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紙の本
しげちゃん田んぼに立つ ばらとおむつ 続々 (角川文庫)
著者 銀色 夏生 (著)
老化とともにだんだんと、いろいろな機能がおぼつかなくなること。それは悲しくつらいことのようですが、自然なことと思えば自然なことです。母しげちゃんと兄せっせの、果てしなくマ...
しげちゃん田んぼに立つ ばらとおむつ 続々 (角川文庫)
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商品説明
老化とともにだんだんと、いろいろな機能がおぼつかなくなること。それは悲しくつらいことのようですが、自然なことと思えば自然なことです。母しげちゃんと兄せっせの、果てしなくマイペースな介護の記録。【商品解説】
著者紹介
銀色 夏生
- 略歴
- 詩人、エッセイスト。
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紙の本
すてきな感じがする
2015/10/27 17:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:シナモン - この投稿者のレビュー一覧を見る
このシリーズでせっせとしげちゃんがメインですごく好きです。
紙の本
現実をクールにマイペースに見つめる目。
2011/03/07 18:57
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きゃべつちょうちょ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ばらとおむつ」「珊瑚の島で千鳥足」につづく、
銀色夏生の兄・せっせによる母・しげちゃんの介護記録シリーズ。
脳梗塞で倒れた母のようすをきょうだいたちに
メールで通信するというもの。
第一作からせっせの文章のユニークさに惹き込まれてきたが
今回も筆の冴えは健在。
ただ、銀色ファンとして残念だったのは、
前二作が銀色さんによる補足(日常やほかのきょうだいの返信)で
充実していたので今回もそれを望んでしまっていたこと。
介護者本人であるせっせのリアルな通信と
それに対するほかのきょうだいの反応がみられるところが
大きな特色でもあったと思うので、
せっせの通信のみの今作は、すこし物足りなさを感じてしまった。
せっせとしげちゃんの二人暮らしは
親戚の人との土地騒動等で少々の波乱を含む。
地域の慣習とか、血縁の流儀とか、縛りが色々とあってきつい中でも
せっせは淡々と日々を見つめ、なすべきことをこなしていく。
この人は自分をとても客観的にとらえるところがあって(諦観?)
ピンチをクールにおもしろがれるというか、
あっぱれと感心させられる場面がいくつかある。
反面、それはナシでしょうというところもあるのだが・・・・・・。
この独走ぶりと冷静さが奇妙に同居しているのが
せっせの文章に表れている魅力なのかもしれない。
それにしても、表紙のせっせとしげちゃんは
一見、夫婦そのもの。
せっせが本の後半で「これからどの坂を転がっていくのだろう、
母にとっても周りにとってもそれが楽しいものであるように」
と綴っているが、そのしずかな祈りが伝わってくるような、
いい写真だと思う。