紙の本
乙女心のツボは普遍?
2011/07/23 17:20
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みす・れもん - この投稿者のレビュー一覧を見る
いやぁ、面白かった!
母が本好き、マンガ好きなので、昔からマンガ雑誌をよく買っていた。なので、私も幼い頃からマンガには触れてきたのだけれど、いつの頃からか活字メインの本へとシフトしてしまっていた。
でも、この本を読んでいると少女マンガを片っ端から読みたくなってくる。様々な少女マンガのあらすじに触れている本書。それだけで読みたい!と思わせるのだから、「少女マンガ」というのは乙女心をガシッとわしづかみにしちゃうのだ。
はじめに・・・で書かれているのだけれど、一応この本は「女ってわかんないよな~」という男性に、女性がどんなものに惹かれるのか、どんなものに引いちゃうのかを解説したものである。けれど、少女マンガ自体がかなり現実離れしたファンタジー的要素満載のコンテンツなので、実践した場合の効果は保証できないとのこと。真に受けてTPO関係なく真似してしまった場合には激しく後悔する可能性も高いので要注意。
面白おかしく書かれてはいるものの、やはりツボは押さえているなぁと思う。わかるわかる!という部分が多いのだ。やはりワタクシめも「乙女」の端くれだったのだろうか(笑)。とはいうものの、「女子はこうなんだよなぁ・・・」と思うのであって、「あら、私もそうなの♪」と共感しているわけではない。
それでも読みたいと思わせるのは何故なんだろうか。共感しないと言いつつ、本能では共感しているのかな。
「ベルサイユのばら」「王家の紋章」など、1970年代の少女マンガから、「オトメン(乙男)」「メイちゃんの執事」など21世紀の少女マンガまで幅広く取り上げて、乙女心の動きを追っている。時代の流れなんかに関係なく、少女マンガの鉄則というものは普遍なようだ。ということは、それに「萌え~」な乙女心も変わらないってことかな。
社会における女性の立場というのは、ここ数十年でかなり変化している。けれど、根本的にときめくツボっていうのは変わらないんだなぁ。
紙の本
少女漫画を語る事で女を語り、女を語る事で男を語る。
2011/06/12 17:06
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:muneyuki - この投稿者のレビュー一覧を見る
女の子って何で出来てる?
砂糖やスパイス、素敵なことがら
そんなもので出来てるよ
というマザー・グースの詩があります。
それに引き換え、男の子と言ったらぼろきれやらカタツムリやら犬の尻尾やらで出来てる、という。
言い得て妙というべきか、男である事を悔しがるべきか。
どちらにせよ、男にとっての女、女にとっての男というのは何時の時代も不可思議な存在です。各時代に恐ろしい数のハウツー本やジェンダー研究書、概念的な性の哲学研究等いくらでも出ているというのに、何故お互いに何時までも「不可思議」を持ち続けるのか。
本書は「少女マンガ」という女性の鏡の一つから、女性を語ろうという本です。
こうしてみると少女漫画という世界は異様なモノで、
・隠していたけど、実はとても勉強が出来る不良
・靴屋で大量に試着、「迷うわ」→「全部包んでくれ」と言い放つ歯医者
・東大進学を蹴って、彼女と暮らす為に働く事を選ぶ高三
・イケメン執事
・愛ゆえに監禁するけど、全く手出ししない誘拐犯
・愛する女性の為だけに金持ちになる・地位を上げるなどし、関係性を強要しない
とまぁ男性が総起立、総突っ込み、総ねーよを叫びたくなるような、
「(女性にとって都合の)いい人」がボカンボカン出て来ます。
でもそこで男性はねーよ、と突っ込んで良いものか?
こうした、冷静に傍から見ると最早シュールでしかない人物造型、
しかも男性を対象に向けられたモノがあることを忘れてはならないのです。
それが「AV or エロマンガ」なのです。
つまり「少女マンガ」は「女性にとっての妄想を映し出した鏡である」ということ。
こんなん嘘だ、バカだ、と貶す事は簡単です。
しかし、あなたの理想、本当に「現実の女性」が応え得るコトですか?
