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  3. まなしおさんのレビュー一覧

まなしおさんのレビュー一覧

投稿者:まなしお

515 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

昭和天皇の終戦史

紙の本昭和天皇の終戦史

2016/08/14 19:19

たくさんの資料を徹底的に調べつくして著した非常に重要な書物

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この本は1992年に新書として発行された。社会学者である吉田裕氏が「昭和天皇独白録」やその他たくさんの資料を徹底的に調べつくして著した非常に重要な書物であり、貴重な昭和史である。私たちは、このような書物を正面から受け止め、歪んだ歴史観を改める努力をしなければならない。

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紙の本

夫婦茶碗

紙の本夫婦茶碗

2017/05/30 21:29

町田康の小説にはいつも感じることだが、戦後の無頼派の匂いがする

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この本には「夫婦茶碗」と「人間の屑」二編が収められている。どちらも傑作である。特に「夫婦茶碗」は、芥川賞ではなく三島由紀夫賞の候補になったが落選した。後に「きれぎれ」で芥川賞を受賞したが、この二編の方がずっといい。特に「夫婦茶碗」は、傑作である。町田康の小説にはいつも感じることだが、戦後の無頼派の匂いがする。

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紙の本

楢山節考 改版

紙の本楢山節考 改版

2017/04/15 11:25

三島由紀夫にこわいと言わしめた小説

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

これは深沢七郎の鮮烈なデビュー作であり「中央公論新人賞」を受賞した。その年の芥川賞にはノミネートされなかったが、中央公論新人賞を受賞したためらしい。詳しいルールはわからないが、ノミネート可能だったならば文句なしにこれが受賞していただろう。中央公論新人賞の選考委員であった三島由紀夫にこわいと言わしめた小説である。日本近代文学に屹立する大傑作であり。このような小説は、深沢七郎しか書けなかったであろう。

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紙の本

ナミヤ雑貨店の奇蹟

紙の本ナミヤ雑貨店の奇蹟

2017/03/23 15:10

殺人事件など何も起こらない感動の物語である

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

東野圭吾の作品を読むのは3作目である。推理小説だと思っていたがこれは違った。ジャンルでいえばファンタジー小説とでも言えるのだろうか。不思議な物語である。全5章から成っている。それぞれが完結した物語のようであるが、中盤からそれぞれが絡み合ってくる。周到に用意されたストーリー展開である。殺人事件など何も起こらない感動の物語である。

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紙の本

すばらしい日々

紙の本すばらしい日々

2017/03/06 16:48

日々のふとした感覚などがさらっと述べられている

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

このエッセイは、東日本大震災後、両親の死や友人、ペットの死などを経験した時期のエッセイ集である。しかし、暗さはない。よしもとばななは小説でもそうだが、読んでいてほっとする。派手なことや大問題に正面から言及しているわけではない。でも、日々のふとした感覚などがさらっと述べられ、筆者の生きるスタンスが読者に伝わり、生きててよかった、これからも生きていこうという気持ちにさせられるのである。私はよしもとばななの小説やエッセイを読んで嫌な気持ちになったことは一度もないし、がっかりさせられたこともほとんどない。

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紙の本

柳田国男を読む

紙の本柳田国男を読む

2016/11/29 21:18

柳田國男の仕事の全体像を見るのには恰好の本である

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「日本民俗学の父」と言われる柳田國男に関する論考を集めたものである。柳田國男の仕事の全体像を見るのには恰好の本である。柳田については批判も多い。特に後期の常民という考え方が強く出ているところや、日本人の由来を説いた「海上の道」などへの批判である。赤坂憲雄もその点に関しては批判的であるが、柳田の成してきた仕事の全体を見据え、評価すべきところは多くあることも認めている。そのバランス感覚がすごくいい。柳田國男がいなかったら今の日本民俗学は全然違ったものになっていただろうと思える。専門的な本だが大変わかりやすい文章である。一読の価値あり。

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紙の本

超国家主義の論理と心理 他八篇

この本を読むと、丸山眞男が真に偉大な思想家だったことが再認識させられる

4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

丸山眞男氏の戦後約10年間に書かれた論文を集めたのがこの「超国家主義の論理と心理 他八篇」である。丸山眞男氏については、批判も多いが、この本を読むと、真に偉大な思想家だったことが再認識させられる。特に第一部「日本のファシズム」に収められた三篇は圧巻である。この本を読んでいると現在の自民党安倍政権が戦前に非常に似ていることがよくわかる。

