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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2006.8
- 出版社: 文遊社
- サイズ:19×27cm/74p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-89257-049-4
紙の本
いつまでも、鰐
フランスの作家レオポルド・ショヴォー作「いつまでも、鰐」(『年を歴た鰐の話』『年をとったワニの話』)を所収した『ノコギリザメとトンカチザメの話』は1923年に刊行され、挿...
いつまでも、鰐
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商品説明
フランスの作家レオポルド・ショヴォー作「いつまでも、鰐」(『年を歴た鰐の話』『年をとったワニの話』)を所収した『ノコギリザメとトンカチザメの話』は1923年に刊行され、挿絵は画家ピエール・ボナールによって描かれた。のち1929年にショヴォーは自作のイラストレーションを配し、テクストにも若干の修正を加えて新装版を刊行している。本書はこれを底本とし、「いつまでも、鰐」のみを抜粋したものである。この本では、原書の構成を考慮し、テクスト部分とイラストレーション部分を独立させる体裁を継承した。また、イラストレーションに対応したキャプション部分の本邦初訳を試みるとともに、ショヴォー本来の語り口を味わえるよう原文テクストも収録した。【「BOOK」データベースの商品解説】
諸家絶賛の「年を歴た鰐の話」が新たな装いで登場。イラストレーションに対応したキャプション部分の本邦初訳を試みるとともに、ショヴォー本来の語り口を味わえるよう原文テクストも収録。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
レオポルド・ショヴォー
- 略歴
- 〈レオポルド・ショヴォー〉1870〜1940年。フランス・リヨン生まれ。医師、農場経営などを経て、創作活動に専念。ブロンズの怪物像や絵画、小説などを制作。
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紙の本
鰐に託された“本能”という欲望の正体
2015/10/17 17:50
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投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙はカラフルないかにも“絵本”でございますが・・・(しかし描かれている場面をよく考えると・・・なんですけど)、中身は白と黒の線画のみ。空白を最大限に利用した構図です。その絵に、短い文章。
それで、年老いたあるワニのなんとも一言では表現できない日々が展開していきます。
それは、「ワニだから」なのか?
人だからといって同じことではないのか?
本能に近い欲望に忠実でいてしまう姿勢を貫くという強い意志があるわけでもなく、ただなんとなく流される、みたいな。
・・・現実は、やるせない。
後半には、このオリジナルである小話(文章のみの短編)も収録されていますが、基本「同じ話」です。
勿論短編の方が詳しいのですが、絵があるかないかだけでこんなにも文章量が違うものか!、という驚きと、むしろ救いのなさ加減は絵がある方が強いんじゃない?、という感覚に陥ります。
やはり絵の力って、すごい。