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「学歴エリート」は暴走する 「東大話法」が蝕む日本人の魂 (講談社+α新書)
著者 安冨 歩 (著)
学歴エリートの人生を形成した歴史的社会的背景を振り返っていくことで、高度経済成長期から現代にいたるまで、学歴エリートたちが、まやかしと無責任に満ちた「東大話法社会」をどの...
「学歴エリート」は暴走する 「東大話法」が蝕む日本人の魂 (講談社+α新書)
「学歴エリート」は暴走する 「東大話法」が蝕む日本人の魂
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商品説明
学歴エリートの人生を形成した歴史的社会的背景を振り返っていくことで、高度経済成長期から現代にいたるまで、学歴エリートたちが、まやかしと無責任に満ちた「東大話法社会」をどのように築き上げたのかを考察する。【「TRC MARC」の商品解説】
、「東大話法」を駆使する日本の学歴エリートがなぜ機能しないのか、その根源を究明する。「東大話法」のルーツを第二次大戦時に遡り、ポスト団塊世代を呪縛する「成功幻想」を、その生育過程を検証することによって打ち砕く。悩める「学歴エリート」を再生させ、真に機能させる一助となる一冊。
『もう「東大話法」にはだまされない 「立場主義」エリートの欺瞞を見抜く』に続く、+α新書「東大話法」シリーズ第二弾。原発危機に着想を得た著書が「東大話法」を定義するにいたる考察を詳述した前作から、より一般性を持たせ、「東大話法」を駆使する日本の学歴エリートがなぜ機能しないのか、その根源を究明する。「東大話法」のルーツを第二次大戦時に遡り、ポスト団塊世代を呪縛する「成功幻想」を、その生育過程を検証することによって打ち砕く。悩める「学歴エリート」を再生させ、真に機能させる一助となる一冊。【商品解説】
目次
- はじめに 「東大卒エリート」がサラリーマン社会で成功しないのはなぜか?
- 第一章 「学歴エリート」の生誕 ~1960年代
- 第二章 「東大話法」が偽装した「日本人の幸福像」 ~1970年代
- 第三章 「東大話法」の浸透と「受験戦争」 ~1980年代
- 第四章 「関所経済」とバブル ~1990年代
- 第五章 「関所」が崩れて「立場」だけが残った荒野 ~2000年代
- 第六章 「東大話法」の崩壊と「立場主義社会」の断末魔 ~2010年年代
- おわりに 機能する「学歴エリート」を生み出すには
著者紹介
安冨 歩
- 略歴
- 〈安冨歩〉1963年大阪府生まれ。東京大学東洋文化研究所教授。経済学博士(京都大学)。「「満洲国」の金融」で第40回日経・経済図書文化賞受賞。その他の著書に「生きるための論語」など。
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学歴エリート暴走のメカニズム
2021/07/07 10:42
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひさ - この投稿者のレビュー一覧を見る
学歴エリートとは何なのか。
学歴エリートは、なぜ暴走するのか。
著者は、本著において
日本の学歴社会のトップに位置する東大の卒業生たちが
就職先に公務員を選択し、民間企業においては金融機関にこぞって就職するのかをデータをもとに分析し、解説するとともに
日本の学歴エリートが戦後80年近くたった今なお
戦前の官僚の流れを汲んでいることにも言及している。
さらには、明治以降の日本の学校教育の問題が、軍の余剰人員となった下士官を
学校に送り込んだことが要因になったことにも触れている。
とても興味深い内容だ。
いまは、教員の体罰は禁止されているが、30~40年前の私の学生時代には
教員が竹刀や何かしらの棒を持って、生徒に振り回すのが日常的光景であった。
あれが下士官の名残だったのかと思うと、何たる教育を受けてきたのだと唖然とする。
体罰は禁止されたとはいえ、今なお、学校には当たり前のように体育教官室がある。
教員に自分たちが日本軍の下士官の流れを汲んでいるのではないかという疑問や自覚があるとはとても思えない。
そういえば、昔は、勉強したらバカになる、と言われる時代があったと聞く。
つまり、これは、机上で正解を追い求めるような勉強ばかりをしていると
正解のない不測の事態に陥った時、思考停止になり、フリーズしてしまうということ
だろう。
この世界に、正解はなく、いつどこで何が起こるのか正確に予測することは不可能だ。
つまり、東大に入学することが人生の正解ではないし、人生の幸せと直結することは約束されていないということである。
なのに、なぜ 東大がこれほどもてはやされるのか。
それは、そこに東大をもてはやすための恐ろしき言葉の欺瞞が行われており
それが、筆者の言う東大話法なるものである。
東大と東大話法というこの強固なメカニズムによって
学歴エリートは暴走しがちなのである。
この本には、植木等の歌が紹介されている。
なぜ植木等に行き着くのか、それが本著が目指すところである。
読後、YouTubeで植木等の歌を聞いてみた。