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商品説明
あの日から、波音は電話のベルと重なり、夜の電話は空襲のようなものとなった−。詩集「AFTER」「誕生」「地球頭脳詩篇」などからの抜粋、散文等を収録。城戸朱理、若松英輔、山田亮太らの作品論・詩人論も掲載。【「TRC MARC」の商品解説】
氾濫する「事後」の感覚
一分ごとに甘い唾が口に溜まってくる、溜まってくる。
幼い僕の蜂蜜の空で
一分ごとに、不安な甘さの戦火があがる。
そして、火薬の匂いは僕の幼い頃から続いている。
トゥルルルルルルルル。
(「空襲」)
「前衛になった現実に、和合さんは詩で追いつこうと今日も頑張っている」(谷川俊太郎)。
90年代から詩の先端を更新してきた詩人の宇宙が、いま虹色に爆発する。
『AFTER』から『黄金少年』まで、無双に疾走する超・シュルレアリスム。
解説=城戸朱理、若松英輔。山田亮太【商品解説】
収録作品一覧
〈AFTER〉から | 6−34 | |
---|---|---|
〈RAINBOW〉から | 35−47 | |
誕生 | 47−92 |
著者紹介
和合 亮一
- 略歴
- 〈和合亮一〉1968年福島県生まれ。福島大学卒業。震災後の福島の文化を発信するプロジェクトや合唱曲の作詞、詩祭への出演など幅広く活躍。「AFTER」で中原中也賞、「地球頭脳詩篇」で晩翠賞受賞。
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