かつてラカンというえらーい学者が言いました。
「女性は存在しない」
まぁ僕も著作をきちんと読んでないので深く追求はしませんが、
女性性というのも結局は想像上のモノで、現実に存在する訳ではない、と。社会からの要請で「女性」が形作られてるだけで、結局男も女も其れそのモノは存在しないのでは?という言葉です。
男も女もエロが好き、とまでは言いませんが、
愛に、恋に、自分に酔うサマの馬鹿さ加減は人から言われなければ気付かないものです。
本書は哲学書でもハウツー本でもなく「娯楽本」です。
ちょっと読んでいて思わず突っ込みたくなる部分もありましたが(「男性が出て来ない少女漫画は無い」とか)、
確かに「ああ、こういう見方されてんのか」と気付かされる箇所も多々ありました。
あくまで著者・和久井香菜子さんの見る「少女漫画」ではありますが、
少女漫画を語る事で女を語り、女を語る事で男を語る。
思わず少女漫画を手に取ってみたくなる本です。
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p35 女が喜んでいるのは、そこに込められた、どれだけ自分のことを考えてくれたのかという「想い」
p39 行動と言葉、両方欲しいのが女というもの
p49 要は自分のためにもったいないことをして欲しい。「自由奔放さへの憧れ」
p54 男子はアンニュイであるべし。「わかってあげられるのは、私だけ」。『日出処の天子』の厩戸皇子のようにヒーローがぐずぐず悩んでくれると、「かわいそう」とか「なんとかしてあげたい」とか、簡単に感情移入することができるので、読みやすいのだ。
P64 「男を好きになる理由は、決して財力じゃないの」という建前ではあるのだが、「でも金持ちだったら嬉しいな」と心から、心底、心から想っているのだ。
p82 少女漫画は、たいした出来事もなく、「そこでどう思ったか」とか「なにを考えたか」なんて話。
P87 「女の前と男の前では態度が違う女」。つまりビッチがどれだけビッチかということでドラマの面白さが決まるということですね。
p95 この男は自分が捨てた以上のものをくれるのだろうか。
P106 自分のために地位を上げてほしい。(源氏物語の夕霧みたいってことだね)
p112 ニョロっと欲情しつつも、そこでストップしていただくのは、極上の女萌えなのである。
p115 女は、強引な男に弱い。本当に頼れそうな人から「俺についてこい」とか言われたら、その場で荷物をまとめて支度をしてしまいそうだ。
P128 少女漫画の男性キャラが悪魔だの妖怪だのっていう場合は、主人公のために力を使う設定。
P130 「つけ回しているうちに、好きになっちゃった」が女としては萌えなのである。自分の中身に惚れて欲しい女としては、そここそが萌えなのである。
P144 緊迫感や仕方ない感の上で、男女のふれあいに萌える。
P153 「実は血縁」という別れネタは、ドラマチックな上に傷も浅いという、大変便利な展開。
P168 生まれ持っているものではなく、自分の努力により手に入れたものを評価してくれるというのは、女にとって激しく誇りだ。
P172 「いいな」と思う男性像というのは、見た目ではなく、「自分をどれだけ理解してくれるか」ということなのである。女が男性に求めるのは、見た目の良さではなく、何かの能力でもなく、「自分への理解」なのだ。
P177 自分を根底から否定されて初めて、人は真摯に自分の欠点と向かい合って成長しようとする。(ケンカ指摘だね!)
P207 ”素直”はすべての欠点を覆い隠す そして男の”弱さ”に女は萌える
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いやぁ、面白かった!