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紙の本

模倣犯 5

紙の本模倣犯 5

2016/05/19 20:52

複雑に絡み合う登場人物と、巧妙に仕掛けられた伏線

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ようやくこの長大な小説を読み終わった。この小説の中には様々な登場人物が出てくる。それらの登場人物が複雑に絡み合って物語は進んで行く。巧妙に仕掛けられた伏線も随所にちりばめられている。私が読んだ中では宮部みゆきの最高傑作だと思う。様々な登場人物の中で特に被害者のおじいさんである有馬義男のくだりは涙なしには読めない。長い小説だが読む価値は十分にある。

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紙の本

1★9★3★7

紙の本1★9★3★7

2016/02/14 22:23

辺見庸は絶対に妥協しない

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

1937年とは、南京大虐殺が起こった年である。辺見庸は、この年を中心にニホンのニホンジンのことについて考えを巡らす。辺見庸は、物事の本質を底の底まで考える人である。妥協はしない。他人に対しても肉親に対しても自分に対しても絶対に妥協はしない。容赦がない。だから信用できるのである。この日本にあっては稀有な人である。

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紙の本

幕末史

紙の本幕末史

2019/02/06 21:06

皇国史観は「薩長史観」

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

講義録を活字化したもので、語りの文体になっているので非常に分かりやすい。幕末から明治維新にかけての話にはいつも違和感があった。攘夷から開国への方針転換と討幕の関係とか、他にもいろいろあるが、この本を読んで納得がいったことがたくさんあった。半藤一利が戦前の皇国史観は「薩長史観」だと書いているがそのとおりだと思う。一読をお薦めする。

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紙の本

証言その時々

紙の本証言その時々

2018/08/08 18:16

実際に兵隊として戦争を経験した人による重大な言葉の数々である

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

あとがきによると大岡昇平の戦争に関する意見のほとんど全部(インタビューを除く)が収められているらしい。実際に兵隊として戦争を経験した人による重大な言葉の数々である。編年体で編まれているので、これを読んでいくと戦後数年でアメリカの影響による右傾化への揺り戻しが起こっているのが分かる。大岡昇平の忸怩たる思いが伝わってくる。貴重な時代への証言である。

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紙の本

君たちはどう生きるか

紙の本君たちはどう生きるか

2018/08/01 14:26

甥のコペル君におじさんが哲学的内容を教示するというものです

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

これは2017年に漫画版がベストセラーになった。内容は、甥のコペル君(このあだ名もこの本の内容を大きく暗示している)におじさんが哲学的内容を教示するというものです。コペル君は中学一年生なので、それくらいの年齢でもわかるように書かれている。ただしコペル君はかなり聡明な中学生ですが。この本は戦前に書かれたらしいが、その時期にこのような素晴らしい本が出版されていたことは驚きだ。

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紙の本

名もなき毒

紙の本名もなき毒

2018/05/24 20:04

ただ単に犯罪が起こって、犯人が捕まってめでたしめでたしで終わる様な作品ではない

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

杉村三郎シリーズの第二作である。必ずしも第一作の「誰かSombody」を読まなくても成立する話だが、随所に前の事件として言及があるので気にはなる。だから順番に読むのが好ましいと思う。宮部みゆきらしい社会派的な要素を強く持った作品だ。タイトルの付け方もうまい。物語の本質に係わっているが、かなり読み進めてからでないとその意味はわからない。600ページ近くあるので読み応え十分だ。ただ単に犯罪が起こって、犯人が捕まってめでたしめでたしで終わる様な作品ではない。

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紙の本

中原中也全詩集

紙の本中原中也全詩集

2018/05/04 11:33

言葉の天才である

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

言葉の天才である。中原中也と宮沢賢治は、日本の詩人の中では群を抜いて屹立している。言葉の使い方、選択、センス、リズムの良さ。数え上げればきりがないがこのような人はもう現れないだろうとさえ思える。

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紙の本

「あの戦争」から「この戦争」へ

この本の中で高橋源一郎は真剣に世界に対峙している

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ニッポンの小説シリーズ3冊目である。2011年3月11日東日本大震災から約1年後に書き始められている。ここでは小説だけでなく、いろいろな文章が取り上げられている。中にはなんでこんなものまでと思うようなのも取り上げられていて気分が悪くなることもあった。でも、それも含めてといおうかそういうものも含まれてあるからこそ読む価値があるのかもしれない。この本の中で高橋源一郎は真剣に世界に対峙している。

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