紙の本
本屋さん
2019/04/26 23:59
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投稿者:きりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本全国どこでも本の値段は一緒、って考えるとすごいことですよね。新宿で買っても本は本。紀伊國屋書店に足を運びたくなります。
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洋書好きな方で、首都圏にお住まいの方なら利用したことがある書店の一つに挙げられるのが、紀伊国屋書店。モクモク羊も新宿に行く際には、お世話になっている。何と言っても洋書の値段が他の書店よりも安く、フランス語の本や雑誌も充実していて、買うとポイントが5倍と至れり尽くせりの書店だけに好きな本屋の1つだ。もちろん日本語の書籍や雑誌も充実していて見て回るのが楽しい。
そんな紀伊国屋書店歴史が分かるというのが今回の本だ。もうそんなに長い間営業していたとは知らなかった。創立者の田辺茂一は面白い人だったと書かれている。1927年、21位歳の時に本屋を始めたとある。今でいう起業家と言ったところか。「夜の市長」と言うニックネームがあり、銀座のバーやクラブで美女をはべられて楽しいおしゃべりをしたり、晩年には、トマトジュースのCM に出演、エッセイを執筆したりとエピソード満載の人生を送っていたようだ。しかし、書店経営に関してはまじめだったとある。破天荒な経営では、85年も持ちこたえるわけがない。
そんな個性豊かな方が始めた書店。今の姿になるには、いろいろあったようで、紀伊国屋の歴史が垣間見られて紀伊國屋ファンの一人としては、得した気分になった。
神保町の三省堂書店、大手町の丸善は、洋書売り場の面積を縮小している。ネット販売や電子書籍で安い値段で洋書や洋雑誌が手に入るだけに売り上げが減っているのだろう。そんな中で紀伊國屋は、規模を縮小することなく、ポイントの大盤振る舞い、年に数回の洋書バーゲンなど気前がいいなあ。これからもいろいろな本を置いて、来る人を楽しませるような本屋でいてもらいたいと願わずにはいられない。
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なぜ紀伊国屋がリーディングカンパニーと称されるのか、そう称され続けられるにはどんな経緯、背景があるのか、というところに興味を持って買ってみた。
結論としては、この本では書かれていない。
ついでにいうなら、著者の感慨が書かれているに過ぎず、ちょっと出来の良い読書感想文のような本。
著者独自のインタビューがあったわけでもなく、肝心なところは推測とも言えない思い込みで書かれている。
表紙に歴史を書くと謳っているのに事実に基づかない文章を並べるのは、迷惑とも思える。
著者の考え方、感じ方自体を読みたい人はいいだろうけど、そうでなければ、他の本のサマリーと著者の思い込みが振りまかれているだけの本。
少なくとも、歴史が書かれている本、と謳うのは誇大。
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今更だけど、紀伊國屋書店ってのはやっぱすごい本屋だわ。
創業者の田辺茂一氏の魅力的な生き様も、日本の文化を担ってきた本屋としての歴史も、その強さもすべてが、なんというか圧倒的で。
紀伊國屋で働いている人たちの「ここの社員である」という矜持にひれ伏しそうだ。
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か、軽いなあ。タイトル「ぼくの好きな紀伊國屋書店」とかで良かったんじゃ。PR本ですね。あたりさわりのないことしか書いてない。宣伝してくれるのはありがたいけど。
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紀伊国屋書店新宿本店について書かれた、
本好きなら誰もが興味魅かれる一冊。
田辺茂一が、ただ「本屋になるんだ」の念だけで、
書店員の経歴も何もなくつくってしまった本屋(書店経験は、練習の
わずか半日)、それが紀伊国屋。
田辺茂一の思考に影響を与えたのが舟橋聖一であったという事実。
設計は前川國男。
長いけどこの一言が書店、紀伊国屋の素晴らしさを表していると思います。
「新宿本店に新刊がたくさん配本されることを当たり前と思わないで
欲しい。みんなの努力があって本が集まっている。仕入れの人たちの
努力、棚担当の努力が無ければ集まってこない。
出版は人とのつながりです。それは他の書店も同じなので、
努力できる人間がどれだけ多くいるかが売り上げに現れてきます。」
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自分が高校を卒業し、上京して入り浸った(?)街が新宿。入り浸ったのはもちろん歌舞伎町ではなく、紀伊國屋書店新宿本店だった。現在はあまり新宿に行かないので、自宅のそばにあるジュンク堂や啓文堂書店に行くことが多いが、新宿に行く用事があればいつも立ち寄っている。ちなみに新宿南店はあまり立ち寄らない。あと、本館の1階も落ち着かないので滞留時間は短い。居心地がいいのは2階以上なのは自分だけだろうか。
ちなみにこの本は紀伊國屋書店の歴史のノンフィクションものであり、興味深いところもあれば、そうでないところも多く、結構とばしながら読んでしまった。
