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いかにして民主主義は失われていくのか 新自由主義の見えざる攻撃
いまや新自由主義は、民主主義を内側から破壊している。あらゆる人間活動を経済の言葉に置き換え、民主主義を支える理念、制度、文化を解体する過程を解き明かす。【「TRC MAR...
いかにして民主主義は失われていくのか 新自由主義の見えざる攻撃
いかにして民主主義は失われていくのか――新自由主義の見えざる攻撃
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商品説明
いまや新自由主義は、民主主義を内側から破壊している。あらゆる人間活動を経済の言葉に置き換え、民主主義を支える理念、制度、文化を解体する過程を解き明かす。【「TRC MARC」の商品解説】
いまや新自由主義は、民主主義を内側から破壊している。新自由主義は政治と市場の区別を取り払っただけでなく、あらゆる人間活動を経済の言葉に置き換えた。主体は人的資本に、交換は競争に、公共は格付けに。だが、そこで目指されているのは経済合理性ではない。新自由主義は、経済の見かけをもちながら、統治理性として機能しているのだ。
その矛盾がもっとも顕著に現れるのが大学教育である。学生を人的資本とし、知識を市場価値で評価し、格付けに駆り立てられるとき、大学は階級流動の場であることをやめるだろう。
民主主義は黙っていても維持できるものではない。民主主義を支える理念、民主主義を保障する制度、民主主義を育む文化はいかにして失われていくのか。新自由主義が民主主義の言葉をつくりかえることによって、民主主義そのものを解体していく過程を明らかにする。【商品解説】
いまや新自由主義は、民主主義を内側から崩壊させている。新自由主義は政治と市場の区別を取り払っただけでなく、すべての人間活動を経済言語に置き換えた。主体は人的資本に、政治はベストプラクティスに。だが、それは経済的合理性の見かけをもちながら、統治理念として機能している。その矛盾がもっとも現れるのが大学改革である。新自由主義が民主主義の核心を解体する過程を、フーコーの統治論を援用しながら明らかにする。【本の内容】
目次
- 序 デモスの崩壊
- 〈第一部 新自由主義的理性と政治的生〉
- 第一章 民主主義の崩壊 新自由主義が国家と主体をつくりなおす
- 第二章 フーコーの『生政治の誕生』 新自由主義の政治的合理性の見取り図
- 第三章 フーコー再訪 ホモ・ポリティクスとホモ・エコノミクス
- 〈第二部 新自由主義的理性を散種する〉
- 第四章 政治的合理性とガバナンス
- 第五章 法と法的理性
- 第六章 人的資本を教育する
- 終章 剥き出しの民主主義が失われ、自由が犠牲へと反転する
著者紹介
ウェンディ・ブラウン
- 略歴
- 〈ウェンディ・ブラウン〉アメリカの政治哲学者。カリフォルニア大学バークレー校政治学教授。著書に「寛容の帝国」がある。
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最初の数章で十分
2019/04/10 21:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:病身の孤独な読者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
個人的な感想であるが、最初の章で本書の全てのことが書かれていると言っても過言ではない書籍であった。そのため、評者は数十ページで読むのをやめた。簡単に述べると、新自由主義の名のもとに、全ての人間らしい部分が経済化していき、民主主義の没落が生じるというもの。経済帝国主義と内容がだだかぶりであり、新鮮味に欠ける。さらに、紙数を増やすためかわからないが、いらない豆知識も含まれる。少々物足りなかった。