紙の本
北欧ミステリ好きにはぜひ
2019/06/28 21:13
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ことはな - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公である女捜査官ミアとその上司である特別班の班長ムンク。どちらも理由は違うが過去にとらわれている。周りを固める人々も何かしら悩みが多い。事件も衝撃的で救いがない。しかし私は、北欧ミステリならではのこの全体に漂う暗さが好きだ。ただし気持ちが落ち込む可能性が高いので、精神的に落ち着いている時に読むことをオススメする。面白さは保証します。
紙の本
読みごたえありの作品
2020/01/10 20:18
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投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本で高名な作家さんではないので
まるでTVドラマの副題みたいに本書には
「オスロ警察殺人捜査課特別班」と言う長い副題が付けられています。
就学直前の6歳の少女ばかりが連続して殺されているところから物語が始まります。
舞台は副題から分かるようにノルウェーの首都オスロを中心に展開されます。
内容はオーソドックスな展開ではありますが、
文庫本にして700ページ強の長編でありながら、
途中でダレることなく物語が進むごとに緊迫感が高まる見事な展開でした。
主人公の女性刑事ミア・クリューゲルの造形も丁寧であり魅力的でした。
そして彼女を取り囲む殺人捜査課特別班の他の班員達も個性的であり、
これに続く2作目以降よりキャラクターが生かされていくのではと期待できます。
今まで読んだ北欧の作家さん達の作品と比べると、
この作品は題材が悲惨な割に北欧の長く寒い閉ざされた冬を象徴するような
陰鬱な感じはあまりしませんでした。
私は珍しいことだと思うのですがにこのシリーズ2作目を
この作品の文庫版と同時に文庫本で発売しています。
今回デイスカヴァー文庫の作品を読むのは初めてだったのですが、
お値段が翻訳作品だとしても少々お高いように思いました。
面白かったので2作目の「フクロウの囁き」も読みたいのですが躊躇してます・笑
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海外のミステリーをあまり読まないのと、ページ数の多さで、躊躇してたけど、皆さんの書評が概ね面白そうだったにで読んでみた。
海外小説苦手の一因の「名前混乱する問題」は思ったほどなく、意外にスムーズにストーリーに入り込めた。
子供が犠牲になるストーリーは、本当に心が滅入ってキツくなるのだけど、
刑事の孫がなんとかたすかったり、男の子の勇気で、新興宗教の女の子が救われたりで、救いがあった。
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文庫本で700ページを超えるボリューム。面白くなければ途中で止めようと最初は思ったが、読み出したらとんでもない、これぞページターナー、3日で読了した。主題はかなり重いもの(ネタバレとなるので明かさない)だが、場面の展開が早く、読者を飽きさせない。その代わりに場面ごとに登場人物が変わるので、人物名を記憶しておくのが大変だった。冒頭に人物一覧があるが、ほんの数名だけで役に立たない。次作の「フクロウの囁き」では倍以上の人物一覧へと改善されている。
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ノルウェーの作家による小説を読むのはおそらく初めてだ。この文庫が届いたときはその分厚さにたじろいだ。724ページもある。人物名もちょっと聞きなれない感じな上、次々と色々な人物が出てくるので、最初はちょっと混乱した。しかし、2番目に犠牲になった少女までもが「ひとり旅をしています(アイム・トラベリング・アローン)」のタグをつけられていたあたりから、ぐいぐいとのめり込んでしまった。とにかく人物描写が細かくて、それぞれの人生が垣間見えて、危なっかしくない人が一人もいない。誰れも彼もが怪しく思えてくる。精神的に肉体的にもぎりぎりのところで頑張っている人たちがいる。森や湖や宗教や薬物や虐待の話もリアルで、どれもこれも重要に思えてくる。本当に事件に関係のある線はどれなのか?が最後までわからなかった。読み終わってみたら、それぞれの人生をもっと知りたくなった。いやいや、それだと1000ページを超えてしまう。第2弾『フクロウの囁き』も気になるが、今夜はもう遅い。
