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商品説明
蕪という明るいものを買ってくる 蜜柑剝く旅程のごとき音たてて ケチャップをうぃーと押し出す雲の峯 こいびとに金魚の箇所と石の箇所 ありったけ胡瓜食べ喉ほのあかり 第1句集。【「TRC MARC」の商品解説】
◆第一句集シリーズ/I
胡瓜持つ胡瓜の中に水の声
胡瓜を手にしたとき、その手触りや重さから胡瓜のうちの「水の声」を聞くのは、なんとなく分かる気がする。胡瓜だって人間だって、体の大部分は水、だから、ゆきさんは胡瓜に近いし、胡瓜はゆきさんに近い。
(解説より・坪内稔典)
◆自選十句
蕪という明るいものを買ってくる
蜜柑剥く旅程のごとき音たてて
いつまでも羽が残って春の風邪
音楽はさよりの動きにてドアへ
ありったけ胡瓜食べ喉ほのあかり
こいびとに金魚の箇所と石の箇所
日の盛り固まりかけの詩のしずか
発光の葡萄をしまう君の唇
死体役すいっと起きて星月夜
梨を切るたびに湖面の現れる【商品解説】
著者紹介
原 ゆき
- 略歴
- 1962年 東京都生まれ
2010年 「船団の会」入会
2016年 「抒情文芸」最優秀賞受賞
2018年 第10回船団賞受賞
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