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商品説明
国語学、日本語学は「かなづかい」をどのように採りあげ、そこにどのような問題意識を投影してきたのか。「かなづかい」にかかわる大野晋、安田章、亀井孝の論文を「追実験=トレース」し、さまざまな問題について考える。【「TRC MARC」の商品解説】
国語学、日本語学は「かなづかい」をどのように採りあげ、そこにどのような問題意識を投影してきたのか。
「かなづかい」にかかわる、大野晋「仮名遣の起原について」、安田章「吉利支丹仮字遣」、亀井孝「〝準かなづかい〟をめぐる動揺くさぐさ」という3つの論文を「追実験=トレース」し、さまざまな問題について考えていく。
【かなづかい研究は国語学、日本語学の中に一つの位置を占めてきたと思われる。藤原定家によって「定家仮名遣」が考案され、鎌倉・室町時代を通じて、その「定家仮名遣」がひろく行なわれていた。それが江戸時代になって、契沖によって批判されるにいたった。こうした言説が記されている「日本語の歴史」にかかわる書物は少なくない。
しかし、鎌倉・室町時代を通じて「定家仮名遣」がひろく行なわれていたということは「証明」されているのだろうか。そしてそうした時代の人はどうやって、「定家仮名遣」のことを知ったのだろうか。「定家仮名遣」ということについても、明らかにされていないことはなお多いのではないか。
本書においては、かなづかい研究をもう一度、国語学、日本語学の枠組みの中に置き直し、かなづかい研究ということがらをめぐって、今までどのようなことが考えられてきたかを検証し、これからどうしていくか、ということを考えるきっかけとなることを目的とした。】【商品解説】
目次
- 序章 論の継承と展開
- 第1章 大野晋「仮名遣の起原について」
- 第2章 安田章「吉利支丹仮字遣」
- 第3章 亀井孝「“準かなづかい”をめぐる動揺くさぐさ」
著者紹介
今野 真二
- 略歴
- 〈今野真二〉1958年鎌倉市生まれ。早稲田大学大学院博士課程後期退学。清泉女子大学文学部教授。専攻は日本語学。「仮名表記論攷」で第30回金田一京助博士記念賞受賞。他の著書に「漢和辞典の謎」等。
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