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商品説明
足先を斥候に出す初湯かな うなじよりあしくびに抜け夜の薄暑 新蕎麦や三たてのもの横にして 丹頂の白きを恥ぢて紅をさす 作品を月ごとにまとめた第1句集。【「TRC MARC」の商品解説】
◆第一句集
それにしても舌鋒鮮やか。これがほんの二、三年での達成であるから、新人としてもて囃される時期などなかった。既にして熟練。彼は〝只者〞ではない。「銀化」に軽い気持ちで誘ったのは誤算だった?それとも、今後の「銀化」の太い屋台骨になる?あとで私は先見の明があったねと言われたいと思う。どちらにしても巨大な鉱脈に打ち当たった感触がある。
(中原道夫)
◆「美知加計」十句選
足先を斥候に出す初湯かな
水虫お主もなかなかやるよのう
すさまじや心の縁に畳み皺
天や火の上に火つくりどんど焼
紅梅はうみ白梅はやま似合ふ
消すために書く黒板や鳥雲に
晩学はすなはち初学梅ひらく
見栄もまた心の砦ほととぎす
父の日はいつしか偲ぶ日となりぬ
せうそこの絶えてひさしや花氷【商品解説】
著者紹介
河内 文雄
- 略歴
- 昭和二十四年 岐阜県飛驒高山にて出生
平成二十八年 「銀化」入会
現 在 「銀化」同人 俳人協会会員
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