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紙の本
オスとメス=進化の不思議 (ちくま文庫)
著者 長谷川 眞理子 (著)
なぜ生物としての性差が生まれたのか? どうして男、女、LGBTQが存在するのか? オスとメスの差異を前提に、ヒトはどんな社会を目指すべきなのか? 多様な性を進化で読み解き...
オスとメス=進化の不思議 (ちくま文庫)
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商品説明
なぜ生物としての性差が生まれたのか? どうして男、女、LGBTQが存在するのか? オスとメスの差異を前提に、ヒトはどんな社会を目指すべきなのか? 多様な性を進化で読み解き、ヒトのふしぎなセクシュアリティに迫る。〔「オスとメス=性の不思議」(講談社 1993年刊)の改題改訂増補〕【「TRC MARC」の商品解説】
なぜ生物としての性差が生まれ、男と女へと進化したのか? 動物行動学の第一人者が、進化のエッセンスをやさしい言葉で語る最新かつ最良の入門書。世界が変わる生物学講義!多様な性を進化で読み解き、ヒトのふしぎなセクシュアリティに迫る最新かつ最良の入門書【内容紹介】なぜ生物としての性差が生まれたのか? どうして男、女、LGBTQが存在するのか? オスとメスの差異を前提として、私たちヒトはどんな社会を目指すべきなのか? 動物行動学の第一人者が、15億年の壮大な性の歴史へ読者をご案内。名著『オスとメス=性の不思議』をアップデートし、進化生物学のエッセンスをやさしい言葉で丁寧に語ります。最新かつ最良の入門書!【商品解説】
目次
- プロローグ 性はなぜ誕生したか/「雄と雌」から「男と女」へ第1章 性の起源 ―― 現代生物学の大きな謎 性と繁殖は本来無関係/「生き物」とは何だろうか/無性生殖/有性生殖のパラドクス/性の本質とは遺伝物質の交換/バクテリアのセックス/単細胞生物の悩み/なぜ雄と雌がいるのか/なぜ精子と卵子しかないのか第2章 生き物たちの奇妙な性 有性・無性自由自在/雄なしで子どもを作る方法/雌雄同体は理想の性?/雌雄同体生物どうしの対立/究極の「ヒモ」、チョウチンアンコウの雄/性転換をする動物/性転換はなぜ起こる第3章 性決定の機構 染色体による性決定/環境による性決定/哺乳類の性決定機構/鳥類の性決定機構/性決定機構の進化第4章 クジャクの羽とシカの角 美しい雄、地味な雌/ダーウィンの悩み/配偶者の獲得をめぐる競争/雄の性的魅力/淘汰の概念/雄と雌の数をめぐるパズル第5章 雄と雌と子ども ―― 永遠の三角関係 なぜ雌どうしは闘わないか/トリヴァースの投資理論/親の子に対する投資/配偶努力と子育て努力/トリヴァース理論は正しいか第6章 誰が子の世話をするのか 世話をしない親たち/両親による世話/雌親だけによる世話/雄親だけによる世話/「食い逃げ」仮説/父は子をどう見分けるか/ゲーム理論を使って考えると/潜在的繁殖速度第7章 雌をめぐる競争 雌を獲得するさまざまな戦略/正直な闘争/スニーカー戦略/雌のふりをする戦略/子殺し、卵つぶし/他の雄を近づかせないために/他者の精子をかき出す第8章 雌はどんな雄を選ぶか 雌は美しい雄を好む/雌の選り好みの証明/クジャクの雌は雄の何を選んでいるのか?/大きな餌に対する選り好み/庭つき一戸建てを作るアズマヤドリ/選り好みはなぜ進化するか/優良遺伝子仮説/ランナウェイ仮説/感覚便乗仮説/雄による雌の選り好み第9章 雌雄から男女へ ヒトの性と繁殖/性的二型が示す繁殖様式/八八八人の子の父/男は女よりも多くの性交渉相手を欲しがるか?/精巣の大きさ第10章 ヒトの婚姻システム 母だけでは子育てができない/男女の不平等化/資源コントロール型/文化が決めた婚姻システム/ヒトが生きる単位としての家族/女性をめぐる競争/配偶者防衛と父性の確認/浮気のダブル・スタンダード/家族による娘のコントロール/言語、美徳による女性のコントロール第11章 そしてわれわれはどう選ぶべきか 遺伝子型と表現型/文化がヒトの行動を支配する/文化を通した適応/動物との単純な比較/文化万能論/説明することは肯定すること?/遺伝か学習か/進化生物学がもたらす視点 ―― 繁殖上の利益と損失/どんな社会、どんな男女関係を築くべきかあとがき 文庫版あとがき
著者紹介
長谷川 眞理子
- 略歴
- 長谷川 眞理子(はせがわ・まりこ):1952年東京生まれ。人類学者。総合研究大学院大学長。専門は行動生態学、自然人類学。野生のチンパンジー、イギリスのダマジカ、野生ヒツジ、スリランカのクジャクなどの研究を重ねつつ、人間の進化と適応の研究も行っている。主な著書に、『クジャクの雄はなぜ美しい?』(紀伊國屋書店)、『進化とはなんだろうか』(岩波ジュニア新書)、『ダーウィンの足跡を訪ねて』(集英社新書)、『モノ申す人類学』(青土社)がある。
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