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噂 殺人者のひそむ町 (集英社文庫)
イギリスの田舎町で、ジョアンナは奇妙な噂を耳にする。殺人者が名前を変えてこの町に住んでいるというのだ。住民は疑心暗鬼に飲み込まれ、疑惑が錯綜するなか暴力行為や脅迫メール、...
噂 殺人者のひそむ町 (集英社文庫)
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商品説明
イギリスの田舎町で、ジョアンナは奇妙な噂を耳にする。殺人者が名前を変えてこの町に住んでいるというのだ。住民は疑心暗鬼に飲み込まれ、疑惑が錯綜するなか暴力行為や脅迫メール、遂にはひとり息子の身にも危険が…。【「TRC MARC」の商品解説】
イギリスの海辺の片田舎に流れ始めたある噂。出所した殺人者が町に隠れ住んでいるという。やがて住民は疑心暗鬼に飲み込まれ……。【商品解説】
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紙の本
「他人事」から「当事者」へと変貌する時。
2020/12/22 17:18
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゲイリーゲイリー - この投稿者のレビュー一覧を見る
噂話やゴシップ等は、そういう類の話が好きな人々によって広まるものだと思っていた。
しかし本作読了後、噂の恐ろしいところはそういった類の人々だけでなく、
噂やゴシップを嫌っている人ですらも無意識に話してしまっていること事だと考えを改めた。
本作で描かれている噂が広まっていく過程はとてもリアルだ。
主人公のジョアンナは噂を広めることが目的ではなく、ママ友と仲良くなるためのきっかけ作りや
会話の流れを断ち切る目的のために、あくまで手段として噂話を用いる。
このコミュニケーションの一環として噂話を用いるという描写には、誰しも心当たりがあるのではないだろうか。
もちろん噂話を口にした本人に悪気など一切ない。
それが及ぼす影響や、その噂話の当事者がどういう気持ちになるかなど全く考えていない。
本作が突きつける情報の扱い方やそれに対する考え方は、SNSの普及によりフェイクニュースが氾濫する今だからこそ私たちにより突き刺さる。
そして噂の持つ恐ろしさを描く上手さもさることながら、本作はミステリー、サスペンスとしても素晴らしい。
本当に町に殺人鬼はいるのか、いるとしたらそれは誰なのかというフーダニット形式をとる本作。
様々な登場人物が怪しく見えてくるミスディレクションや、Twitterなどを用いたサスペンス要素も本作の魅力の一つだ。
本作未読の方は、出来れば前情報は何も入れずに本作を読んでいただきたい。
そしてラストの驚愕を是非味わってほしい。
あくまで「他人事」だと思っていた噂が、突然「当事者」へと変貌する恐ろしさとミステリーを巧みに混ぜ合わせた本作。
本作がデビュー作である著者の次作が早くも楽しみだ。
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怒涛の展開
2022/05/21 07:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:owls - この投稿者のレビュー一覧を見る
デビュー作ということですが、一気読みでした。噂のひろまりかたが、リアルでこわい。詳しくは書けませんが、後半は怒涛の展開。そして、衝撃のラストでした。この作家さん、次も出版されたら読んでみたいと思います。