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商品説明
異なる価値観のせめぎ合う臨界に立ち会い、思考するとはどういうことか。文化摩擦の現場、具体的な事件、象徴的なケース、歴史的な出来事を個別に取り上げ、問題発見・探究へと誘う。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
ナウシカの慰め | 稲賀繁美 著 | 1-18 |
---|---|---|
民族紛争のさなかで | 栗本英世 著 | 19-40 |
宙づりにされた人々 | 臼杵陽 著 | 41-58 |
著者紹介
稲賀 繁美
- 略歴
- 〈稲賀繁美〉1957年生まれ。パリ第7大学博士課程修了。国際日本文化研究センター勤務。著書に「絵画の黄昏」「絵画の東方」など。
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紙の本
2000/6/11朝刊
2000/10/21 00:15
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投稿者:日本経済新聞 - この投稿者のレビュー一覧を見る
イスラエルのアラブ人、ドイツに暮らすトルコ人、メキシコ社会の中の先住民……。こうした異文化が衝突する現場は、ぬるま湯的な社会に生きる日本人には理解しづらい。気鋭の研究者十五人が執筆した本書は「文化間の価値観の相克、葛藤(かっとう)を浮き彫りにする」ことで、日本人の常識を次々と覆す。例えば、社会人類学者の栗本英世氏は、スーダンに接するエチオピア西部のガンベラ地方を取り上げ「民族集団間の関係が政治化、軍事化」される過程を明らかにする。
幅広い切り口と、体系立てた思索のプロセスを提示し、異文化理解に向けた理論構築へといざなう。本書は大学の授業改革に一石を投じるためにつくられた比較文化論の教科書だが、「傍注」「Q&A」「読書案内」といった探索の手掛かりも豊富で、一般向けにも格好の入門書となっている。
(C) 日本経済新聞社 1997-2000