紙の本
なぞとき
2022/07/28 13:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
時代物はシリーズ物が多く、なかなか手が出ないのですが、アンソロジーだと良いですね。
どの話もとても面白かったです。
女性作家と言うのも良かったです。
特に、宮部みゆきの「鰹千両」が緻密で良かったです。
宮部みゆきさんの「初ものがたり」が気になっていたのですが、その中の一章のと事。是非、読んでみようと思いました。
このアンソロジーシリーズにハマりました。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
女性作家さんのみで作られたアンソロジー。話は一個一個は、思ったより長く感じて読みごたえもありましたね。
投稿元:
レビューを見る
女性作家のみの時代小説アンソロジーで、「あやかし」に続くシリーズ第2弾。今度は捕物帳系。
どれも佳作なのだが、宮部みゆき作品がちょっと群を抜いてたように思う。
以下は読書メモ:
五月菓子 和田はつ子
五月の菓子である柏餅は関東の、粽(ちまき)は関西が主流とのこと。美味そうな料理もいろいろ出てくる。
そして、なぞときの鍵はカステーラだった。
煙に巻く 梶よう子
煙草の葉を刻む双子の兄弟。櫓炬燵屋。産婆。
話がちょっとわかりにくかったのは、本来は前の話があり人物紹介が省かれてるからだろうか。
六花の涼 浮穴みみ
女装の少年。
継母と子。
六花は雪のことで、雪の結晶を6枚の花弁に例えている。その六花を育てた白い朝顔の名にしたのだった。
人待ちの冬 澤田瞳子
薬草を巡る人々。
福寿草は怖い。
人待ちとはそうゆうことだった。
うき世小町 中島要
貧乏で美人、裕福で不細工、一番美人だけどそれが嫌で男に生まれたかった娘、三人の幼馴染の切ない事件。
鰹千両 宮部みゆき
これだけは読んだことがある、初ものがたりの一編。
茂七親分が頬をぶたれるシーンは秀逸、それに絡めた
最後の一行が粋。
投稿元:
レビューを見る
六人の女性作家による六つのなぞとき。心の奥の謎を解くと何だか明るくなった気がする。明日が少し広がるからだろうか
投稿元:
レビューを見る
【収録作品】「五月菓子」 和田はつ子/「煙に巻く」 梶よう子/「六花の涼」 浮穴みみ/「人待ちの冬」 澤田瞳子/「うき世小町」 中島要/「鰹千両」 宮部みゆき
投稿元:
レビューを見る
和田はつ子さん、宮部みゆきさんが、やはり面白かった。
今回は追いかけたいお初の作家さんがなくてちょっと残念。
でも、2作のだんとつの面白さで満足。
投稿元:
レビューを見る
時代小説 捕物を主としたもので、女性作家の活躍の素晴らしさを感じる1冊である。
和田はつ子の「さつき菓子」
先日、宮部みゆきの「リバース」で、蕎麦アレルギーの本を読んだばかり。
この「さつき菓子」は、カステラの小麦粉アレルギー、、どちらも、良いと思ってしたことが裏目になり、取り返しのつかないことになってしまった事件である。
梶よう子の「煙に巻く」
たばこ屋の看板娘でなく、イケメン双子の兄弟。
双子の将来夢を叶えるには、親に内緒で入れ替わることに、、。
双子の事を知っている産婆のお辰の死に関係はなく、ほっとしたのだが、お辰に惚れていた源太郎は、自分の妾腹からの子という立場から僻んでしまって、突き飛ばして、死なせてしまう。
老後2人で、暮らしたいと、思っていた源太郎も、少し可哀相であった。
しかし、タバコ屋だけ、最後のオチが、「煙に巻く」が題名なのが、面白い。
浮穴みみの「六花の涼」
「こらしめ屋お蝶花暦 寒中の花」を読んでいたので、知っていたのだが、、再度、読んで、健気な少年が、女の子の格好をしている理由と、白い朝顔を、継母と一緒に見つめる姿が、とても良かった。
澤田瞳子の「人待ちの冬」
薬草栽培の腕を持つ真葛に、評判の悪い薬種屋「成田屋」の
内情に絡んで、お香津が、婿養子した夫の不誠実さと店へ証人としても道を外したことを悩み、亡き父の盆栽の福寿壮の花の毒で、惨事を引き起こす。
現代も、ニラと、スイセンとの違いで、食中毒を起こすというニューズが、昨年あたりから出ているが、、、
フキノトウと福寿草も同様なのだと、知った。
しかし、このような、店を乗っ取られるような事態になったお香津は、こうする他なかったのであろうか?
そして、お雪は、自分の身に起こった事態にこれから、どう生きていくのだろうか?
中島要の「うき世小町」
着物のシミ抜き等の悉皆屋で、色々調べたりしてる時に、この作者の「着物始末暦」シリーズで、好きになった作者である。
「六尺文治捕物控」だったか、、、この本の話。
お加代3人の幼馴染の 自分に持って無い輝きを妬み、そして、それを持っている者は、その輝きに気が付かず、反対に、友を傷つけていたことに、、、、
哀れな事件である。
宮部みゆき「鰹千両」
昔は、初ガツオが、とても高価なものであったのと、アシが早いので、それも人気だったのかも、、、、
鮪の方が、外道の物とされていたのだから、、、今の食文化も変わって来たのだと思う。
話は、ぼて振りの角次郎から、ある商人から、鰹を千両で、購入したいという奇妙な相談を回向院の茂七が、受けることになるのだが、、、
それは、双子の一人が捨て子で、角次郎たちの子として可愛く育って入たことが原因であった。
大店の伊勢屋が、お店さんから忌み嫌われないように、双子を一人だけ残して、捨てたのに、我が娘の方が、死んでしまった。それを小細工して、鰹に千両出すと、、、、
茂七が、口止め料として、伊勢屋に要求した金を、反対に、角次郎家族や他の者たち��口外するなとの口止め料だと言って、伊勢屋へ突き返すところが、いい!
