紙の本
仕掛けつき
2017/09/29 15:49
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投稿者:しらふ - この投稿者のレビュー一覧を見る
各短編に隠されているもの・・は、比較的早くわかってしまった。近藤史恵さんの「甘い生活」インパクトはこちらが一番。「撫桜亭奇譚」はおぞましいけれど世界観がいい。童話をベースにした短編も楽しい。アミの会のシリーズでは一番の完成度
紙の本
ゾクッとします
2017/04/03 20:14
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投稿者:真太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
すべての作品を読むうち、ある言葉が繰り返し出てきます。それは読んでのお楽しみ。そして、感想。人間の業の欲深さには際限がないと気づく。「こわい」という感情もあえて当て字で表現するとすれば「壊い」。人格が破壊されるこわさを垣間見た気がします。
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アミの会(仮)は、今回も素晴らしかった。
(でも、そろそろ「(仮)」の謎を明らかにしてほしい(笑)
今回のテーマは「隠す」
人は、色んなものを隠す。
今回、隠されたものは、目に見えないものばかり。
どの作品も、それぞれの作風がいきているのに、アンソロジーとしてしっかりまとまっているのってすごい。隠しテーマは、途中で気付いてついにんまり。
特に好きなのが加納さん、大崎さんの作品。後味の悪い作品(誉めてます(笑))の中に、こういう作品があると、ものすごくほっとする。
近藤さんの「私」は、全然同情できない。自業自得過ぎ。
第4弾は、どんなテーマでやってくれるのかな。楽しみ。
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アミの会(仮)のアンソロジーは初見でした。加納朋子さん目当てで。書き下ろしだったので嬉しい。あと大崎梢さんがよかった
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【あなたが隠したい物は、なんですか? 豪華十一人の書き下ろし競演】恐怖、因縁、苛め、恋愛と老い、引きこもり探偵に芸能人の犯罪。人気作家十一人が「隠す」をテーマに書き下ろした豪華短編集。
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「アミの会(仮)」のアンソロジー!素晴らしい!!
装丁も素敵だし、装丁に使われている切り絵の葉っぱにも意味があるっぽい(全部はわからずw)ところが、「隠す」にも通じていてよい(●’ᴗ’●)♪
そして、収録の短編にも仕掛けが隠されてて・・・w
総メンバーがよくわからないんだけどwこれが第3段とのこと。
とりあえず第一弾「捨てる」を読まなくちゃだわ~~!!!
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アミの会 (仮)アンソロジー第3弾。
柴田よしき「理由」、永嶋恵美「自宅警備員の憂鬱」、松尾由美「誰にも言えない」、福田和代「撫桜亭奇譚」、新津きよみ「骨になるまで」、光原百合「アリババと四十の死体」「まだ折れてない剣」、大崎梢「バースディブーケをあなたに」、近藤史恵「甘い生活」、松村比呂美「水彩画 」、加納朋子「少年少女秘密基地」、篠田真由美「心残り」
暖かい話、残酷な結末、先が読めてしまうもの、色々あって面白かった。
一番面白かったのは、
・近藤史恵「甘い生活」子どもの頃から人のものが欲しくてたまらない、人のものが輝いて見える女の子の末路。
続いて、
・柴田よしき「理由」傷害事件の動機を言わない犯人のの謎。
・篠田真由美「心残り」漆塗りの紅い櫛の持ち主の秘密。
意外なところで、
・光原百合「アリババと四十人の盗賊」の新たな解釈。結構残酷。
(図書館)
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さすが、「アミの会(仮)」のアンソロジーだけあって、テーマやキーワードのすり合わせがしっかりされている感じがした。
ちょっと重苦しい感じもしたので、もうちょっとラフに書いて欲しかったけど。
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【収録作品】「理由」 柴田 よしき/「自宅警備員の憂鬱」 永嶋 恵美/「誰にも言えない」 松尾 由美/「撫桜亭奇譚」福田 和代/「骨になるまで」 新津 きよみ/「アリババと四十の死体 まだ折れていない剣」 光原 百合/「バースデイブーケをあなたに」 大崎 梢/「甘い生活」 近藤 史恵/「水彩画」 松村 比呂美/「少年少女秘密基地」 加納 朋子/「心残り」 篠田 真由美
共通アイテム探しもあり、粒ぞろいで楽しいアンソロジー。
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今回はテーマからしてミステリー要素があってどの作品も楽しめた。「捨てる」に続く2作目と思ってたら間にもう1作あったとは!読まなくては。
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このアミの会(仮)のメンバーって豪華だわ…ハズレのない短編集だった。近藤史恵の話が一番怖かった…ラストにどきり。まさに因果応報。
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恐怖、因縁、苛め、恋愛と老い、引きこもり探偵に芸能人の犯罪。人気作家十一人が「隠す」をテーマに書き下ろした豪華短編集。
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ほんとうにいろんなものが隠されている。隠す、隠したい、隠される、隠されたくない。隠されれば暴きたくなる人間の本能がついつい深掘りしてしまう。ちょっとした小道具が全作を貫いているのだが、その扱いにはいまひとつ工夫が足りない印象もある。もう少し何か捻りがあってもよかった気がする。とは言え、さまざまなテイストで隠されたあれこれが堪能できる一冊である。
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「隠す」をテーマに人気作家が繰り広げるアンソロジー作品。タイトルがタイトルだけにミステリー要素が多く恋愛から殺人まで何かを隠しその隠れたものが出てきたときに心が温まったり不気味だったりと色々な面白さがあった。
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「隠す」というテーマは、どうしても、罪や後ろめたさや妬みなど負の感情と相性がいいようだ。ハートウォーミングは分が悪い。ハートウォーミング系では唯一加納「少年少女」はさすがだったけれども。
秀逸だったのはなんと言っても近藤史恵!ダントツの出来。
なんて怖い話を書くんだろう。結末よりも、女によくあるこの感情をえぐり出したことが恐ろしい。
福田「撫桜亭奇譚」も耽美でゴシックで、よい。
光原「アリババ」も組み直しが巧く、面白かった。
篠田「心残り」はラストにふさわしい。
後書きで言われるまでもなく3本目あたりで、あれ?もしかしてこれ共通アイテム?と。昨今ではむしろ珍しいアイテムだから、読んでいて小さな違和感が起こる。
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いつだって、誰だって、どこかに、
何かを隠している、ことを隠している。
大切なものか、
知られたくないものかはそれぞれだ。
作家が個々に
とても上手く隠した面白い作品集だった。
不器用だけど、愛が溢れる「水彩画」が好き。
もう少し早く、真実を知らせてあげて欲しかったけど。
そして、すべての作品に九通のアイテムが一つ。
それを探したり、感じたりしながら読む。
これまた楽し。
こうなると、
俄然、この前に出ている2冊を、読みたくなるよね。