母が本好き、マンガ好きなので、昔からマンガ雑誌をよく買っていた。なので、私も幼い頃からマンガには触れてきたのだけれど、いつの頃からか活字メインの本へとシフトしてしまっていた。
今でも読み続けている少女マンガと言えば、「ガラスの仮面」くらいかな・・・。少年マンガ・青年マンガの方が読んでいるかも。「金田一少年の事件簿」や「特上カバチ!」とかね。
でも、この本を読んでいると少女マンガを片っ端から読みたくなってくる。様々な少女マンガのあらすじに触れている本書。それだけで読みたい!と思わせるのだから、「少女マンガ」というのは乙女心をガシッとわしづかみにしちゃうのだ。
はじめに・・・で書かれているのだけれど、一応この本は「女ってわかんないよな~」という男性に、女性がどんなものに惹かれるのか、どんなものに引いちゃうのかを解説したものである。けれど、少女マンガ自体がかなり現実離れしたファンタジー的要素満載のコンテンツなので、実践した場合の効果は保証できないとのこと。真に受けてTPO関係なく真似してしまった場合には激しく後悔する可能性も高いので要注意。
面白おかしく書かれてはいるものの、やはりツボは押さえているなぁと思う。わかるわかる!という部分が多いのだ。やはりワタクシめも「乙女」の端くれだったのだろうか(笑)。
とはいうものの、「女子はこうなんだよなぁ・・・」と思うのであって、「あら、私もそうなの♪」と共感しているわけではないようなので、「乙女」ではないのかもねぇ。
それでも読みたいと思わせるのは何故なんだろうか。
共感しないと言いつつ、本能では共感しているのかな。
「ベルサイユのばら」「王家の紋章」など、1970年代の少女マンガから、「オトメン(乙男)」「メイちゃんの執事」など21世紀の少女マンガまで幅広く取り上げて、乙女心の動きを追っている。時代の流れなんかに関係なく、少女マンガの鉄則というものは普遍なようだ。ということは、それに「萌え~」な乙女心も変わらないってことかな。
社会における女性の立場というのは、ここ数十年でかなり変化している。けれど、根本的にときめくツボっていうのは変わらないんだなぁ。
さて、まずは何から読もうかしら。
これからしばらく少女マンガを手にする日が続くかも。
「生徒諸君!」や「悪魔の花嫁」、読み返してみたくなったなぁ^^
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タイトルに心惹かれて読んでみました。
ティーンズの頃は、普通に少女漫画を読んで過ごしていた私。
まわりの女の子もみんなマンガを読んで育っており、それがどんな風に今の自分を作っているんだろうと気になります。
まえがきを読んで(おお)と思いました。
「小説、ドラマ、映画、どれも、男性作家の描く女性像はどうにも共感できない。
少年漫画を好きでも、女性キャラに共感を覚える女はいない。
つまり『北斗の拳』は好きでも、ユリアの人格が好きという女はいない」
というようなことが書かれていました。うーん、確かにその通りです。ユリアに人格ってあったかしら?
少年漫画に出てくる女性像は、現実にはいないような人ばかり。
でもきっと、少年漫画も同じで、ありえないヒーローがたくさん登場しているんでしょうね。
どうやら、女性向けというよりは、「女ごころがわからない」と嘆く男性向けに書かれた本のようです。
当時はマンガのストーリーを追っていただけの私ですが、この本を読むと、新たな発見がいくつもありました。
文章中、チェックすべき箇所は赤文字になっているのは、マンガばかり読んで、本を読まない読者への配慮でしょうか。
以前読んだ懐かしくマンガがいくつも紹介されます。
渡辺多恵子『ファミリー!』は、全巻持っていましたが、タイトルすら忘れかけていました。
「なにかあったらすぐ平手打ち」というセオリーについても指摘されていました。
少女漫画の平手打ちは、景気づけの花火みたいなものだそうです。
確かに、ドラマでたまに見る以外は、平手打ちってマンガ以外ではまず見ることがありません。
「少女漫画に登場する、すべての男子はアンニュイである、と言っても過言ではない。少女漫画は、アンニュイ男子の大量生産地区である」と書かれており、(そうかな?)と思いましたが、『日出処の天子』の厩戸皇子が人気だったり、乙女ゲームでも、アンニュイ君が一番人気で、元気くんは最下位だと教えられると、なんだか納得できます。
なにか悩んでるらしいと思うと、妄想がかきたてられるので、恋がしやすいそうです。
「ただし現実でアンニュイな話をしようとした時、職場や環境の悩みを言ったら、それは単なる愚痴なので注意」と、親切にハウツー本のようにアドバイスが書き添えられていました。
