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紙の本
不確実な世界に生きる難民 北インド・ダラムサラにおけるチベット難民の仲間関係と生計戦略の民族誌
著者 片 雪蘭 (著)
1960年代、ダライ・ラマの亡命にともない北インドに生まれたチベット難民社会。その不確実性を承知で越境する人々は、今も後を絶たない。チベット難民の新世代・サンジョルたちの...
不確実な世界に生きる難民 北インド・ダラムサラにおけるチベット難民の仲間関係と生計戦略の民族誌
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商品説明
1960年代、ダライ・ラマの亡命にともない北インドに生まれたチベット難民社会。その不確実性を承知で越境する人々は、今も後を絶たない。チベット難民の新世代・サンジョルたちの生活実践を活写し、難民とは何かを考える。【「TRC MARC」の商品解説】
社会経済的基盤を失って故郷を離れ、新しい地で居場所を作り上げなければならないチベット難民は、意外にも単なる脆弱な存在ではない。彼らはどのように生計を維持し、どのように人間関係を結んでいるのか、1年以上にわたるフィールドワークから難民たちの生き抜く姿を明らかにする。
常に変化しているという不確実性の中に生きる彼らは、むしろ物事をうまく操ることで未来を好転させられるという感覚から偶然に身を委ねる「賭け」の生き方にたどり着くほか、家族以外と築く仲間関係に影響を受けて第三国への再定住を決意する。モノやカネとともに環流する彼らの姿は、「難民とはなにか」を問い返してくる。【商品解説】
目次
- 序章 「難民」を生き抜くために
- 第一節 「難民」をどのように捉えるか
- 第二節 チベット難民の先行研究
- 第三節 不確実な世界に生きること
- 第四節 フィールドワークと調査対象の概要
- 第五節 本書の構成
- 第一章 インドにおけるチベット難民とダラムサラ
- 第一節 「チベット」からダラムサラへ
- 第二節 チベット難民社会の形成と亡命政府
- 第三節 「リトル・ラサ」と呼ばれるダラムサラ
著者紹介
片 雪蘭
- 略歴
- 〈片雪蘭〉1985年韓国生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。博士(人間科学)。専攻は文化人類学など。関西学院大学先端社会研究所専任研究員、国立民族学博物館外来研究員。
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