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商品説明
絵本作家・佐野洋子の単行本未収録作品を集成。童話、ショート・ストーリー、エッセイのほか、手描きの「服装変遷史」、こどものためのお芝居の脚本、谷川俊太郎との日々を収録する。【「TRC MARC」の商品解説】
没後10年、ヨーコさんの単行本未収録作品が見つかった! 童話・小説・エッセイに、手描きの〈服装変遷史〉、そして戯曲と谷川俊太郎さんとの日々を初公開。【商品解説】
収録作品一覧
かってなクマ | 10−26 | |
---|---|---|
いまとかあしたとかさっきとかむかしとか | 27−58 | |
先生、おしっこ | 59−64 |
著者紹介
佐野洋子
- 略歴
- 〈佐野洋子〉1938〜2010年。北京生まれ。絵本作家。作品に「100万回生きたねこ」「おじさんのかさ」など。
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紙の本
佐野洋子さんの「埋蔵金」
2021/04/22 16:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
佐野洋子さんは幸せな作家だ。
亡くなったのが2010年秋だからもう10年以上前のことになるのだが、こうして新しい本が編集されて出版されるのだから。
それは書き手である佐野洋子さん以上に、佐野さんのファンである読者が幸せなのだろう。
この本を担当した編集者が書いているように、まさに「埋蔵金」を見つけた気分だ。
この本には新たに「発見された」佐野さんの単行本未収録の作品が収められている。
童話、ショート・ストーリー、エッセイ、お芝居の脚本、元のご主人谷川俊太郎さんのことなど、それは幅広い。
しかも、初出がわからないものも多い。
編集者の弁によれば、「雑誌の切り抜きや生原稿から選んだ」とあるが、「埋蔵金」を探す探検隊の気分だったかもしれない。
佐野さんの文章は、なんといってもエッセイがいい。
この本に収録されている「ぞーっとする」というエッセイで、エッセイを書き始めた頃のことが綴られている
そこには「初めてエッセイをたのまれた時は、大人になったような気がした」とある。
絵本作家として「ひらがな」を書いていた佐野さんが感じた思いだ。
佐野さんのエッセイのいいところは、ちらっと顔を出すそんな大人の部分の良さかもしれない。
もしかしたらまだまだ佐野さんの「埋蔵金」は出てくるかもしれない。
佐野さんなら「もういいじゃない」というのか、それとも「ふふふ」と笑うだけなのか。