紙の本
猫弁ふたたび
2020/11/01 09:35
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
亜子ちゃんと婚約して「よかったよかった」となって数年、シリーズ再開。
結婚して幸せになってるかな?って思ったら、何にも進展してなくてビックリ(笑)
百瀬先生、相変わらずの優しさ穏やかさ、そして行動力で関係する人みんなを幸せにして行きます。
さて、今回は振込め詐欺にあった女の子から端を発します。そして、疎遠の高齢父親とさらに連絡が取れなくなった息子の相談事と当の高齢父親の行方もからみ、詐欺事件の解決へと向かいます。
加害者少年の幼少の頃の境遇と被害者少女の境遇と百瀬先生の境遇がリンクし一歩踏み出す勇気へとつながります。
投稿元:
レビューを見る
久々の猫弁新刊!とても楽しみにしていました。
早稲田大学に「補欠入学出来たので、入学金を払って下さい」とお金を払ったのに、大学へ確認したら不合格で詐欺に合い途方にくれた直は、ひょんな事から猫弁こと百瀬の元へたどり着く。
百瀬は百瀬で、何故か赤ちゃんを喫茶店で母親に預けられ…
とにかく皆優しくて、安心して読めるのがこのシリーズの醍醐味ですね。
ちょっと頼りない感じの百瀬がまさかのスパダリ感醸し出したのはビックリでした。亜子は良い人と婚約したなぁ。
お騒がせ春美の義母も、ツンデレだったみたいでホッとしました。良いママになりそうですね。
そして、やっとラスト母親に会いに行く決意を固める百瀬。新キャラの直も加わり、また次の巻も楽しみです。
投稿元:
レビューを見る
久々の猫弁!
シリーズ再始動なんて、嬉しい!
亜子との関係も順調そうで何より。
詐欺の被害者直ちゃんとの展開も温かい。
ハムカツ定食のくだり、とってもらしくって笑ってしまう。
ハムカツ食べたくなっちゃったなー。
でも、直ちゃんと、猫の五美の件がそんなふうにつながるとは。
いろんなことが温かな終わり方でよかった。
投稿元:
レビューを見る
毎回泣かされる結末。今回も猫弁の百瀬氏が頑張ってくれました。朝起きる度に嫌なニュースが目に入る今日、こんな人たちが居ると言う嬉しさや心強さをしっかり感じた。前回が最終と思ってたので尚更嬉しい。☆3なのは、余りに善意の人ばかりで現実に戻るのが怖いから。
投稿元:
レビューを見る
猫弁が帰って来た!
前作の、自分のレビューを読んでみたら、完結編みたいな事が書かれていて、何と勝手に失礼なことを!
…と慌てましたが、他の人たちも完結したと書いていました。
久しぶりだからか、冒頭に人物紹介のリストが載っており、秘書の野呂さんの回想という形でも、百瀬が「猫弁」と呼ばれるようになったいきさつが書かれていた。
読んでいるうちに、再会したキャラクターたちと打ち解けて来ました。
甲府から出て来た今回のゲストヒロイン、正水直(まさみずなお)がとても良い子。
猫を抱いた謎の美青年、偏屈な占い師の老人、亜子の後輩で外交官夫人に収まったはずの春美の明るいやかましさ、物語が徐々により合わさっていく。
今回も、百瀬の物思いは常に、子供の頃、母に置いていかれたことと結びついてしまう。
いろいろな母親が出て来たが、子供を愛するのはお母さんだけの役目ではない。
命はみんなで守らなくては、と言う春美の義母、少年が清潔な環境で暮らしているかを気にかける養父。
最近、子供に対する酷い事件が急増しているように思えて胸が痛む。
大人はもっと、子供を守ることを考えなくてはならない。
そんなメッセージが何度も形を変えて語られていた。
ラストは希望と約束で。
投稿元:
レビューを見る
前作から間が開いての今作だったので前作のラストを忘れてしましましたが、まだ亜子との結婚はできていない。そして舞い込む猫にまつわる案件や今どきの事件、振り込め詐欺にひかかった少女が登場。百瀬の人に対する丁寧な対応。温かい気持ちになる。
投稿元:
レビューを見る
<猫弁>シリーズ再開!
