七無齋さんのレビュー一覧
投稿者:七無齋

室町幕府全将軍・管領列伝
2018/12/05 06:50
室町為政者
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
題名通り室町期の将軍と管領がすべて個別に網羅されている。一人一人の記述により重複することがあるが、それゆえ理解が進む。前書きで全体的な流れもつかむことができる。80、183、418、483ページに誤植などの誤りはあるが全体的にこれ程詳しくまとめられた室町幕府の記述はあるまい。

辺境を歩いた人々
2018/10/21 06:23
忘れられる人々
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
世の中には多大な貢献をした割には歴史に埋もれてしまう人々がいる。この本はそんな人々を掘り起こす。主に挙げた4人以外にも伊能嘉矩や田代安定なども解説してくれている。子供向きの文章が少し引っかかるが、それゆえに平易な文章で分かりやすい。

平家物語 1
2018/01/07 17:21
平家壱
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
有名な前文から後白河法皇のが流されるまで。右に本文、左ページ解説が書かれている手法は読みやすくて良い。巻末には天皇家と平家の系図が掲載されているのは嬉しい。

君たちはどう生きるか
2017/11/03 17:58
自分で考える力
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
良書が埋もれてしまうということが多々ありこの作品もその一つ。愚作が氾濫する中、何かに取り上げられなければ忘れてしまうのは残念だ。哲学的なことがわかりやすく日常の出来事から心に染み入るように感じられるこの本は名作だ。発表された時代は背景も感じられる一方、いくら時代が進んでも普遍的な道徳心というものがあるものだ。若いうちに出会っておきたい逸品である。

本当は危ない国産食品 「食」が「病」を引き起こす
2021/02/10 05:22
警告本
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
素人には実証不可能だがこの内容は虚偽とは思えない。数々の実験結果によりおかしな日本人が増えていることも納得がいく。これからの社会運動で農薬を使わない作物が当たり前になる世の中を実現しなければならない。そのためにこの本を教科書とすべきであろう。

方丈記 新訂
2018/08/05 06:24
名作古典
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
教科書でも取り上げられることが多いが全編じっくり味わうのによい。読みにくいところは何度も読み返せるし注釈も理解を助けてくれる。

春宵十話 改版
2018/05/10 07:29
教育
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
天才と言われていた人でも忘れられてしまう。こんなに早くから教育問題について懸念を表していたが今も教育に問題は残されたままだ。教訓はあちこち残っていてこの本もその一つと言える。

不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか
2018/03/24 17:30
不朽の名著
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
戦時中に良識のある人物がいたなんて知らなかった。こういう人物の存在や経験は貴重な財産でありもっと知られてもよいはずだ。著者の熱い思いが伝わるし理想的な生き方論も展開されていて非常に興味深い本である。

江戸の備忘録
2017/09/11 18:35
まめ知識
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
著者の溢れる資料好きが伝わってくる。零れ落ちそうな話題から今の世に役に立つように橋渡しをしているようにも思える。後書きにもあるようにそれが著者の使命なのかもしれない。歴史の隅っこに随分楽しませてくれる作品だ。

「天皇機関説」事件
2017/06/28 18:43
近現代史
5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
日本の重大事件がわかりやすく解説されている。必ずしも時系列ではないが間違った方向に向かう手順がよくわかる。語句解説が必要以上に書かれている事柄もあるがわかりやすくするためには必要だろう。未来のためにも必読書。

日本会議の正体
2017/03/15 18:48
警告書
6人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
知らない間に恐ろしい組織が育っていることがある。日本会議について公正な目で見ている著者は信用に足ると感じる。この書にある通り知らなったでは済まされないことにならないように注意しなければならない。

則天武后
2017/02/02 18:37
古代中国史
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
則天武后に関する類書が少ないため貴重な本。著者が文学研究者のため小説っぽく読めるのだが、想像力に任せると実像が怪しくなる。しかしかなり読みやすくきちんと検証されているため良書と言える。

殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件
2016/12/09 18:47
事件告発
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
小説を読んでいると錯覚するのは著者の筆力によるものもあるかもしれないが、前作同様現実の世界だ。ほんのちょっとでもこうした作品で世の中が暮らしよくなることを願わずにはいられない。最後がすっきり解決というわけでないのが残念である。

大学・中庸
2016/09/15 06:57
道徳本
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
大本の原本解説から朱子の解釈まで記載されているのがよい。しかし難解なことであるから何度も繰り返し熟読する必要がある。