活性化、学校給食・食育、都市農業、公共交通…暮らしと仕事を見直し、本当の豊かさをめざす人びとの声に、未来を切り拓くヒントを探る。
[ 目次 ]
第1章 開かれた地域自給のネットワーク―島根県雲南市木次町ほか
第2章 商店街は誰のものか―兵庫県相生市・三重県四日市市・東京都足立区
第3章 これがほんまの福祉です―徳島県上勝町
第4章 地産地消と学校給食―愛媛県今治市
第5章 北の大地に吹く新しい農の風―北海道標津町ほか
第6章 四万十源流発、進化する林業の現場から―高知県檮原町ほか
第7章 公共交通はやさしい―富山県富山市・高岡市
第8章 市民皆農のすすめ―東京都練馬区・神奈川県横浜市
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
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☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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地域活性化の8つの事例を紹介している本である。
食に関する事例が多いこと、すべてが成功しているわけではなく、現在進行形のものも多い。
あとがきに、「経済的に成功しているというだけではなく、そこで暮らすふつうの人々が誇りをもって生き生きと暮らしているかどうかを重視した」とあり、これが地域活性化を成功させるキーワードだなと思った。
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柔軟、斬新な発想で素晴らしい成果を生み出している地域について、実地に足を運んだ生の体験をルポルタージュ。
日中ガラガラの車内に近い将来の廃線を予感させた富山港線。ところが現在、それは富山ライトレールとして完全復活を遂げ、予想を大きく超える実績と街に飛躍的変化をもたらした。
いまや中心市街地活性化施策の起爆剤とさえなっている事実に爽快な驚きをおぼえる。
公共交通を重視したまちづくりという理想の実現に向け、ゆるぎない信念で強力なリーダーシップをふるった森市長。典型的クルマ社会の富山にあっても質のいい公共交通であれば利用してもらえるという着想。
こんなことをしても駄目だではなく、どうすれば良くなるのかというプラス思考。
他にもさまざまな地域の好例が掲載されている。成功例のほか、失敗例、課題、問題点などもつつみ隠さず詳述されている。実務として向き合う担当者にとって最良の書。
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本書は雑誌『世界』での連載を所収したもの。地域経済の疲弊や地域の崩壊が止まらない中、ローカルな共同体を維持・再構築するための各地での取り組みをまとめたルポルタージュ。
各地の取り組みで行ってしまえば、地域コミュニティの取り組みの様子は正直、過酷で厳しい。しかしながら、行政・経済団体・住民が共通の目的を確認しながら自らの役割・機能を最大限に発揮しながら新たな取り組みを創ろうとするチャレンジが、地域の活力というものを生むことが示されている。
年代が経ってしまったが、「地域を守る」ということの現実の一側面を垣間見るのには、よくまとまっている。