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- カテゴリ:一般
- 発売日:2019/06/11
- 出版社: みすず書房
- サイズ:22cm/289,100p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-622-08801-1
- 国内送料無料
紙の本
「二つの文化」論争 戦後英国の科学・文学・文化政策
「文系/理系」の区分をはじめ、「二つの文化」という発想には何が潜んでいるのか。英国の事情に焦点をしぼりながら、C・P・スノーの「二つの文化と科学革命」がもたらした「論争」...
「二つの文化」論争 戦後英国の科学・文学・文化政策
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商品説明
「文系/理系」の区分をはじめ、「二つの文化」という発想には何が潜んでいるのか。英国の事情に焦点をしぼりながら、C・P・スノーの「二つの文化と科学革命」がもたらした「論争」の背景に、気鋭の研究者が迫る。【「TRC MARC」の商品解説】
〈科学者から小説家に転じたC・P・スノーが1960年代初頭に文芸批評家のF・R・リーヴィスと衝突して以来、知的生活は「二つの文化」、すなわち人文学と科学に分かれていると嘆くのが当たり前のこととなっている。だが、長きにわたって論じられてきた話題が、この特定の時期にそのような激しい論争を引き起こしたのは、どうしてなのだろうか。この本は、英国の過去、現在、未来をめぐる相対立するヴィジョン同士のイデオロギー上の衝突としてその論争を整理しなおすことで、その問いに答えるものである。そのため、論争を大学の使命、社会史の方法論、国家の「衰退」の意味、そしてかつての帝国の運命にかんする同時期の議論と結びつける。「二つの文化」論争の政治的利害関係を掘り起こすことによって、この本は1960年代の文化政策の働きをより広い見地から説明し、一方で、今日まで引き合いに出されつづけてきた用語の意味を見直している〉(巻頭言)
「文系/理系」の区分をはじめ、「二つの文化」という発想には何が潜んでいるのか。英国の事情に焦点をしぼりながら、スノー『二つの文化と科学革命』がもたらした「論争」の背景に、気鋭の研究者が迫る。【商品解説】
目次
- 謝辞
- はじめに
- 1 C・P・スノーと技術家主義のリベラリズム
- 2 F・R・リーヴィスと急進主義のリベラリズム
- 3 二つのカレッジの物語
- 4 英国社会史の形成
- 5 国家「衰退」の高まり
- 6 ポスト植民地主義の進展
- 7 能力主義期の衰微
著者紹介
ガイ・オルトラーノ
- 略歴
- 〈ガイ・オルトラーノ〉ノースウェスタン大学から博士号を取得。ニューヨーク大学(NYU)教養学部歴史学科准教授。近代英国の文化史および思想史の研究者。
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2021/12/28 13:43
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投稿者:ichikawan - この投稿者のレビュー一覧を見る
「科学者から小説家に転じたC・P・スノー」による1959年に行われた講演「二つの文化」は有名で耳にしたことがある人も多いだろう。一方でこれを受けての論争は必ずしも実り豊かなものとはならなかった。本書はこの講演や論争の文脈を凝りほぐしていくものであり、それはイギリス文化史となっていく。現在でもとかく「理系」「文系」を単純化した粗雑な断じ方が(とりわけ前者から)好んで行われているだけに、そういった人はしっかりものを考える重要性がわかるこのような本をまずはふまえてほしい。