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ブクログの本のプレゼントで頂いたものです。
3月22日に読み始めて24日に読み終わりました。
厚かったですが、文章が読みやすくて意外にサクサク読めました。
ただですね、名前が覚えにくいです・・・。
なんてたってノルウェーですからね、アメリカの名前も覚えにくいのに、ノルウェ-だと更にです。地名もちんぷんかんぷんです。
あと覚悟してましたが、登場人物が多い。
重要人物やらちょっとだけ出てくる人やら、名前をメモしながら読まないと誰が誰だか・・・。それをクリアすると楽しい読書が出来ます。(笑)
おそらく主役はミア・クリューゲル。
警察官で双子の姉が薬物の過剰摂取で死亡し、その彼氏のマルクス・スコーグを射殺してしまい、休職して島に隠遁中・・・・しかし少女殺害事件が起こり、オスロ署に復帰。
ミアの上司で肥満気味な数学ヲタク、ホールゲル・ムンク。
主にこの二人かなと思います。
「オスロ警察殺人捜査課特別班」と副題についてますので、一応仲間も紹介。
ガーブリエル・ムルク・・・実家暮らしの元ハッカーで特別班の新入り。
キム・コールス・・・どこにでもいそうな男だそう。
アネッテ・ゴーリ・・・金髪女性。本部との橋渡しをする。
カリー・・・スキンヘッドの男 。
ルドヴィーク・グルンリエ・・・年配の男性。6年前の捜査に関わっていた。
この仲間で事件を追います。
まず、 ヒューネフォス事件というものが前提にあります。
2006年8月28日、1人の女の赤ちゃんが生まれそのまま誘拐され、スェーデン人のヨアキム・ヴィークルンドが自分が誘拐したと遺書を残して自殺。しかし赤ちゃんは行方しれずのままです。
それから6年後、少女が殺されて木に吊り下げられているのが発見されます。
首には「アイム・トラベリング・アローン(一人旅をしています)」の航空会社のタグ。その遺体調べていくと6年前の事件はヨアキム・ヴィークルンドではないということがわかります。6年前の事件と今回の少女殺人事件が繋がっていきます。
鷹のタトゥーの男やら、青い目と茶色の目を持つ女やら、怪しい人がてんこもりです。
だんだんと繋がりがわかっていく所はいいですね!ワクワク感があります。
登場人物は多いですが、真犯人はわかりやすいかもしれません。この人怪しいなと思っていたらドンピシャでした(笑)
犯人がサイコパスなのは外国ものあるあるな気がしますね。
最終的に死のうとしている犯人なのになぜか殺人に凝るんですよね、お金や時間をかけて。不思議です。
少女の連続殺害事件の他に怪しい協会が出てきます。 森の中の施設にルクス・ドムス=光の家と名付けなにやらやってます。教祖のシモン師と右腕のルーカス。もっと事件に絡んでくるのかなと思っていたので拍子抜け。ただの変態ロリコン神父でした。個性の強い2人(笑)だっただけにちょっと残念な最期でした。
結局協会は犯人の資金源っていうだけだったんですかね?
私が好きだったのは2番めの少女殺害事件の第一発見者の兄弟です。
トビアス13歳、ハンサムで弟思いのお兄ちゃんとその弟のトルベン7歳、無邪気で可愛いお兄ちゃん子です。
家庭環境が悪く、虐待されてます。弟に手を出させないために頑張るトビアス、惚れてまうやろ~!!
しかも協会の施設で監禁されていた少女ラケルも救い出します、素敵か!!
この2人と少女の行く末が気になります。担任がいい先生なのでなんとかしてくれそうです。続刊にでもちらっと出してくれたら嬉しいんだけどな~。というかトビアスが1巻で退場はもったいないよ~。
犯人に捕えられていたミアが無事に救出され、本格復帰するんだなってところでおしまいです。ミアとムンクの関係がとてもいいです。素敵な上司。
あんまり重くない北欧ミステリーだと思います。犯人が女性なので殺し方が残忍じゃないんですよね。あと味方が死なないのもいいと思います。読んだ後もモヤモヤしません。
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ブクログで当選しいただきました。ブクログさん、ありがとう!
