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商品説明
幼少期を戦時下で過ごした俳人・福井隆子のエッセイ集。戦争、父母のこと、祖母、兄弟、家族のことを、情愛を籠めた丹念な筆致で綴る。評論も収録。『沖』『対岸』掲載をもとに書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
◆珠玉のエッセイ集
幼少期を戦時下で過ごした俳人・福井隆子の珠玉のエッセイ集。
戦争、父母のこと、祖母、兄弟、家族のことを情愛を籠めた丹念な筆致で綴る。
そこには、昭和という時代への懐かしさとその痕跡が確かにある。
後半に収録された評論も力強い。
◆収録作品より
狂女は人形を抱いていた。黒い髪のふさふさとした人形のその白い固い頬に乳房をすり寄せていた。ふいに狂女は振り向いた。微笑んでいるように見えた。その目は緑色だった。そしてきらきらと揺れていた。私は弟の手を取ると一目散に駆けだした。駆けながら涙が溢れ、何時か泣きじゃくっていた。弟はその小さな手を私の背中に回して黙って歩いた。
「ある狂女の話」【商品解説】
目次
- Ⅰ
- ある狂女の話 8
- 人形の髪 12
- 雛の便り 24
- うこんの帯 32
- 額のない絵 38
- ボブとチャールズ 46
- 水中花 54
- 京子からの手紙 62
- 青い切符 70
著者紹介
福井 隆子
- 略歴
- 昭和十五年 北海道生まれ
昭和三十七年 日本女子大学文学部卒業
昭和五十二年 「沖」入会、能村登四郎・林翔に師事
昭和五十三年 素文会(「馬酔木」「沖」有志の文章会)入会、林翔の指導を受ける
昭和六十二年 「対岸」創刊入会、今瀬剛一に師事
現在 「対岸」同人・俳人協会評議員・NHK学園俳句講座講師
句集『ちぎり絵』『新調』『つぎつぎと』『手毬唄』『自註現代俳句シリーズ 福井隆子集』
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