紙の本
美味しい鶏肉の働き
2022/04/03 21:36
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投稿者:シーラカンス検査員 - この投稿者のレビュー一覧を見る
クリスマスのチキンとモ○のチキンを読了後に時間をかけて味わいました。
デビルマンにいましたね、そのキャラクター…。とか色々懐かしさに思いを馳せながらぶっ込まれる鳥の筋肉の動きや食感の理由を知る良書。
あとちょいちょい出てくる地域ごとの鳥の調理法にいつか食べてみたいと学術書でありながらお腹が減りました。
紙の本
次作も楽しみ
2019/07/06 14:10
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投稿者:しゅんじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
相変わらずの愉快な文章。『科学』の連載時にも少し読んでたが、まとめて読むとやっぱり愉快。まあ『科学』掲載だけあって、少しおとなしめか。ニワトリの全身を食べながらの一巡。ニワトリってやっぱりちょっと変わった鳥なんだなあ。この人の文章は、生物系の書き手の中でも突出してる。
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ニワトリを筆頭に鳥類トリビア。読後に焼き鳥を「食べたく」なるか「食べられなく」なるかで人間性が計られるのかしら。
筆者は本物の鳥類学者らしいけど、文体が軽いを通り越してチャラい〜。素人フレンドリーではあるけど、本当はすんばらしい研究結果なのかもしれない業績がトリビアに思われてしまうのは勿体ないのでは。それとも今日び、大学の講義でもこんな感じなんだろうか…。
ガンダムネタを解するのって、ひょっとするともはや「教養」とか?!
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鳥のささみの場所がどこかを初めて知った。
所々に挟まれるギャグに笑いながら、鶏肉について勉強をする不思議な感覚。
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「確かに『チキンバーガー』と書いてある。しかし、これは本当にチキンバーガーなのだろうか。」
この一文から始まる。
鳥肉、特に鶏肉の各部位とその構造や働きについて語る。
日ごろ食する機会の多い鶏肉。
本書を読むことによって、違う味わい方ができそう。
いつもの小ネタも満載。
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相変わらず面白い。
川上さんの本は二冊目だが、早くもこの川上節(ガンダム比喩や美女比喩)の文章に魅せられている。
内容もとても有意義なものだと思う。
普段から食卓に並ぶ鳥肉から、生物としての鳥の構造を学ぶ…。豚や牛では構造別で肉の部位を学んだりは学生のときにやったことがあったが、鶏は初めてだ。
普段食べているものがこの部位なのかという驚きと、進化の過程で生きるために得てきた骨格や筋肉の構造が食べながら学べるなこの本すごいという気持ちで、素直に感心した。
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鳥肉の部位をネタに、科学としての鳥類を説く。おもしろおかしく読めるし、説明が丁寧で、かつ、親しみのある焼き鳥の部位の話なので、実感が伴いわかりやすい。モスチキンはムネ肉なのに食べやすいように骨が付いているのはなぜかまで説明してくれる。モスチキンを食べたくなる一冊。
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鳥肉=チキンに関する本かと思いきや、
立派な鳥、鶏に関する学術本でした。
人間が食べる部位、つまり肉屋などで
見かける部位ごとに、細かな役割や、
なぜそういう形をしているのかの理由
などを解説しています。
鶏肉を食べる時は、この本を思い出し
て、シゲシゲと観察してしまうこと
間違いなしの一冊です。
ちなみによく言われる「ニワトリが
先か卵が先か」という謎に対しても
答えが出ています。
ニワトリの祖先はセキショウヤケイと
言われます。この卵がニワトリになった
の訳ですから、卵が先という訳です。
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鶏肉の各部位をもとに鳥の生態、形態を説明。
鶏は非飛翔性なので胸よりもももに筋肉が発達している。ささみは羽を持ち上げる筋肉で羽を打ちおろすメインの胸の筋肉よりも大分小さくなっている。ぼんじりは、脂質を出すせんで腰の先の位置についており、尻とは関係ない。セセリは首の肉、首は人間の手のようなものでこれは鍛えられた部署。砂肝は筋胃で鳥はまず化学的に消化した後に筋胃ですりつぶす。
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鶏肉からニワトリ学を学ぶ本(?)
いえ、ちゃんといろんな鳥が出てきたので、ニワトリだけじゃなかったよ!
随所随所に出てくる川上先生独自の面白さと、恐竜学について。
あれ?結局川上先生って何を研究されている方だっけ?
あ、恐竜も鳥だからいいのかーっ
フクロウの首が回るのも、実はS字型に収納されているから
っていうのに一番の驚き。ただ単に回るだけじゃないんだ!
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鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。と比べるとずっと学問的。
とはいえ、気を許すと小ネタをねじ込んでくるので侮れない。
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相変わらずダジャレがメインの川上先生の鳥本。これってすごくわかりやすく書いてるけど、解剖学になるのかな。読み終わった後はニワトリの大体の部位が覚えられる。川上先生とシャイロック好きなところが共通点だと知った。やはりヴェニスの商人って理不尽だよね。あとこの本のためにマイク・ザ・ヘッドレス・チキンのネタを温めていたんだなと思われた。すごいインパクトだった・・・。
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以前読んだ、同じ著者の著書『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』がめちゃくちゃ面白かったので、こちらも読んでみました。
今回の『鳥肉~』もめちゃくちゃ面白い。
面白さの理由としては、その文体・筆致もあるのですが、博物学的な記述になりがちな生物学を、まっとうな自然科学として取り扱うことができている点が挙げられます。
要するに、単に面白いだけでなく、勉強になります。
しかも、暗記のような勉強ではなく、合理的かつ論理的に理解しながら勉強できるようになっており、非常にまっとうな本だと思います。
一見ふざけた文体は、そのまっとうさを隠すためのもの(≒照れ隠し)と思われる一方で、適切なアナロジーや補足説明になっているところが、この本の魅力だと思います。
こういった研究者が増えると、もっともっと、子どもたちの学力、ひいては大人たちの知性も上がっていく気がするのですが、そもそも川上さんのような研究者は、どのようにしたら、育成できるんでしょうか。
そういった育成方法の研究も、実は大切なのかもしれません。
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鳥類の体に関する知識をセンスあふれるギャグやジョークをこれでもかと織り交ぜて教授してくれる素晴らしき一冊
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どんな内容かと思いきや、まさに「鳥学」の本でした。
鳥類の形態、生理、発生、分布、生態、行動、遺伝、進化、利用、保護などの研究である「鳥学」の入門書ですね。
鶏肉の筋肉、骨格、内臓、卵の構造(特徴)から生態や進化の様子も抜け目なく説明してくれています。
食と結び付けての説明は、実際に誰もが経験していることだけに親近感があります。
鶏肉以外にもプチ情報が散りばめられていて楽しめる。
オスプレイはタカの仲間のミサゴの英名だとか、
シロハラアマツバメは6カ月も飛び続けた記録があるとか、
キガタヒメマイコドリの羽ばたきは毎秒105回にも達し、ハチドリの80回を上回る。などなど。
面白かった!川上和人さんの次回作が待ち遠しい。