私がほとんど読んだことがない北欧ミステリ(北欧の人名&地名=覚えにくい、というイメージなので・・・)、また世界各国で翻訳されたということで期待は高まりましたが、その期待は裏切られませんでした。
こんなに続きが気になってイッキ読みしてしまう本は久しぶりです。700ページを超えるので、休日や時間のある時に読み始めるのがお勧め。でもイッキ読みしてしまうのがもったいないというアンビバレントな感情に揺れ動いたりもします(笑)
色んな過去を背負ったミア・クリューゲル(映像化しやすそう)、そのボスのホールゲル・ムンク、新人のガーブリエルを始め、個性豊かなチームが事件を追っていく様が面白いし、良い具合に最後まで引っ張ってくれます。
アメリカじゃあるまいし、的な言い回しが何度か出てきますが、確かにアメリカじゃないのになぜミアはサイコパスの思考をこんなに上手になぞれるのか・・・
第二弾を読むのが楽しみです。
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ブクログの応募で当たった。前から読みたかった本なのでうれしい。ありがとうございます。
あらすじ
若い女性刑事、ミアは優秀だったが、2年前、姉の恋人でジャンキーだった男を射殺して以来、島で暮らし、死ぬことばかりを考えている。上司ムンクは、幼女殺害事件をきっかけに、ミアとチームっを復活させる。この事件は6年前に起こった新生児誘拐事件とも関わりがあるらしい。
事件の発見者でもある少年は村のかたすみにある、教会信者たちの村に興味を持つ。その宗派は町にも教会があるが、ムンクの母親は老人ホームで暮らしながら、熱心にその教会にも通っていた。
レビューの評判通り、面白かったー。北欧ミステリーとしては、重さと動きのバランスがよくて読みやすい。登場人物にはつらい過去や、家庭のゴタゴタがあるけど、重すぎない。1作目だけど、チームのそれぞれのキャラがはっきりしていて動きもある。北欧っぽいところもあって、最初のミアが一人島でぼーっとしているところでわくわくしてしまった。北欧ミステリー読んだことない人に勧めやすそうな作品。
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ノルウェーミステリ。分厚いけれどほとんど一気読みでした。
北欧ミステリは独特の暗さがあるなとつくづく感じます、読んだの特捜部Qに続いて2シリーズ目ですが。空気の色が違うんだろうなとなんとなく思う、温度と湿度だけじゃなく。
事件はかなり陰惨な連続殺人事件だし、犯人も狂気的でした。「アイム・トラベリング・アローン」、天国への旅に出してるってこと??
メインは連続殺人事件だけど、勇敢なトビアスとラケルの方のカルト宗教の件も凄かった。ルーカスそっちにキマるんだ、と…結果オーライ(?)です。
トビアスとラケルも、マーリオンも、子どもたちががんばってたなぁ。
オスロ警察殺人捜査課特別班、どうも後手後手な気がして、これからに期待します。キャラ立ちはとてもありますが。ミアの不安定さが心配。これも映像化するのかぁ。
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しっかりしたキャラクター作りは、今や北欧ミステリーの一番のセールスポイントではないだろうか。特に長期シリーズを見据えた作品作りに取りかかる時、作り手である作家は、綿密な経歴書をキャラクター毎に作ることを余儀なくされるだろう。日本の出版事情の場合、新人作家がシリーズに取り組もうとすると、まずは一作目が好評で売れ行きが十分であることが確認されなければならないだろう。そうでなければ続編を作ることはまだリスキーと判断されるだろう。しかし、慎重派の日本出版時事情とは異なり、北欧ミステリは事前に何作で終了するシリーズと決めて出版社が版権契約をすることが珍しくないようだ。
ユッシ・エーズラ・オールスンの『特捜部Q』シリーズは10作完結を最初からうたっている。本書もそうだが、警察の部署シリーズを書き始めようと思うと、まず主役に加え、脇役刑事たちの個性をも複数契約に耐えるだけの素材を、最初は粗削りとは言え、予めデザインして置かねばシリーズが持たないのだ。読者の厳しい審美眼に耐えるだけの魅力的で個性的な素材を。
でも北欧ではそういった出版事情も、作家たちを後押ししているかに見える。でなければ、読むに値するエンターテインメント作品が、これほど頻出して世界に受け入れられている奇跡は考えにくい。
