きみに、にゃあと鳴いてやる。 わたしが猫になった６７日間 （富士見Ｌ文庫）

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投稿者：さやや　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

某サイトで何度もよみかえし、商業で出るとのことで早速購入していた一作。地の文、会話のテンポが小気味よい。この社会で生きづらさをかんじている、どこにでも居る様な人を書くのが上手いと思う。巻末のおなしもよかった。またどこかで読めたらいいなあ。

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投稿者：S910　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

仕事に疲れすぎたヒロインは弁天様のところでよく会う猫に「私も猫になりたい」とこぼしたら本当に猫になってしまった。
猫としても馴染めず、無遠慮に触れようとしてくる人間は怖くて途方に暮れていたところで、高校時代のやたら猫に好かれる同級生と出会う。
彼に拾われて猫として可愛がられるうちに、人間嫌いだと思っていた彼の意外な顔を知って次第に惹かれていく。

前半は猫になった状態での共同生活。
後半は人間に戻ってひたすら彼に押せ押せなヒロインのラブコメ。
もうね、めっちゃ好き。表紙の美猫を見てほしい。これは惚れる。

この作家さん、ちょっと変わってて周りと上手く馴染めてない男女の恋愛を書くのが上手すぎる。
会話のテンポもいい。好き。
猫だったヒロインが突然いなくなっちゃって絶望したあまりに「もう、ずっと一緒にいてほしい存在はいついなくなるかわからないから、一緒にいたくない」とか考えてヒロインを受け入れるのに時間かかった岸田くん可愛いかよ……。

web版には書籍に書かれてない岸田くん視点があったり、後日談があったりするから読んでほしい。
あー、いつかふと岸田くんが愛猫と愛妻が同じだって気づいてほしいな〜。

人間関係の構築も上手くないけど、それ以上に恋愛にポンコツすぎるヒーローとヒロインが好きな人にオススメの作家さんです……。好き。