この本の帯にあるように、新宿本店は「意志ある書店」という言葉がぴったりだと思う。ちなみに、この本はライバルの丸善で購入した。当たり前かもしれないけど、きちんと目立つところに平積みされていて、邪険に扱われているわけではなかった。
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紀伊国屋書店の85年の変遷を辿る。
「社史」みたいな堅苦しさはなくて、スルスルと読める。読みやすい。
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この本を読んでいると紀伊國屋の本店に行きたくなるから不思議だ。永江さんの紀伊國屋書店への愛着が伝わってくる。自分の仕事である大学図書館を主要な顧客として据えたことが発展の大きな礎になったという。いい時代だったんだなと思う。
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大好きな本屋の本。
創業の当時から電子書籍の時代まで、新宿紀伊国屋の奇跡を描いている。‘新宿”という文化、書店経営、田辺茂一という人まで、内容は多岐に渡る。新宿紀伊国屋が好きな人が書いたんだなという感じが伝わってきて、非常に共感が持てる。引用がやたら多いのはご愛嬌。
中村屋、伊勢丹、高野と並ぶ新宿のランドマーク。ただ目立つだけでなく、意味と役割が調和したお店っていうのは素晴らしい。
新宿紀伊国屋本店で購入。
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個性的な書店には築いた人、そこに働く人の想いとエゴが詰まっている。だからリアル書店はなくならないし、面白い。
それにしても紀伊國屋書店の海外店舗が海外の日本人の駆け込み寺的存在になっているというのが、どれだけこの店が客に信頼され、愛されているかということを表している。
一度新宿本店とどこかの海外店に行ってみよう。
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紀伊國屋書店新宿店の物語。もっと深く知りたいと思う点がたくさん。
本筋ではないけれど、テナントの歴史も知りたかった。例えば地下のカレー屋さんとか。
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紀伊国屋書店の創業から現在までについての変遷が書かれた本。
紀伊国屋書店に関わる人々が魅力的。著者の推測で書かれている部分もあるけど、それも含めてとても興味深く、楽しく読んだ。紀伊国屋書店で働く人たちの思いも素敵だ。
新宿紀伊国屋は一番お世話になっている本屋さん。これを読んで、ますます愛着がわく。
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紀伊國屋新宿本店。フロア面積1450坪、蔵書120万冊、1927年の創業以来、新宿から独自の文化を発信し続けてきた「意思ある書店」の原点を解き明かす。
店名からして歴史を感じるも、本屋と言えばすぐに名前が出てきそうなほど身近で有名な紀伊國屋書店。日本のみならず海外にまで出店している。そんな隆盛を誇っている書店にはどんな原点があったのだろうか。そう思い本書を手に取った。
この本の中で著者は、創業者である田辺茂一が本屋として成功した要因は「薪炭問屋であった家の資金と不動産」「利益率の高い洋書の輸入販売」「大学図書館を中心とする外商」にあると述べている。戦争の時代を経験しながらも本を売り続けるためにはやはり他とは違う要因があったのだ。さらに田辺茂一は「書店の風景が好きだ」と言っており、私はその言葉が印象に残った。自身が本好きなだけではなく、同じように本が好きな人間が嬉々として店に並んでいる数々の本を眺め、手に取る様子、その空間が好きだからこそ、どんな困難に見舞われても本屋を続ける意欲が消えることはなかったのである。
今ではネットショップを運営したり電子書籍を扱ったりと、時代に合わせた業態を見せているが、日本屈指の本屋であり「本を探し求める人の最後の砦」として、これからも身近で頼れる書店であり続けてもらいたいと思った。
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永江さんという書き手は前に「私は本屋が好きでした」という本を読んで好感を持っています。
で、再び本について。そして日本の20世紀について?の本ということで、外れ無しですね。
要は田辺茂一さんという創業者の伝記でもあり、でもそういうことだけではなくて紀伊国屋書店という会社の物語。
私事ですが、郊外住みの中学生の頃に「都心」といえば沿線の都合で新宿であり、映画を見るのも新宿であり、紀伊国屋書店新宿本店は憧れの場所でした。スマホもネットもありはせぬ1980年代のことです。手塚治虫さんのサインを貰ったのも、初めて洋書を買ったのも紀伊国屋書店。初めての演劇はこまつ座で紀伊国屋ホール。渥美清さんの舞台挨拶を見たのは新宿松竹でした(紀伊国屋書店の真裏)。
高度成長とか、バブルとか、色々環境がありますから。別段創業者が偉人だったとか思いませんが、少なくとも儲けようというだけではやっぱり、ああはならないんだな、という。
そういう視点に立脚して、変に褒めずにでもそこに愛があって共感があって。そして紀伊国屋書店という「装置」への身をよじるような好感が匂い立つ文章。創業者亡きあとの書店の戦略部分も、海外のこととか、大阪のこととか、興味深かった。