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商品説明
野ネズミにとってドングリとはなにか? ドングリに含まれる毒性を持つ物質「タンニン」の問題を、森に暮らす野ネズミたちがどのように克服しているかという謎に迫る。近年明らかになったドングリと動物の数の関係にも触れる。【「TRC MARC」の商品解説】
野ネズミが大好きなドングリ。ところが、森に暮らすネズミたちを飼育してドングリを与えると、ふらふらになり、やがて数匹は死んでしまう。なぜか? その謎を解く鍵はタンニンという物質にあった。身近な自然のなかにある不思議と発見の物語。【商品解説】
目次
- はじめに
- 第1章 日本の野ネズミ――「主役」はアカネズミ
- 1 日本にすむ野ネズミ
- 2 アカネズミという野ネズミ
- 3 アカネズミの生態
- 4 野ネズミ調査法
- 第2章 ドングリを食べる――化学生態学の視点
- 1 ドングリと野ネズミ
著者紹介
島田 卓哉
- 略歴
- 〈島田卓哉〉1967年東京生まれ。東京大学大学院農学系研究科博士課程中退。博士(農学)。国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所野生動物研究領域領域長。
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紙の本
実験設定の難しさ、面白さ。
2022/05/02 13:29
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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
公園で秋にたくさん拾えるドングリも、齧ればほとんどが「シブい」。そのままでも食べられるのはクリやスダジイなどほんの一部だ。そんな「シブい」ドングリをたくさん食べる生きもの、ネズミ。彼らはどんな対策をしているのか、の研究のお話。ドングリだけを食べるとどうなるか、ドングリの種類による違いは、とさまざまな実験の工夫、結果が書いてある。
面白かったのは実験設定の問題。ドングリ食の影響を調べる実験で、最初著者は野外捕獲のネズミを「環境に慣らして平均化する為」タンニンの入らない人工飼料で飼育してから実験に入っていた。そのことが「野外でタンニンに馴化している」ことを見つけることを遅らせたというのである。実験には不可欠の対照実験をどのようにs計画し、参照するか。生き物相手の実験の難しさを感じた。でも、そこを突破する面白さ、も想像できた。