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商品説明
天正10年の武田氏滅亡と、それに続く本能寺の変を契機に勃発した、戦国大名間の勢力変動を目指す新たな争乱のうち、旧武田領国の分割を巡る「天正壬午の乱」を俯瞰し、叙述。国衆・一揆の動向など新事実を加えた増補改訂版。〔初版:学研パブリッシング 2011年刊〕【「TRC MARC」の商品解説】
絶版となっていた『天正壬午の乱』を増補改訂し、待望の復刊!です。武田氏の滅亡・本能寺の変という二つの事件を経て繰り広げられた、武田遺領をめぐる徳川・北条・上杉の争奪戦を、丹念に史料を読み込み詳述。地図・写真を多数収録して、目まぐるしく変化する戦乱状況やその経過をより見やすく、わかりやすく描き出しています。最新の研究成果も反映しつつ、真田や木曾など、甲斐・信濃・上野の諸勢力を巻き込んだ東国の戦乱の全貌に迫ります。【本の内容】
著者紹介
平山 優
- 略歴
- 〈平山優〉1964年東京都生まれ。立教大学大学院文学研究科博士前期課程史学専攻(日本史)修了。専攻は日本中世史。山梨県立中央高等学校(定時制)教諭。著書に「検証長篠合戦」など。
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書店員レビュー
武田遺領を舞台とした騒乱をまとめあげた労作
ジュンク堂書店ロフト名古屋店さん
本能寺の変が起こった後、徳川家康は伊賀越えを決行して本国に戻った。次に家康がクローズアップされるのは小牧長久手の戦いであろう。その間、家康は何をしていた?彼はいつの間にか秀吉の壁となるような大大名になっていたわけではない。そんな家康(と息子の秀忠)を上田で2度もきりきり舞いにさせたのは真田昌幸である。武田に仕えていた真田も突如として上田に現れたわけでは勿論ない。しかし、戦国史好きでも家康が大大名として飛躍する過程や、真田が上田を本拠として無視できない勢力となっていった理由を詳細に知っている人は案外少ないのではないのだろうか。
本能寺の変の影響によって、織田軍団が旧武田領から消えた。権力の真空地帯となった武田遺領をめぐり、勢力伸長を目論む徳川氏と北条氏。織田の攻勢によって滅亡寸前となっていたが、この機に失地回復を目指す上杉氏。これら大名たちのみにとどまらず、旧領回復し再興を期する小笠原氏や諏訪氏。そしてここでも表裏比興の本領を発揮する真田昌幸。こうした諸勢力の思惑が交錯した武田遺領は、わずか数ヶ月の間に、めまぐるしく情勢が変化していった。
天正壬午の乱はこうした一連の騒乱を指し、この本はプロローグにあたる武田氏滅亡から、一応の騒乱決着となる徳川と北条が和睦までを、史料を読み説きながら丹念にまとめあげた労作である。テーマ自体も面白いが、単著としてこの騒乱をまとめた本は他にはないのではないだろうか?増補改訂版ということで、旧版刊行以降に発見された史料や研究成果が盛り込まれている。武田遺領を舞台に海千山千がひしめきあう数ヶ月の記録は、戦国史に興味がある人であればきっと楽しめるはずだ。
さて、徳川と北条の間で和睦が成立し、一旦は収束したかにみえたが火種は残った。これが後の秀吉による小田原征伐の伏線にもなるのだから歴史というのは面白い。続編にあたる『武田遺領をめぐる動乱と秀吉の野望』(戎光祥出版)も気になって仕方がない。
紙の本
徳川・北条・上杉、そして国衆たちの戦い
2016/03/03 07:06
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たかちん - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦国時代の中でも濃厚な天正10年。特に武田滅亡、信長の死の後の甲信地方の徳川・北条・上杉の三つ巴の戦い。西国大名しか興味の何方にも是非読んでいただきたいですね。戦国大名と小大名、国衆たちのやり取りが興味深いです。その後の徳川、北条に大きく影響を与えています。上杉も信長が光秀に討たれなければ、滅亡の危機だったとは知りませんでした。