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紙の本
伊勢物語 (小学館文庫 マンガ古典文学)
著者 黒鉄ヒロシ (著)
平安の傑作歌物語である「伊勢物語」を、「色好み」を知る平成の絵師・黒鉄ヒロシが“全段”漫画化。橋本治の寄稿「なかばラテンの物語」、代々木ゼミナール講師による作品解説も収録...
伊勢物語 (小学館文庫 マンガ古典文学)
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商品説明
平安の傑作歌物語である「伊勢物語」を、「色好み」を知る平成の絵師・黒鉄ヒロシが“全段”漫画化。橋本治の寄稿「なかばラテンの物語」、代々木ゼミナール講師による作品解説も収録。〔2013年刊の加筆訂正〕【「TRC MARC」の商品解説】
マンガで読む。巨匠で読む。「伊勢物語」
「伊勢物語』の構成は歌と散文とに分けられるが、全てが歌であり散文である、とも言えるのではなかろうか。
主人公、昔男、すなわち在五中将、実在の六歌仙の一人、つまり在原業平となるが、業平のようで、業平でない。
その背中に、貴方と、君と、僕を乗せて人の無常を荷物として、恋路を旅する理想の男として『伊勢物語』の世界を駆け抜ける。
『古今和歌集』仮名序の業平の歌の評、「その心あまりてことばたらず」に対して、「細(こま)いこといいなさんな」とばかり、陽気な雲としてぽかりと浮かぶ、言葉足らず故の迫力と説得力と愛嬌は、『伊勢物語』の血となって全編を駆け巡る。
「ごちゃごちゃいわんで楽しみなはれ」と業平雲は女山の胸を越え、太股(ふともも)谷をわたり、老いの坂を越して、「つひにゆく道」へと繋がっていく。
しぼめる花の色なくて匂い残れるがごとし。
怪しの香を残して、『伊勢物語』は閉じる。
百年後に「言葉足らず」の業平は、『源氏物語』の光源氏として生まれかわり、『伊勢物語』の残り香はしぼめる花の中へと忍び入って、内から花弁を押し開くと、今一度しっとりと咲いてみせるのである。
黒鉄ヒロシ(本文より)
【編集担当からのおすすめ情報】
千年の時を生き抜いた歌物語の元祖『伊勢物語』を、黒鉄ヒロシが画期的ビジュアル化!! 在原業平の伝記ともいわれる平安の雅の世界を、平成の“色好み”を知る絵師・黒鉄ヒロシが業平になりきって描きます。とにかく、はしょり方が絶妙です。【商品解説】
目次
- はじめに 6
- 初段 初冠 12
- 二段 西の京 17
- 三段 ひじき藻 21
- 四段 西の対 24
- 五段 関守 28
- 六段 芥河 32
- 七段 かへる浪 40
- 八段 浅間の獄 43
- 九段 東下り 46
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漫画そのものが悪いのではなく、これは文章で読むものだと思った
2019/11/05 00:02
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アスカ46 - この投稿者のレビュー一覧を見る
漫画そのものが悪いのではないと思います。
作者(漫画家)は一生懸命に読者を楽しませようとしてくれているのを感じます。
しかし悲しいかな、その心遣いが逆に読みにくさとなっています。
とてつもなく読みにくい。
物語の楽しさが伝わりきらず、頑張ったのですが、序盤の方で読むのを諦めました。
今度、現代訳付きの活字本を買って読もうと思います。
『歌物語』という、一話完結形式で進んでいく物語なので、その方が読み手はより物語を純粋に楽しめるのではないかと。
漫画版では、読み進めていくのはかなりの苦痛を伴います。
残念です。
もしかしたら、活字を読み終えたあとに改めて読んでみれば面白いのかも知れません。
最後の解説等はよかったと思いました。
歌物語の楽しみ方が説明されていたりするので、どう読めばいいか享受してくれます。