紙の本
美術館あるある、監視係あるある。
2017/09/27 21:16
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投稿者:桃すもも - この投稿者のレビュー一覧を見る
同じく美術館での監視係をする人間として、共感したり驚いたり、とても楽しめる内容でした。
登場人物がみなネコの顔をしているのですが、無表情に見えてじつは意外と表情豊かなところなどが絶妙にネコらしくて、ネコ漫画としても楽しんで読める大変すてきな作品です。
いちばん好きなお話は、第5章の「ぼくは絵画」シリーズ。
お客様が絵画作品に触れたり当たりそうになるという監視中のスリルを、絵画からの視点で4コマにしています。
とくに3話目が私は好きで、著者の宇佐江みつこさんは子どもに対する眼差しがとても優しいお方だなあ、と感じられる暖かなお話です。
巻末に「岐阜県美術館おさんぽガイド」がフルカラーで載っていたり、合間のコラムでオディロン・ルドンに関する豆知識があったり、美術好きにはたまらない豪華な内容の一冊です。
表紙も金箔押しで、これで1,200円とはなんとお買い得!
芸術好き、美術館好きの方はもちろんですが、普段あまり美術館に行かない方にも「こういう仕事をしてる人がいるんだ〜おもしろいな」とぜひ読んで楽しんでもらいたいです。
…余談ですがわたしは東京の美術館に勤めているので、東京の展覧会の入場待ち大行列を見て「うちなら並ばずに いつでもいい作品が観られるのに」と思う話とか、「壺やキュウリを持って来てくださるお客様」という地方の美術館ならではの話とか、やっぱり美術館それぞれに特色があって興味深いなあと思いながら読んでいました。
電子書籍
美術館に行くといる、あのひとたち
2021/04/21 20:40
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投稿者:昼休み - この投稿者のレビュー一覧を見る
岐阜県立美術館の監視係の方が著者。
こういうお仕事の裏側がわかる話は結構好き。
「ヘルメットの思い出」がなんか良かった。
特別なお出かけ・・・という時にいくイメージだったけど、もっと身近に、ふらっと美術館に行ってみたいなと思った。
電子書籍
監視員さん
2019/01/15 15:38
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投稿者:まんまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
普段知れない監視員さんのことが知れて楽しく読めました!
美術館の敷居を軽くしてくれる楽しい話が沢山です♪
電子書籍
気になっていました
2024/01/06 19:34
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投稿者:ももも - この投稿者のレビュー一覧を見る
電子版で全143ページ。1ページに4コマ漫画1つではありますが、すごく読み応えがありました。美術館の監視係の方は眠くならないのかなとか(意外とならないそう)ずっと同じところに座っているのかなとか(数十分ごとに場所を交代しているそう)わざわざ誰かに聞けないけど気になっていたことが描かれていて楽しく読めました。ふらっと美術館行ってみるのも良さそうと思わせたくれる本でした。
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岐阜県美術館行ってみたい!
美術館の監視係さんって隅っこで座ってる言ってしまえば地味なイメージだったけど、可愛い絵と、一般人からは見えない裏側のエピソードや監視係あるある?が面白く、見方が変わった
また、美術鑑賞の姿勢もためになった
美術館に行くと、じっくり見なきゃって意気込んでしまうけど、「瞳孔がひらくような出会いはたった一枚でもじゅうぶんですから」という言葉に、もっと気軽な気持ちで楽しんでもいいんだと思えた
ルドン知らなかったけど、色彩豊かな作品もなんか可愛く思えてしまう蜘蛛もとても気になる…
実物見てみたい
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美術展の展覧会で展示室に座っている監視係の方々についてのコミックエッセイ。学芸員のお仕事についても少々触れられている。どちらのお仕事もよく知らなかったのだが、この方々が展覧会を支えてくれているのだな。展示品やミュージアムへの愛が溢れる楽しい面白いコミックエッセイでした。読むとミュージアムに行きたくなると思います。
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分類するなら‘‘美術’’か‘‘仕事’’の棚へーー。
美術館で、部屋のすみに座っていらっしゃる、監視係のお姉さんが主人公の四コマなんですが、これが上品なのに妙に可笑しいの。
岐阜県立美術館のホームページ連載の四コマだったそうですが、出てくる登場人物たちがみんな基本、美術愛に溢れてるのと(休みの日に展示を見に来たりする)猫、で描いてあるのが成功した理由ではないかと……。
確かに猫の気まぐれさや美しい毛並みは美術館とあう気がする。
これが犬だと合わない気がする……。
本のサイズ、タイトル、紙質、書体デザイン(それも金押し!?)カバーにいたるまで、最近珍しくよくできた、お洒落な逸品です。
編集さんに、拍手!
