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商品説明
江戸怪談猫づくし−。鍋島化け猫伝説の原型「肥前佐賀二尾実記」と、美女を救う猫の話「三浦遊女薄雲が伝」の原文と現代語訳を収録。猫にまつわる江戸の随筆、民間伝承、歌舞伎や怪奇映画なども紹介する。【「TRC MARC」の商品解説】
猫は不思議な生き物だ。猫好きにはそれがたまらない。
江戸時代にも、猫をこよなく愛する人たちがいた。いきおい、さまざまな猫の怪異の物語が生まれる。奇っ怪な行動をとる猫にまつわる物語のなかから、江戸怪談における猫の怪の世界を、文学・芸能史・民俗学などの視点から選りすぐって紹介する。
江戸時代の化け猫話といえば、講談で有名な鍋島の化け猫騒動があるが、いくつもの物語が伝わるなかでその原型と考えられる『肥前佐賀二尾実記』と、飼い主の美女を救う猫の話「三浦遊女薄雲が伝」の原文を現代語訳とともに掲載。そのほか江戸の随筆『甲子夜話』や『耳袋』などに記された猫の奇談、猫にまつわる日本や韓国での民間伝承、芝居や映画を紹介する。
祟る猫・化ける猫・助ける猫・招く猫etcと、江戸怪談猫づくしの巻。【商品解説】
目次
- 第一部 佐賀鍋島の化け猫
- 第一章 『肥前佐賀二尾実記』──鍋島化け猫伝説の原型
- 第二章 御家騒動の怪猫
- 〈コラム1〉肥前白石・秀林寺の猫大明神──もう一つの佐賀怪猫伝説
- 第二部 江戸時代の怪猫談
- 第三章 馬場文耕「三浦遊女薄雲が伝」──猫の報恩物語
- 第四章 猫の報恩譚
- 〈コラム2〉猫檀家──東北の猫怪談
- 第五章 江戸の噂と怪猫──猫はなぜ喋るのか
- 〈コラム3〉江戸怪談の猫──猫と狸と
著者紹介
横山 泰子
- 略歴
- 〈横山泰子〉1965年東京都生まれ。国際基督教大学大学院比較文化研究科博士後期課程修了。法政大学教授。
〈早川由美〉1959年愛知県生まれ。奈良女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程修了。
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