一見頼りなさげで超お人好しだが出来る弁護士、猫弁こと百瀬太郎。
今回彼が依頼されたのは、元有名占星術師の失踪と、彼と入れ替わるように屋敷に暮らし始めた謎の青年の正体、そして元有名占星術師が屋敷の居住権の代わりに託した猫が「長生きし過ぎる」ことの真相を調べること。
更には大学入学金詐欺の被害に遭った、早大生になれなかった直という女性もやって来る。
他にも見知らぬ女性からいきなり赤ちゃんを押し付けられたり、百瀬が管理代行しているボロアパートに亜子の元後輩で今は外交官夫人の春美が妊娠しているにも関わらず転がり込んで、自分が管理代行すると宣言したり、相変わらずのてんやわんや。
一見ごたごたした様々な出来事やトラブルが途中から繋がってきて、最終的にはジグソーパズルのようにピタリとそれぞれのピースが嵌り一つの絵になっていく様は毎作感心する。
今作は繋がっていくのが早い段階だったのであれ?と思ったが、百瀬の仕事は名探偵の如く謎を解き明かし犯人を言い当てることではない。この難しい状況や、ややこしい人々がどうすれば幸せになれるのか、前向きに生きていくことが出来るのか、その後押しをすることだ。
このシリーズを読んでいると、日々流れてくる事件のニュース報道だけを見聞きして判断する危うさを改めて感じる。
子供を手放した親や振り込め詐欺をする者たちを非道だと罵り、あからさまな怪しい話を信じ騙された被害者を愚かだと言う。
だがその事情は人それぞれ、事件ごとに違う。
深い事情を知らない第三者は安易に罵れば気が済むが、当事者たちの人生は続くし、弁護士百瀬の仕事は裁判が終わればハイさようならではない。
百瀬の事務所のスタッフである七重や野呂も一筋縄ではいかない人たちだし、亜子の元後輩・春美も強引で、なかなかお友達にはなりにくい。だが付き合ってみれば、付き合い方にコツは要るだろうが悪い人たちではない。
そういう難しい人々が常にいることで百瀬も鍛えられているのかも知れない。
その百瀬自身も前にいた大手弁護士事務所から弾き出された。つまり大手弁護士事務所には不要とされた。だがそんな百瀬だから出来ることがある。
安易に行政や福祉団体や近親者に丸投げする方法もあるが、百瀬は決して手を抜かない。そこには彼自身の幼少期の影響も少なからずあるのだろう。一つ一つ丁寧に根気よく、共に考えていく姿は亜子ならずとも応援したくなる。一方で自分のことを後回しにし過ぎる状況には心配もするのだが。
様々な親子の形、子供(というにはやや年齢が高い人もいるが)を見守るということ、同時に様々な結婚の形も描いてあった。亜子の営業成績には響きそうだが、それで新たな出会いの形も考えついているのだから心強い。
百瀬と亜子がようやく婚約し、同じアパートの別の部屋ではあるものの物理的な距離も近くなったと思ったのにその関係に劇的な変化はない。だが二人の気持ちは深まっている様子は嬉しい。
次回はいよいよ新たな段階へ…?
投稿元:
レビューを見る
最後まで読むと真面目なのは決して悪いことではないと思わされる。
好きだと思える人がそばにいる幸せに強く共感した。
それから親として、子供にあと何ができのかということも考えた。
投稿元:
レビューを見る
久しぶりにこのシリーズを読んだが、すぐに猫弁の世界にはまった。一番頭がいい猫弁のテンポがゆっくりしているのに対して、熟考とはほど遠い人たちが周りにいるのが面白い。大福さんもかわいい。
投稿元:
レビューを見る
前巻で完結だと思ってたのは勝手な思い違いだったかな?
今回も変わらなぬ面白さ。暖かい気持ちになれるシリーズNO.1かも。シリーズ通して奇を衒うことも無く、かと言ってマンネリ感もなく、出会えて良かったなーとしみじみ思います。
投稿元:
レビューを見る
今回初の「猫弁」シリーズ、読了。読む手が止まらず気持ちは共感と愛しさで満たされた。他の「猫弁」も読んでみたい。
投稿元:
レビューを見る
新作来たと知り、大歓喜して早速読む。
前作で七重さんがこの後叫ぶと予想していたら、本当に叫んでいたwwというか、そこまで準備されていらっしゃったのね~w
今回は子供がメインテーマなのかな?百瀬が「あなたは孤独だ」と言われた時ドキッとしたけど、優しい人柄でみんな集まるんだろうなって。傍から見たら損していると思われるけれど、そこがいいところで大事にしてほしいところ。
相変わらず全てがつながるのは凄いなって思う。直はこの後キーパーソンになるのかな?
余談。何故かハムカツ丼のシーンが一番強烈に印象に残った。食べたくなってしまった恐るべし。チョコパフェの起承転結も唸ってしまった。全然本編関係ないけど。
投稿元:
レビューを見る
つじつまが合わない話ばかりで。
赤の他人の暮らしなど何一つ知らぬはずなのに、勝手に自らと比べて相手の方が幸せだと思い込むのは人間らしさなのかもしれないな。
詐欺というのは上手く出来ており、思い返してみれば違和感を感じる話ですら簡単に信じるのが不思議だよな。
投稿元:
レビューを見る
久々すぎて色々忘れてたけど、読みながら思い出しました笑
でも続編出てるの嬉しかった!!
前回で完結だと思ってたので。見つけた時はびっくりしました。
最初に直ちゃんがバッグまで取られた時は読むのしんどいかなぁと思ったんですが、さすが猫弁。最後には癒しの大団円で良かったです。ほっと一息。
優しいお話です。辛いところもあるけど、最後にちゃんとその辛さを抱き締めてくれるシリーズだと思います。
これは、また続くのかな?
春美ちゃんの子どものことも気になるし、2人の結婚も気になるので、また続編が出てくれたら嬉しいですね。
投稿元:
レビューを見る
第2シーズン始動だそうです。これは嬉しい限り。だけどゴールはまだまだ遠いのかな?
入学金詐欺事件、そして「死なない猫」の謎に挑む百瀬と、彼を取り巻くいつもの人々。相変わらずのコミカルでハートウォーミングな物語で、魅力的な謎もさまざま。ほっこりとした気分で読める素敵な作品です。もちろん、猫もたっぷり登場(笑)。
結婚が延期になってしまった二人ですが。だからといって危うさは感じられません。というか、もうこのままでもいいんじゃないかという気がしてきました。形にとらわれなければならないことなんて何もなくて、誰も全然ひとりぼっちなんかじゃないよねえ。読むだけで元気をもらえるような気分になりました。