剣豪たちが、成敗するわけでもないのだが、普通の生活をしている市井人々を取り巻く事件に、これほどに面白く描くことができる女性作家達の活躍で、本の楽しみが、又増える事になった。
投稿元:
レビューを見る
<捕物>時代小説、六編。
本作はどれも初見。
シリーズ含め、全ての作品に初めて出会ったが、どれもこれもシリーズ丸ごと読んでみたい作品ばかり。
また読みたい本リストが増えていく。
おかげで全く減らない。
澤田瞳子、宮部みゆきは面白いに違いない、と初めからハードルを上げていたが、そのハードルを難なくクリア。
さすがだ。
『うき世小町』中島要
女が一度はぶつかるであろう、どうして女なのか、どうして私じゃなくてあの子なのか、その疑問が物語の鍵となる。
この疑問が何度も私の心に波を立たせた。
結末の、「あんたなんかに、あたしの気持ちがわかるもんですか」で、波は高く時化た。
悲しみにくれ、叫ぶ女の声は、私と同じ声をしていた。
『煙に巻く』『鰹千両』
同じ題材を扱っているが、果たして気づけるだろうか?
昔は忌み嫌われていても、今はそうではないもの。
だからなかなか難しい謎解きを迫られる。
どちらも少し痛みが残る。
時代物というと、とっつきにくいイメージがあるかもしれないが読み続けていると、同心、手代、いとはん、そんな独特の言葉にも慣れ、魅力になってくる。
でも、初めはねえ、なんていう方にも、短編集はオススメだ。
ダメなら、はい次、それでいいのだ。
投稿元:
レビューを見る
最近時代小説が好きになってきたので、手に取ってみた。元々は宮部みゆきさん目当てだったが、澤田瞳子さんの本も読んでみたいと思った。澤田瞳子さんのお話しは、初めは漢字が多いというか、ちょっと文章が重い印象を受けたが、読み進めていくうちに主人公の魅力に惹きつけられた。これまで読んだことのない作家さんに出会えてよかった。
投稿元:
レビューを見る
どの人の物語も面白かった!
初めて見る作者も多かった中で結構面白かったから他のまも読んでみたいなーと思いつつ、やっぱり時代ものは読みづらさがつきまとう、、、笑笑
名前が読めないとか、、、笑笑
プチストレスです。
でも、内容はなかなか面白く江戸っ子たちが次々と解決する様は見ていてスッキリもするし、シリーズで出ているらしいから周りの関係も気になってきちゃう。宮部みゆきの時代シリーズは読みやすいしやっぱさすがだなぁ。の一言。
宮部みゆき贔屓です。
投稿元:
レビューを見る
澤田瞳子さんの作品以外は読んだことがないお話だったので楽しめた(^^)♪どの作品も他の話が読みたくなったけれど、一番読みたくなったのは「こらしめ屋お蝶花暦」(^o^)
投稿元:
レビューを見る
話題の女性作家6人の捕物に特化したアンソロジーです。捕物帖というのはシリーズになっているものが多く、好きなのですがなかなか手に取れないものの一つです。こちらもシリーズの中から一編を選んでいますが、それだけを読んでも問題はありませんでした。話題作家さんだけありどれも良かったです。私は宮部みゆきさんの「鯖千両」が読みやすくて一番好きでした。収録元の「はつものがたり」を読んでみようと思います。再録ばかりなので女性の描く捕物帖を普段から読んでいる人よりも、これから発掘したい人向けなのかもしれません。
投稿元:
レビューを見る
女性作家6人による時代推理小説アンソロジー
どれもシリーズの中の1作らしく、若干読みずらい部分もあるけれど、それでも楽しめます
宮部みゆきはやっぱり群を抜いて面白い
投稿元:
レビューを見る
やはり時代物の代表的な「捕物」はなかなかの作品ぞろい。この傑作選シリーズで必ずトリを取っている宮部みゆきは別格としても梶よう子、澤田瞳子などが読ませる。澤田瞳子は直木賞候補に何度もなっているだけあってじっくりと読ませる。京都鷹峯の薬園が舞台というのも面白い設定。最後が少々凄惨で後味はあまりよくないけど。
投稿元:
レビューを見る
時代小説アンソロジー。謎解き編。「五月菓子」は、謎解きとしてはちょっと驚きだけど、さと香のヒントが安直な気も…でも季蔵さんがいい感じなので、まあいいか。「煙に巻く」はちょっとまどろっこしい。「六花の涼」はテンポが良くて読み易いけど、うまく知り合いだったり、継母だったり…。「人待ちの冬」は衝撃シーンが。「浮き世小町」めっちゃ女のドロドロだった。ここまで好きな人がいるのもすごいけど、そんな小さい頃から妬むとか…はあ、女子は大変だ。宮部みゆきはやっぱりすごい。物語への導入が半端なく上手い。ふと読み続けてしまう。茂七がおせんに横っ面張られるシーンは読んでて気持ちいい。それにしても稲荷寿司屋は何者?それを易々と出さないのがまたそそる。