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商品説明
「俵藤太のむかで退治」で有名な藤原秀郷。平将門追討の立役者だった彼の姿は後世に作られた英雄伝説によって、いかにして語り継がれてきたのか。将門の乱を中心に秀郷の足跡を辿る。【「TRC MARC」の商品解説】
「俵藤太のむかで退治」で有名な藤原秀郷。平将門追討の立役者だった彼の姿は、後世に作られた英雄伝説によって、いかにして語り継がれてきたのか。将門の乱を中心に秀郷の足跡を辿り、西行・平泉藤原氏へと続く子孫の展開や秀郷の武芸故実などから、俵藤太説話の背景を探る。今もなお多くの人びとの心を捉える秀郷の実像に迫る好著を新装復刊。【商品解説】
目次
- 秀郷を育んだ風景(秀郷の本拠/王臣貴族は東国をめざす/桓武平氏と一字名の源氏の活動/南家黒麻呂流藤原氏の場合/父祖の足跡)/秀郷の登場(平将門の乱/将門の乱以前の秀郷/将門の乱と秀郷)/秀郷流藤原氏の成立(将門の乱後の秀郷/安和の変と藤原千晴/坂東における藤原千晴・千常)/鎮守府将軍と藤原秀郷(鎮守府将軍/利仁将軍の群党討伐譚/利仁と秀郷/鎮守府将軍家秀郷流藤原氏の成立)/「都の武者」秀郷流藤原氏(文脩の追討、文行の闘諍/粗暴な武者、勤勉な官人/北面の家、佐藤氏/西行の武芸)/秀郷の武芸故実(秀郷故実と鎌倉武士/秀郷故実の実態/秀郷流嫡家小山氏の成立)/秀郷流藤原氏の展開(平泉藤原氏/奥州信夫郡司佐藤氏/首藤氏/波多野氏)/俵藤太説話の形成(『俵藤太物語』の構成/俵藤太秀郷の造形/秀郷の遺品と史跡の創作/秀郷の評価)/エピローグ/略年譜
著者紹介
野口実
- 略歴
- 〈野口実〉1951年千葉市生まれ。青山学院大学大学院文学研究科史学専攻博士課程修了。文学博士。京都女子大学名誉教授、同大学宗教・文化研究所客員研究員。著書に「東国武士と京都」など。
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歴史が伝説へ
2022/06/13 19:50
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投稿者:mt - この投稿者のレビュー一覧を見る
藤原秀郷の評伝、かと思いきや史料の少なさから秀郷個人だけでは無理だったようで、彼が後世に残した影響まで描いている。読みどころは平将門の乱鎮圧で一気に武名を挙げた秀郷が、いかに英雄「俵藤太」へと至ったか。京の軍事貴族として武芸を磨いた子孫たちや、「鎮守府将軍」に就いた藤原秀衡の存在が、秀郷自身の武功と合わさって有名な「俵藤太」の説話が完成する。まさに歴史が伝説に昇華する良い例。秀郷流藤原氏の蒲生氏郷が陸奥会津を領したのは、秀郷流が「鎮守府将軍」に就くという故事を意識したのかも…、なんて指摘も面白い。