紙の本
コロナで旅に出れない今、旅を読む
2021/03/28 20:30
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投稿者:mamo - この投稿者のレビュー一覧を見る
旅は良いですね。
コロナで旅に出れなくなって、しみじみそう思う。
未だ仕事をする身にとっては旅=出張だけど、その機会が激減した今、
出張(旅)が如何に自分にとって大事だったのかが分かる。
旅の本は多々あれど、読んで楽しめる本は少ない。
これは稀有な一冊。
紙の本
あんな時代もあったねと
2021/02/09 14:36
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投稿者:にゃっつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「泣きたくなるような空」って…?
という素朴な疑問からこの本を手に取った。
作者は吉田修一。
脂ののった芥川賞作家である。
内容は「旅」にまつわるエッセイ。
なんと大好きな全日空(いまはANAと言うそうで)の機内誌「翼の王国」に連載されているエッセイをまとめたものであるそうだ。
ANAファンとしては人後に落ちないと自覚していた私だが、不覚にも知らなかった。
この本はそのシリーズの4冊目だそうで、ずいぶん長い間飛行機の旅をしていないことに淋しく気づく。
機内誌と言えば、わが愛する巨匠浅田次郎先生の某航空会社の機内誌エッセイだが、浅田先生とは異なる趣の味わいがあって、このシリーズも快適な読み心地。
難を言えば、誰それさんとの付き合いが…という背景が多いところが花につくのと、ちょいと気取って肩に力が入っているような感じがするどころ。
しかし、それも巨匠と敢えて比べれば、という話。
このシリーズだけ読んでいれば、さすがに全日空、というフランクな気軽なエッセイだろう。
自由に旅行も出来ないいまだから輝くエピソードも多い.あんな時代もあったねと…。
翼の王国だからといって、タイトルに「空」を入れることにあまりこだわらなくてもいいと思うけれど。
ちなみに、慌ててシリーズ既刊を全部買いました。
紙の本
心静かに読書を楽しみたい。
2021/01/26 21:39
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投稿者:ら君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ワクワクドキドキする本も楽しいけれど、この本のようにゆったりと読むのも楽しい。
一章読み終えるたびに、じんわりと心にしみいるものがある。
大人の読書。
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退屈だった
2021/12/31 20:41
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投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
ANAの機内誌「翼の王国」に連載されたエッセイを集めたもので、これで文庫化5作目である。ちょっと空いた時間に読もうと買ったが退屈だった。もうこのシリーズは読まなくてもいいかと思った。
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吉田修一(1968年~)氏は、長崎市生まれ、法大経営学部卒の小説家。芥川龍之介賞(2002年/『パーク・ライフ』)のほか、山本周五郎賞、大佛次郎賞、柴田錬三郎賞等の文学賞を受賞している。
本書は、初出はANAの機内誌「翼の王国」への2012年10月号~2016年10月号の連載(25篇)で、2017年に単行本で出版、2021年に文庫化された。また、作者の「翼の王国」への連載は2007年4月から始まり、これまで『あの空の下で』、『空の冒険』、『作家と一日』の3冊が出版・文庫化されており、本書は4冊目になる。(5冊目の『最後に手にしたいもの』も2021年2月に文庫化予定)
私は、既刊の3冊も所有しているが、実は本棚の片隅で積読状態である。というのは、2019年に、ビジネスの関係で海外の短距離フライトに乗る機会が急激に増え、その時に読もうと思って、2019年末に3冊まとめ買いしたのだ(短距離便には個人モニターが付いていないため、とにかく退屈である)が、昨年1年はコロナ禍のため全く飛行機に乗る機会が無くなってしまったのだ。
本書は、帯に書かれた「今年こそは旅に出たい!まずは“読む旅”をお楽しみください」というフレーズを見て我慢ができず、思わず自宅で読んでしまったのだが、体の移動の自粛が続く中で、心は(わずかながらも)軽くなったように思う。
作者は「文庫版あとがき」でこんなことを書いている。「基本的に旅情をテーマとしたエッセイであるから、旅先のスケッチが多い。・・・そこには人や場所との出会いがあり、人や場所の匂いがあり、人や場所の声が聞こえ、人や場所の手触りがある。そして今回、なによりも驚かされたのが、そうやって日々の旅を続ける自分自身が、この旅が続くことに、なんの疑いも持っていないことであった。今回、改めて一編一編のエッセイを読み返しながら、台北や博多の屋台にいる自分や、沖縄やスイスの青空の下に立つ自分に、こう言ってやりたい気持ちにあふれる。「お前は奇跡の中にいるんだぞ」と。お前は日々、奇跡の上に立っているんだぞ。だからこそ、こんなに空は青く、風は清らかなんだぞ、と。」