なので
ぜひ、学校図書館へ……。
こういう仕事もあるんだねぇ!!
2018/01/25 更新
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SNS上で発表していた4コマ漫画を書籍化した本。
登場人物が猫化しています。
個人的には、長髪ウエーブヘアの同期さんの
ゴージャスさがお気に入り。
美術館という場や、仕事、作品に愛情を持っている
のが伝わってくるのだけど、
それ以上にヒトと人とのかかわりにほっこりする。
作品に触れたり、ガムをかんだり、写真を撮ろうとしたり、というのに注意しようとするのは、大変な仕事だな、と思ってしまうけど、この著者さんには、作品と見てる人両方に愛が感じられる。
監視係は、学芸員資格はもってても、学芸員ではない?など知識も得られて、美術館に言ってみたくなります。
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美術館で働く監視係さん。
監視係さんしか知らない美術館の裏側や毎日を 可愛らしい猫さんで描かれています。
美術を愛する人達の実用書でもあります。
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監視員の方がこんな仕事とは知らなかった
同時に学芸員の仕事も
いろいろと深く知れて面白かった
続編があるなら、ぜひ読みたい
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借りたもの。
岐阜県美術館( https://kenbi.pref.gifu.lg.jp/ )の監視員の日常を綴ったコミックエッセイ。
作品保全や来館者たちが穏やかに過ごせるように気配りをしていることが良くわかる。
「東京の美術館で入場待ち2時間なら、片道2時間半かけて岐阜県美術館に来館されるのは如何でしょう?」という御提案にクスッとさせられた。
作者の(特に食べ物の)上手な絵にも癒される。
オノユウリ『美術館で働くということ 東京都現代美術館 学芸員ひみつ日記』( https://booklog.jp/item/1/4040677129 )は学芸員という立場から、図録に掲載する論文など学術的なことにも触れていたが、こちらはそうしたことには触れていない。
学芸員とはまた違う美術館に関わる人たちの姿。
何より溢れる作品への愛。岐阜県美術館は19世紀末美術、特にルドンのコレクションで有名なため、蜘蛛の作品のキャラクターがページの所々で歩いていることが微笑ましい。
……岐阜県美術館も行きたい。
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美術館大好きな方はもちろん、行った事ないけどな方にもオススメのお仕事マンガです。上品な猫の監視員さんが美術館の日々について教えてくださいます。見る側としても、作品をもっと気遣って大切に鑑賞しようと思いました!
いつか岐阜県美術館に行ってみたいです!
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美術館には時々ふらりと立ち寄るのだが、地味に緊張する場所のひとつ。
監視員の目線で美術館のマナーや見方など丁寧に教えてくれる。館内で働く人あるあるや、微笑ましいエピソードも多く面白い。
イラストもとても可愛く、猫好きには堪らない♡
もう少し気楽に美術館に行けるかもしれない。
そして、岐阜にも行ってみたくなった。
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面白く読みました。
美術館・博物館は結構行く方だと思うが、
この本を読んでちょっと見方が変わったかも…。
監視員さんについても美術館や博物館についても。
学芸員。図書館に居る職員が全員司書とはかぎらないのと一緒ですね。