「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
樋口一葉の魅力が多面的に浮き彫りにされた分かりやすい入門書
2005/05/02 21:43
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まざあぐうす - この投稿者のレビュー一覧を見る
樋口一葉を中心とする明治期の女性文学の研究者である関礼子氏による一葉の入門書。
娘戸主としての一葉、<萩の舎>という学びの場からの出発、職業作家としての文筆修業、小説世界の魅力など、一葉の書いた日記、小説、手紙、和歌などが、原文と著者による現代語訳の対訳式で引用されていることが特徴です。
現代語訳が巧みに一葉の息遣いを伝えています。原文は雅俗折衷体という今の私たちには分かりづらい文章ですが、原文があるからこそ、現代語訳だけでは感じられない一葉の息遣いが感じられます。
一葉を巡る人々の写真や一葉の直筆、一葉が使っていた文机などの多くの写真が添えられていることも、明治の空気を感じるのに一役買っていると思います。
明治期の24年間を駆け抜けるように生きた樋口一葉の魅力が多面的に浮き彫りにされています。何よりも分かりやすいという点が最大の魅力です。岩波ジュニア新書として若い人に向けて書かれていますが、年代を問わず、一葉を知りたいと思う全ての人たちにお勧めの一冊です。