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商品説明
律令官制下の大宝元年(701)から明治元年(1867)までに補任された弁官の編年名簿。左右弁官の官・位階・氏名を年ごと列挙し、各人の下に任日・兼官・叙任の記事を注する。巻末に人名索引も付す。〔初版:続群書類従完成会 昭和57年刊〕【「TRC MARC」の商品解説】
長らく品切れで、重版の俟たれていた第1巻を、このたび新たな底本を使用し、30年以上の歳月をかけ、最近利用できるようになった諸史料によって出来る限り補足し、版面もすべて新しく組み直した。
弁官は、朝廷の最高機関、太政官の職である左大弁・右大弁・左中弁・右中弁・左少弁・右少弁の総称である。左右の弁官局があり、少納言局と合せ、太政官三局という。太政官内の庶務を取扱い、宣旨、官符などの発布や諸国,諸官庁と太政官との連絡などをすべて司った。本書は、左右弁官の官位・位階・氏名を年ごとに列挙し、各人の下に任日・兼官・叙任の記事を注した補任次第書である。
今回の新訂増補版では、現存最古の写本であり、最善本である広橋家旧蔵本「弁官補任」(国立歴史民俗博物館所蔵)を底本とし、出来るだけ広橋本を忠実に再現した(旧版の底本は、山科家旧蔵本、宮内庁書陵部所蔵)。さらに陽明文庫所蔵の「勘例」、宮内庁書陵部所蔵伏見宮家本「弁官叙任勘例」等によって補った。また、古代の部分については、広橋家本にない部分、山科家本にない部分においては、写本が無いため、「正倉院文書」等他の史料によって増補改訂を施した。
『弁官補任』は、主に奈良時代の史書や古文書、平安・鎌倉時代の古記録・古文書・史書、更には同時期の文学関係の古典・和歌などを読む際の必携の研究道具となっている。なお、利用者の便宜をはかるために、あらたに人名索引を付した。【商品解説】
目次
- 文武天皇
- 大宝元年(七〇一)
- 大宝二年(七〇二)
- 大宝三年(七〇三)
- 慶雲元年(七〇四)
- 塵雲二年(七〇五)
- 慶雲三年(七〇六)
- 元明天皇
- 慶雲四年(七〇七)
- 和銅元年(七〇八)
著者紹介
飯倉 晴武
- 略歴
- 元宮内庁書陵部・元奥羽大学文学部教授
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