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紙の本
めぐりめぐって、問題解決!
2004/05/28 23:47
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投稿者:チャミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
『おうめばあさん、おじぞうさんにがんかけた。まごのじろっぺのねしょんべん、なおりますように。おそなえに、だいふくもち3つ。』という書き出しから始まるこの絵本。最初のページは、じろっぺとおうめばあさんが、おじぞうさんに手を合わせている普通の絵だ。ところが、次のページには、大福もちを見て、よだれをたらすおじぞうさんの側を、一匹の犬が歩いている。さらに、次のページでは、おじぞうさんのよだれを踏んだ犬が、滑って転び、をれを見て大笑いしているバイクに乗った和尚さんのイラストが! この絵本は、ページをめくるたびに、原因と結果がおもしろおかしく描かれていて、ハプニングが次々と連鎖していき、最後にはじろっぺのねしょんべんが治ってしまう…そんなばかな!という結果になっている。
が、読んでいてとにかく楽しい。味のある方言とテンポのいい文章は、リズミカルに物語を運んでくれる。また、その展開が、突拍子もないハプニングばかりで、笑いのツボを抑えてくれるし、何より、田島征三氏の描くダイナミックでユーモラスなイラストが物語の愉快さをより、強調してくれている。
幼い子供にも、分りやすい内容で、読み聞かせていると親子で一緒に声を出して笑ってしまう。難しく考えることも、説教じみたところもなく、安心して親子で楽しめる作品だ。子供が何か落ち込んでいる時、元気を出して欲しい時、一緒に笑いたい時、そんな時に「おもしろい絵本読もうか」と言って、読み聞かせてあげたい絵本のひとつ。そして、知らず知らずのうちに、原因と結果というシステムまで幼い子供に自然に教えてあげられるなんて、素晴らしいと思いませんか?