「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
紙の本
砂漠の教室 イスラエル通信 (河出文庫)
著者 藤本 和子 (著)
1977年、ヘブライ語を学ぶため、ユダヤ人の夫と共にイスラエルの語学学校へ。同級生は各国から集まった8歳〜70歳。未知の風土、生活、食べ物、そして歴史に向き合い、他者を語...
砂漠の教室 イスラエル通信 (河出文庫)
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
1977年、ヘブライ語を学ぶため、ユダヤ人の夫と共にイスラエルの語学学校へ。同級生は各国から集まった8歳〜70歳。未知の風土、生活、食べ物、そして歴史に向き合い、他者を語ることに挑んだ自由で真摯な旅の記録。【「TRC MARC」の商品解説】
ヘブライ語を学ぶため、まだ見ぬ国イスラエルへ。聞き書きの名手として知られる著者の、「原点」の復刊!(単行本1978年刊)【本の内容】
著者紹介
藤本 和子
- 略歴
- 1939年東京生まれ。翻訳家・作家。ブローティガンをはじめ数々の翻訳作品を手がけるとともに、聞き書き・エッセイの名手としても知られる。 著書に『塩を食う女たち』、『ブルースだってただの唄』など。
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
藤本和子の姿勢
2023/08/04 17:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:えんぴつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「砂漠の教室 イスラエル通信」は、復刊を待ち望んでいた。
読んでみると、ズンと心に突き刺さってくるものがある。
「なぜヘブライ語だったのか」の章は、前半の「イスラエル・スケッチ」の“スケッチ”とは異なり、ユダヤ、言語としてのヘブライ語、宗教・・・その他、諸々の藤本和子の思いがストレートに語られる。森崎和江の朝鮮への思いと二重写しになるような悶々とした思い、あるいは苦悩といってもいいようなものもあり、こちらへ容赦なく突き込んで来る。自分への問いかけでもあろうか。
藤本の夫君がユダヤ人であることとは無関係に、これは藤本和子の感性なのだ。藤本和子の凛とした姿勢を見た気がする。
「ヨセフの娘たち」は、どうしても書かなくてはいけなかった女の性としての一文か。後に第二子として養女を迎えたことの伏線が見える。
本書は1978年に刊行されたものであるが、中東、イスラエルの状況のみならず、世界が大きく劣化へ向かって堕ちこんでいる中、今、この時代であるからこそ読み返しておくべきだと思う。