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- カテゴリ:一般
- 発売日:2021/06/29
- 出版社: 岩波書店
- サイズ:22cm/680p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-00-024544-9
- 国内送料無料
紙の本
評伝福田赳夫 戦後日本の繁栄と安定を求めて
著者 五百旗頭 真 (監修)
「平和大国」をめざした外交活動を展開、抜群の政策能力で経済危機を抑え込み、戦後社会を繁栄と安定へと導いた福田赳夫元総理。未公開の「福田メモ」や日記、外交文書などを活用し、...
評伝福田赳夫 戦後日本の繁栄と安定を求めて
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商品説明
「平和大国」をめざした外交活動を展開、抜群の政策能力で経済危機を抑え込み、戦後社会を繁栄と安定へと導いた福田赳夫元総理。未公開の「福田メモ」や日記、外交文書などを活用し、その実像に迫った本格評伝。【「TRC MARC」の商品解説】
「平和大国」をめざした外交活動を展開、抜群の政策能力で深刻な危機から日本経済を救い、戦後社会の安定に大きく貢献した福田赳夫元総理。その理念・行動はどのようなものだったのか。メモや日記などの未公開資料を活用、当時の関係者への丹念な聞き取りも行い、通俗的な誤解や偏見を排してその実像に迫った初の本格評伝。【商品解説】
目次
- 序
- 第一部
- 第一章 上州の神童
- はじめに
- 1 郷 里
- 2 生い立ち
- 3 少年時代
著者紹介
五百旗頭 真
- 略歴
- 五百旗頭 真(いおきべ まこと)
1943年生まれ。兵庫県出身。京都大学法学部卒業、同法学研究科修士課程修了。広島大学助教授、神戸大学教授、防衛大学校長、熊本県立大学理事長を経て、現在、兵庫県立大学理事長、ひょうご震災記念21世紀研究機構理事長。法学博士(京都大学)。文化功労者。
主な著書に『米国の日本占領政策』上下(中央公論社、1985年)、『占領期──首相たちの新日本』(読売新聞社、1997年)、『戦後日本外交史』(編著、有斐閣、1999年)など。
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見直されてしかるべき政治家
2022/11/27 12:00
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投稿者:巴里倫敦塔 - この投稿者のレビュー一覧を見る
第67代 内閣総理大臣だった福田赳夫の評伝。在任期間が1976年から2年と短いこともあって印象が薄かったが、本書を読み自らの不明を恥じるばかりである。本書は福田の経歴や政治信条、人柄を余すことなく伝える。淡々とした文章は明瞭かつ読みやすい。700ページの大著だが分量はさほど気にならない。高度経済成長とオイルショック、金権選挙、日本列島改造論といった時代を振り返る機会を与えてくれる書である。
福田は時代の状況をうまく切り取り、的確に表現した政治家である。造語・警句の名手として知られる。例えばオイルショック時の「狂乱物価」、高度成長期の風潮を戒めた「昭和元禄」、日米を軸に各国との平和を模索する「全方位平和外交」などが有名である。このほか、ダッカ日航機ハイジャック事件での「人命は地球より重い」、総裁選で大平正芳に破れたときの「天の声にも変な声もたまにはある」なども印象に残る。
真骨頂が経済運営にあったことが本書を読むとよく分かる。蔵相時代に総需要抑制政策を指揮して、オイルショックによる物価上昇に歯止めをかけた。何よりも、理念や思想が明確で政策運営に良識と矜持があり、一本筋が通っていたことは特筆に値する。