ちなみに本シリーズは、書店では販売されていない。というのも本書はディスカヴァー・トゥエンティワンというネット販売専門の出版社による翻訳文庫として世に出されている。だからAmazonを初めとする通販からしか入手することができない。東版・日版など書籍卸経由で書店に流通する通常のルートを通さずに、ネット・ルートのみで読者に流通させる試みだから、書店での嗅ぎ分けに任せることの多いぼくのような書籍購入者は、こうした作品の存在に気づくのはどうしても遅れがちになる。ぼく自身、こうした新手の販路で傑作が出現する今回のようなリスクに備える必要性を、否応なく感じ取りつつあるそんな新時代が到来している、といったところだ。
この書籍が我家に到着した時、思ったよりずっと厚手の文庫・720ページ超という手ごたえに、少し構えてしまったのが正直なところ。書店で買えない本は、表紙写真のみによる予測と、現物を手にした時の印象にもだいぶ差もあるのだな、といささか感慨を新たにする。あまり厚いので読書時間に関して少し警戒はしたのだが、実はこの作品は予想を遥かに凌駕するページターナーだったので、ほっとした。ともかく、最初からずっと途切れなく面白いのである。何故かというと、ここで最初に告げたキャラクター造形というところに戻るわけだ。
シリーズキャラクターをしっかり作り出す作業は、おそらく作品売れ行きの成否を分ける。読者に与えられる新しい魅力的なキャラクターは、これから迎える特殊な事件とともに、過去の経歴、性格、素質、個性、外観などを魅力的に備えていなければならない。強さも弱さも、特質も、過去も、家族も。獲得してきたものも、喪失してきたものも。まず、この作品はその部分で成功している。作者が最も重心をかけているパ���ツであるようにも思う。
そして、一作毎のゲスト・キャラクターの造形は、ある意味レギュラー陣以上に重要ではないだろうか。レギュラー・キャラクターより、はるかに範囲、国籍、人種、年齢を広げたところで生み出される多くのバリエーションに富んだゲスト・キャラクター。そして彼らの生と死(犯罪者も犠牲者もその範疇なのだから)までも含めて、これも特異で個性的で、興味を惹く存在で魅力的でなければならない。シリーズ・キャラクターよりも、むしろ作品で果たす役割は重要だと言える。
本書でも、犯人像については容易にわからない。読者は、いくつものミスリードにかからないように、隘路を進まねばならないだろう。そしてそうした伏線、トラップは各所に仕掛けられている。本書もまた、お化け屋敷や遊園地のように、ダンジョンを楽しめる設定となっている。犯人像を読者は、捜査チームと一緒になって追いかける。ストーリーテリング。
以上のことを楽しめる読者には、出来の良い小説になっていると思う。ミステリを構築する要素が、既存作の模倣に満ちているとの否定的なレビューが散見されている。確かに。狙われる子供たち、殺人、監禁、奇妙な事件現場、奇妙な死体、挑戦的なメッセージ、科学捜査、IT捜査。どれも使い古されたものかもしれない。だが、優れているのはストーリーテリング。ネットを探ると、同じノルウェイ作家ジョー・ネスポからのエールが寄せられている。どちらも作家でミュージシャン。リズム感と演奏能力を兼ね備えた作家で、どちらもテンポ良い作品を作るのに長けている。
日本ではあまり考えられない種類の新種の作家たち。メディアを超えて表現しようとしている新しい世代の作家がまた一人登場した。毎作ノルウェーの書店賞候補作になっている。情報がまだ少ない時期である。評価が大きく割れている。
さて、ぼくの評価だ。エンターテインメント性は抜群。少し粗っぽい。キャラクターは期待できる。次作? 無論、読みたい。否、既に読み始めている。
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普段あまりミステリーものは読まないのですが、個人的に大好きな国・ノルウェーのベストセラーということでずっと気になっていました。
著者が小説家であるだけでなく脚本家やシンガーソングライターとしても活動しているという背景もあってか、とてもドラマ的・映画的なストーリー展開で、読みながら頭の中に映像が鮮やかに浮かぶようでした。
本文中、登場人物のセリフの中などで何度か出てくる「ノルウェーらしくない事件」という表現が物語る、のんびりした雰囲気のノルウェーには全く似合わない猟奇的な事件がこのストーリーのメインではありますが、それぞれの登場人物にきちんとしたキャラクター設定がなされており、彼ら一人一人の人生や日々の生活もまた、この物語を彩る(かつ、事件にも大きく関わってくる)大切なストーリーになっています。しっかりしたキャラクター設定も、ドラマ的と感じられる理由の一つだと思います。伏線もけっこうキレイに回収されていて、読後感もスッキリでした。
作中ではオスロという街がかなりリアルに描かれていて、実際にオスロに行ったことがある人なら「あそこのあの店かな…」と思えるシーンがけっこうあるはず。オスロに行ったことがなくても、このストーリーを読むと、オスロに行ってみたくなりますよ!