昨今の執事ブームは「なんでもやってもらいたいという楽したい根性」が出ているそうです。これは男女問わず、一緒ですね。
『ベルサイユのばら』のアンドレは執事要素100%だと書かれており、思い切った仮定に驚きました。
「女は金持ちが好き」の例に『キャンディ・キャンディ』が挙がっており、(深層心理にはそういう面があるのかも)と複雑な気持ちになりました。
言われてみると、確かにキャンディを好きになる男性キャラはみんなお金持ちでした。
また、女心は、「プレイボーイは好きじゃないけど、それをモテる男と思えるうちは好きでいられる」そうです。
マンガには、モテモテ君がかなりの頻度で登場します。
「自分の好きな話や自慢ばかりする自分アピールの強すぎる男はダメ」だとか、「女の話の8割はオチがない。男にしたら、女の話や少女漫画はメリハリなくてつまらないかも」とか、マンガの説明を抜きにしてもなるほどと思えることも載っています。
基本、男女の「誰もが何の努力もなしに異性から好かれたい」と思っているということですね。
『王家の紋章』では熱血漢でうるさいメンフィス王より理知的なイズミル王子の方が人気があるだろうと著者は分析していますが、たしかに私もイズミール派でした。
『ガラスの仮面』の月影先生は、初めマヤの後をつけ回して「みつけた!ついに・・・!わたしの宝・・・!」と言っていたそうです。
出会いのシーンは覚えていませんでしたが、それって結構なストーカーですね。
また、『はいからさんが通る』の少尉など、恋愛トラブル(浮気など)が起こりにくい誠実キャラの男性の場合には、記憶喪失にさせて話の展開を作るのが鉄板だとか。
確かに、少女漫画では、しょっちゅう記憶喪失の話が出てきました。
現実には、一時的な記憶喪失になったという人は周りに誰もいないのに。
さらに「少女漫画で、主人公が振られる時は、本人そのものを否定してはいけないという空気のように当たり前で大切なルールがある」という指摘には(なるほど、全く気付かなかったけれど、たしかにそうだ)と思いました。
軽いテーマのようでありながらも、なかなか深く鋭い分析がされています。
社会学的に見た少女漫画は、著者の大学の卒論テーマなんだそうで、むべなるかなです。
少女漫画の王道パターンがクリアに解説され、スッキリした半面、かなり強引で痛いご都合主義も多々あることを知らされて、結構キツイな~と耳が痛くなりました。
今ではもう少女漫画は読んでおらず、『花より男子』『ママレード・ボーイ』『テニスの王子様』など、いくら話題になっても全く読もうという気にならないのは、やっぱりあまりにドリームな話すぎて、ついていけなくなったからかもしれません。
もはや卒業した少女漫画ですが、子供の頃にドキドキワクワクしながら読んだ作品を懐かしく思い出しました。
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藤本論文のあとだからか、チープな運びにガックリ。若いひとを意識してか、最近の作品が多いが、軸も内容もとっちらかっていて、得るものはなし!
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「“乙女心”をつかむには、少女漫画を読めばいいのです。」この衝撃的なコピーから、この本を読み始めました。いろいろと参考になることが多く、面白かったです。 この本を読むきっかけになったのは僕もそろそろ、というか完全に手遅れなことは承知の上で、それでもまだあがいてみたいと思い、読んでみることにいたしました。一読してわかったことは、僕がいつも親しんでいる世の中を裏側から暴く漫画や、ヤングアニマル系の漫画とは180度違った世界が展開されていて、こういうものを皮膚感覚で理解しなければ、乙女心を理解できんのかとまた少し暗澹たる気持ちになりました。僕はここに掲載されている漫画を「ベルサイユのばら」以外はほとんど知りません。ですので、解説を読んでも作品の世界観がつかめなかったので、ずいぶんと難儀しました。
特に理解できなかったのは男女の場で「いざ鎌倉!!」という場面でも決して男はサカってはいけない、というところで、これには正直、
「どうすればいいんだよ…」
と読みながら突っ込みを入れてしまいました。この本にいわく、女性は自分のことを「女」として見られるのはいいけれど「欲望の対象」として見られることには我慢がならんのだと。この微妙な「差」が乙女心ってやつなのかいなと読みながら思ってしまいました。
