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- カテゴリ:大学生・院生
- 発売日:2017/04/11
- 出版社: みすず書房
- サイズ:22cm/271p
- 利用対象:大学生・院生
- ISBN:978-4-622-08608-6
- 国内送料無料
紙の本
生物物理学における非平衡の熱力学 新装版
著者 A.カチャルスキー (著),ピーター・F.カラン (著),青野 修 (訳),木原 裕 (訳),大野 宏毅 (訳)
生物物理学・物理的生化学・生理学の学生に向けて、古典的熱力学から発展した、不可逆過程の熱力学の定量的記述から、非平衡を基本とする生物学的問題への応用の可能性を示す。訳者に...
生物物理学における非平衡の熱力学 新装版
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商品説明
生物物理学・物理的生化学・生理学の学生に向けて、古典的熱力学から発展した、不可逆過程の熱力学の定量的記述から、非平衡を基本とする生物学的問題への応用の可能性を示す。訳者による詳細な補遺も掲載。【「TRC MARC」の商品解説】
古典的熱力学は科学的頭脳が生みだしたすぐれた成果の一つであって、数少ない基本的原理と演算上の過程を土台として、無数の関係が演繹され、観測可能な現象を正しく記述している。しかし古典的熱力学の適用範囲は、本質的には平衡状態にある系、あるいは可逆過程を行なう系に限られており、とくに閉じた系にはよく応用できるが、生物は非平衡系で不可逆過程を行なっているので、生体系に起る総合的過程を記述するためには、大して役に立たなかった。
熱力学の近年における発展は、不可逆過程の定量的な記述を可能にするようになって来た。本書は、熱力学のこの新しい分野を生物物理学、物理的生化学、生理学の学生に紹介し、生物学的問題への応用の可能性を示すために書かれたもので、ハーバード大学の生物物理学の課程で著者が行なった講義を骨子としている。生物物理学的な問題に興味をもつ人々を主要な対象としているので、精密な数式の展開より生体系における物理的概念に重点がおかれているが、初めに古典的熱力学の概観が与えられ、本書だけで完結したものとして本質的な理解ができるし、また訳者の詳細な補遺と相俟って、非平衡の熱力学そのものに関心をもつ人々にも十分役立つであろう。【商品解説】
目次
- 序論
- 第1章 熱力学の第一法則
- 1.1 系と特性パラメータ
- 1.2 断熱系に対する仕事の原理
- 1.3 熱力学の第零法則
- 1.4 熱力学の第一法則
- 第2章 熱力学の第二法則
- 2.1 準静的過程
- 2.2 第二法則のケルビンの定式化とカラテオドリの原理
- 2.3 エントロピー
著者紹介
A.カチャルスキー
- 略歴
- 〈A.カチャルスキー〉1914〜72年。ポーランド生まれ。ヘブライ大学物理化学教授、イスラエル科学アカデミー、国際生物物理学連合総裁を歴任。
〈ピーター・F.カラン〉1931〜74年。アメリカ生まれ。エール大学生理学教授を歴任。
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