こちらの本、私はブクログの献本企画でいただきました。ありがとうございました!
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山中に少女の殺人死体が「一人旅をしています」のタグを吊り下げていた。これが連続殺人となっていきます。オスロ警察殺人捜査課特別班がそれに立ち向かうという内容です。班長と女刑事のキャラがおもしろく、基本その二人で事件を解決していきます。とにかく長く登場人物が多い。その割に展開も早く動的な部分も多いので読みやすい。ミスリードさせるようなものも多く、読者は探偵気分で色々と楽しめます。
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『ひとりで旅をしています(アイム・トラベリング・アローン)』
オスロ郊外の森で木に吊るされた6歳の少女の遺体には、そう記されたタグがぶら下がっていた。
着衣は人形の衣装を模したドレス。
スクールバッグの教科書には少女の名ではない"ニッケ・J・W"の文字。
はたしてこの殺人は何かの儀式なのか、あるいは愉快犯の仕業か。
ノルウェーのオスロ警察 殺人捜査課 特別班が連続殺人事件に挑むミステリー小説。
一つ前に読んだSF小説が苦行だったので面白さが際立った。
6歳の少女を殺して着飾り、爪に番号を刻んで木から吊るす異常な殺人。
鷲のタトゥーを入れた怪しい男に、天国を語る怪しい宗教団体、首を切り落とされた豚と、殺された子犬。
バラバラのピースが徐々に繋がっていくのがすごかった。
チクタクチクタク、次は誰かな?
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ブクログから抽選で当たってそのまま読まず
放置してたのを思い出し一気に読んでみた。
めちゃくちゃ面白い…ドラマにして欲しい…
なんで今まで読まなかったんだ!と自分を殴りたい
ミステリー小説ってどれも一緒だと思ってたけど
これは違ったわ。誤解してた。
登場人物が個性豊かで、よくあるスーパーマン的な人は誰もいない
みんなそれぞれ闇を抱えてる感じがリアル。
ほんとにラストまで誰が犯人なのか全くわからなかった
よくできてる。
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ネットで見かけて。
死ぬことを決めている元刑事。
孫娘命の上司の刑事。
殺人捜査課特別班に入ってきたコンピューターのエキスパート。
村に住み始めた教団。
ネグレクトを受けている兄弟。
夫の遺品のメモリースティックを受け取った未亡人。
そして、女の子の連続殺人。
どれもこれも気になる話が、
あちらへこちらへと転がっていって、
話はまとまるのだろうか、
事件を解決するのだろうかと、
久しぶりにはらはらした。
筋の運びもうまいし、
登場人物の彫り込みがうまい。
かなりの脇役までも、
興味がわく様に、腑に落ちる様に描かれている。
特別班への新人の加入の「話」も面白かったが、
教団の「師」と「選ばれし弟子」が迎える結末は、
全く思いもよらない展開で面白かった。