これから少し僕は、少女漫画を見倒して、乙女心、というものが肌で感じられるように精進していきたいと思います。とりあえずは先日読んで挫折した「きみはペット」からいって見ようと思っています。今後僕が向き合っていかなければならない女性はああいう女(ひと)たちだろうと思うから…。
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とにかく面白い。笑いながら読んだ。
著者のユーモアと突っ込みの鋭さと言葉の選び方がなんとも絶妙でした。
少女漫画少年漫画両方読みながら育ちましたが、あの頃何気なく読んでいたマンガが自分の考え方にどう影響してるかわかったような気がする(笑)
少女漫画がどう構築されているかがわかります(笑)たぶん(笑)
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実は、随分前に読み終えていたこの本。
もう一度読もうかと思っていたけど、読めないまま
返却期限がきてしまいました。
少女漫画にみる乙女心をくすぐるツボを
紹介してくれてます。
乙女じゃないまでも、女性である私が読むよりは
世の乙女たちの心を理解したい、または
振り向かせたい子がいるという男子、男性諸君が
読むほうがいいんだろうな。
男性向けに書かれているように思えます。
女子には、それは言うまでもなくそうだよね、
ということが満載です。
そうかな?と思うこともあるけど。
懐かしい漫画の話も出てくるので、知ってる漫画が
出てくると、「そうそう、そうだよね」とうれしくなります。
ひとつひっかかる事が・・・注釈が若干うるさいです。
なんか、面倒。
すっ飛ばして読んでも、特に不都合はないので
もし面倒なら飛ばしましょう。
この本を読むと、古い少女漫画も読みたくなります。
今度京都に帰ったら、マンガミュージアムに3日間くらい
どっぷりこもることにします。
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『BLACK BIRD』(桜小路かのこ,小学館,全18巻)という少女漫画が絶賛連載中だった頃、コミック派の私はとにかく続きが気になって気になって、先取り情報を集めよう!と、たどり着いた作者のブログで紹介されていたのが本書だった…と記憶している。
タイトル通り、少女マンガで乙女心のツボを読み解こう~という試みの本。
こうして改めて見てみると、少女漫画って、なんて女に都合の良いつくりになっているんだろう!笑
ほとんど身勝手な妄想すぎて、真面目に読み解くとツッコミどころ満載だよ!!笑
とくに、『ストロボ・エッジ』(咲坂伊緒,集英社,全10巻)の最初のエピソードとか、あれは蓮くんがイケメンだったからゆるされた話だったんだなとw
漫画読んでる時は、主人公・仁菜子の気持ちに大いに共感して(というか肩入れして)、彼女でもない人への贈り物は趣味も分かんなくて買うの苦労しただろうなぁ~とか思って、きゅんきゅん♥しとったけども…たしかに冷静に考えてみれば、アンタそれ本当に似てるヤツ探したんかい!?って思うわ。なんかあるでしょうよ、苺でもバナナでも。せめて同じフルーツ系統のストラップ買おうよ。笑
…とまぁ、こんな感じで少女漫画と乙女心について延々語られているわけでして。
だけど、少女漫画ネタをいざ現実に実行する~というのは、かなりハードルが高いと思うなあ。
乙女心は複雑で、それこそ女の数だけ違いがあると思ってもらって差し支えないかと。笑
まぁ、こっちとしても「南ちゃんを見習え!」とか言われたら、いや無理だからw~って返すしかないんだけどさ。
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社会学専攻の女性ライター(ただし、マンガ制作関係者ではない)が、数々の少女マンガを題材に取りながら、恋愛における女性心理をおもしろおかしく解説する著作。
必然的に男性向けに描かれた書籍だと思う(多分)。
確かに、少女マンガで描かれるヒロインの行動原理、シチュエーションなど、現実を誇張しただけで、女性心理の核心を突いた描写は結構多いのだろう。
しかし、それを手本に女性にモテる理想の男性になろうとすると
・女性を常に褒め讃え、無償の愛情を注ぎ続ける。
・セックスは決して自分の欲求を押し付けることはしてはいけない。
女性に宿っている悪霊など浄化するために必要ならOKw。
・ときどき、ピンチに陥って、無理チューをしてあげること。
(これは、女性のアゴをクイッとつまんで、キスをすることで代替可能とのことw)
等々、大変に現実離れした(男にツライ)二人の恋愛関係が待っている。
世の女性たちには、男に対して大変な妥協をしていただいていることになるのか。
図書館で借りました。