コロナ禍があったからこそ、我々は、旅のできる日常が当たり前のものではないことを知った。そうした意味で、貴重な体験だったとも言えるのだが、今はただ、一日も早く、心置きなく旅ができる日々が戻ってくることを祈るばかりである。
(2021年1月了)
(2021年1月了)
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「翼の王国」というのはとても人気のあるANAの機内誌なのだけど、実は通販でも買えるという。知らなかった。
その機内誌に2007年から連載されているエッセイをまとめた第4弾。このエッセイ自体は2012年から2016年に書かれたもの。つまり、世界がコロナで苦しむ以前の話だ。だから世界の、そして日本のいろんな場所でのあれこれがカラフルに楽し気につづられている。様々なエピソードに心のトゲが溶けていく。
あぁ、こんなにも「旅」がそして旅で出会うあれこれが尊いものだとは…
これを読んで自分が「旅」に飢えていることを感じた。どこかに行きたい。どこかでいろんなものを食べたい。どこかで誰かに会いたい。
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ANAの機内誌「翼の王国」で連載のエッセー、三巻目。
スッと読めて、頭からまたスッと出ていく軽い読後感が機内誌にちょうどいい。
その頭に残らないなかで、ふといつかなにかの表紙で思い出すことがあるのだろうか。
旅と人にまつわるエッセー集。
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どんな世の中でも旅に出たい!旅心をくすぐるエッセイ25編。ANA機内誌連載をまとめたベストセラー作家の素顔が垣間見える第4弾。
コロナ禍の今日、ちょっとした外出だけでも躊躇するようになった。ましてや旅行となると…。著者のあとがきにあるとおり、"まさか"の連続で気が滅入る日々だが、一服の清涼剤のような本作がやさぐれた心を癒してくれた。
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ペルヘンティアンは確かに良いところだった。
海はものすごくきれいで海亀と泳げたしご飯は絶品だったし。
イグアナはそんなにいなかったと思うけど。
あまり気にしていなかっただけかも。
他にも行ったことのある場所が載っていてちょっとあるある感を持って読めた。
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『最後に手にしたいもの』と合わせて文庫化した吉田修一の旅エッセイ。機内誌の連載ということで国内も海外も短めのエッセイがいろとりどりに続きます。あとがきに本人も書いてるけどコロナ前の当たり前に旅行に行けていた日常の贅沢さを感じます。旅行行きたい〜
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7月24日通りを読んだ。
このアプリに登録がないようなのでこちらの本で。
リスボンの街並み、良し。
小百合は地味だけどうじうじしている方でもないし現状はつまらないけどその中に自分なりの楽しみを見出していて嫌いじゃなかった。
キャラ付けがすき。
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2022.02.26~03.03
表紙の引かれ、帯に引かれて購入。
青い空は、気分が上がる。
コロナ収束してほしいと、切に願ってしまう一冊。
収束したら沖縄のあの濃い青空を見に行きたい。
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吉田修一のANAの機内誌に連載しているエッセイ集(第4冊目)。僕は機内誌で何度か読んだ記憶があるがエッセイとして出ていることを恥ずかしながら知らず、何だか読んだ気のするタイトルもあるなあ、とか思いながら読み進んだ。そしてその中でこの作品がエッセイ集として4冊目ということを知って、どうしようかと思いながら、まずは3冊目と5冊目を購入して読み進めることにしたのだけど、エッセイだから順番はそんなに気にする必要はないかもしれないが、いずれにしても全冊は読まない気がする。それはともかくこの作品だけど、厚さといい(笑)、とても持ち運びやすく、読み進めやすくて助かっている。内容も小説ほどとはさすがにいかないけど、吉田節が随所にみられてそれはそれで納得出来る。ちょっと息抜きしたいと手にとってみたけど、次の小説を読みたくなる欲を刺激してくれる作品になっていると思う。
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国内外問わず、色んなところに赴いてそこで初めての経験や感じたことが短くまとまっていてわかりやすい。その場のにおいとか天気とかふと思い出すことってあるよなぁ〜と思いながら読んでいました。旅に出たくなった。
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吉田修一さんのエッセイ読むの、意外にも初めてかも。
人間というものの切なさ、愛おしさが感じられる簡潔な文章はエッセイでも健在で、ああ吉田修一ってやっぱいいなあ、と思いながら読んだ。
特に好きなのは『お盆・花火・長崎』。
長崎ではお盆に墓場で花火したり、精霊流しで100本以上も爆竹を鳴らすのは初めて知った。故人を賑やかに送るの、楽しそうで、どうしようもなく切なくて、最高。
吉田修一さんは、盛大な爆竹と共に精霊船を流し終えた後、宴会に向かって、高揚と虚しさが入り混じったような足取りで歩きながら、亡くなった家族や友人のことを話すのが好きだそうで、それもすごくいいなあと思った。